↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
62/75

貴方にとって大切な日々を超えて


 この世界(せかい)の地(ち)の果(は)てに別(べつ)の世界(せかい)がある。『地(ち)の果(は)ての世界(せかい)』と呼(よ)ばれる世界(せかい)だ。そこには『天空(てんくう)の塔(とう)』と呼(よ)ばれる光(ひかり)の塔(とう)があり、魂(たましい)が最後(さいご)に行(い)き着(つ)く場所(ばしょ)とされている。

 そこに居(い)るのは『天光君子(てんこうくんし)』の位(くらい)を持(も)つ光(ひかり)の死神(しにがみ)、風見(かざみ)輝彦(てるひこ)だった。照彦(てるひこ)は音羽(おとは)の父親(ちちおや)で、昴(すばる)から見(み)れば孫(まご)に当(あ)たる。

「照彦(てるひこ)、待(ま)って!」

その照彦(てるひこ)を追(お)うのは魂喰虫(たまくいむし)と呼(よ)ばれる怪(かい)の小魂(こたま)だった。小魂(こたま)は人型(ひとがた)の姿(すがた)になっている。

「ひとまずここは大丈夫(だいじょうぶ)そうだな。」

照彦(てるひこ)に追(お)いついた小魂(こたま)は、魚(さかな)のような本来(ほんらい)の姿(すがた)に戻(もど)り、照彦(てるひこ)の肩(かた)に乗(の)った。

「でも何(なに)かあったらここも危(あぶ)ないって昴様(すばるさま)も言(い)ってたっピ」

「そうは言(い)ったって、どうすればいいんだよ…」

小魂(こたま)はヒレをパタパタと動(うご)かしている。

「照彦(てるひこ)と僕(ぼく)でここを守(まも)るっピ」

照彦(てるひこ)は小魂(こたま)のヒレを持(も)った。

「心強(こころづよ)いよ、小魂(こたま)」

そう照彦(てるひこ)が答(こた)えると、小魂(こたま)は得意気(とくいげ)になっていた。

「音羽(おとは)は、祖父(じい)さんの命(めい)を果(は)たせたのかな。」

「それは分(わ)からないっピ、でも、音羽(おとは)を信(しん)じるしかないっピ。」

小魂(こたま)は照彦(てるひこ)の肩(かた)から離(はな)れ、周囲(しゅうい)を飛(と)び回(まわ)った。

 その時(とき)だった。穏(おだ)やかなはずのこの世界(せかい)が大(おお)きく揺(ゆ)れ動(うご)いた。二人(ふたり)の目(め)の前(まえ)の地面(じめん)が割(わ)れ、中(なか)から闇(やみ)の巨人(きょじん)が顔(かお)を出(だ)す。

「怪(かい)がどうしてここに来(き)たっピ?!」

「神聖(しんせい)なるこの地(ち)を汚(けが)させはしない。」

照彦(てるひこ)は何処(どこ)からともなく鎌(かま)を取(と)り出(だ)した。『天光神鎌(てんこうしんこう)・天突(てんつき)』、神界(しんかい)で造(つく)られたこの光(ひかり)の鎌(かま)は照彦(てるひこ)にしか扱(あつか)えない。

「僕(ぼく)もいく!」

小魂(こたま)も人型(ひとがた)の姿(すがた)になり、照彦(てるひこ)と共(とも)に怪(かい)に立(た)ち向(む)かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。