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物語は祈らない


 ゾフィーは地面(じめん)に叩(たた)きつけられたが、すぐに立(た)ち上(あ)がった。律花(りつか)と一八(いちはつ)はそれぞれの杖(つえ)を握(にぎ)る。

「中々(なかなか)やるわね」

ゾフィーはすぐさま別(べつ)の怪(かい)を呼(よ)び出(だ)した。怪(かい)は、二人(ふたり)を襲(おそ)う。

 ゾフィーは前(まえ)よりも強(つよ)くなっているようだった。僅(わず)かな時間(じかん)で、何故(なぜ)そこまで強(つよ)くなっているのだろう。

 すると、一八(いちはつ)は何(なに)かに気付(きづ)いたようだった。

「あいつ、この世界(せかい)に存在(そんざい)が固定(こてい)されてないみたいだ」

「同(おな)じ怪(かい)なのに、一八(いちはつ)と違(ちが)うの?」 

「ああ、怪(かい)といっても同(おな)じような存在(そんざい)は居(い)ないんだよ」

一八(いちはつ)は、杖(つえ)を持(も)ち、強(つよ)く握(にぎ)った。すると、蔦(つた)がゾフィーと怪(かい)を縛(しば)った。一八(いちはつ)の魔力(まりょく)が込(こ)められた蔦(つた)に縛(しば)られた怪(かい)は蒸発(じょうはつ)するように消(き)えていった。

 ゾフィーはしばらく縛(しば)られていたが、すぐに抜(ぬ)け出(だ)していた。怪(かい)を使(つか)い捨(す)ての戦力(せんりょく)として見(み)ているゾフィーは、別(べつ)の怪(かい)を呼(よ)び出(だ)していた。これまで、大勢(おおぜい)の怪(かい)を呼(よ)び出(だ)しているはずだが、ゾフィーの魔力(まりょく)は尽(つ)きていない。それどころか、力(ちから)はどんどん強(つよ)くなっているようだった。

 そんな中(なか)で、ゾフィーが指(ゆび)を鳴(な)らした。するとそこには、行方知(ゆくえし)らずだったはずのソニアが居(い)る。突然(とつぜん)呼(よ)ばれたソニアは、戸惑(とまど)っているようだった。

「ようやく、私達(わたしたち)は一(ひと)つになれるわ」

ゾフィーは、ソニアの頭(あたま)を掴(つか)み。肉体(にくたい)を吸収(きゅうしゅう)した。すると、ゾフィーの黒(くろ)い髪(かみ)は白(しろ)く変(か)わっていく。ゾフィーは、ソニアのような姿(すがた)になっていた。

「私(わたし)が、私(わたし)こそがソニアよ!」

ゾフィーは、いやソニアは膨大(ぼうだい)は魔力(まりょく)を放(はな)ち、四人(よにん)を圧倒(あっとう)した。





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