表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/69

無冠の帝王


 音羽(おとは)(かい)()れに(つつ)まれた。(くろ)(かたまり)となった(かい)音羽(おとは)音羽(おとは)(おそ)うが、音羽(おとは)(まった)(どう)じなかった。

「『此岸(しがん)彼岸(ひがん)(ことわり)(みだ)(もの)よ、(てん)(さだ)めに(のっと)り、(ばつ)()けよ、』」

音羽(おとは)がそう(とな)えた瞬間(しゅんかん)(かい)一部(いちぶ)()()げた。

「『暁光(ぎょうこう)()』!」

(さら)音羽(おとは)無数(むすう)(ひかり)()(つく)()した。それに()さった(かい)一瞬(いっしゅん)にして消滅(しょうめつ)した。だが、(かい)次々(つぎつぎ)(あらわ)れ、(そら)から()って()る。音羽(おとは)(かい)()(みなもと)()かおうとした(とき)足元(あしもと)(きゅう)()くなる感覚(かんかく)があった。


 音羽(おとは)()能力(のうりょく)風翼(ふうよく)』は、(そら)()(こと)出来(でき)る。だが、(いま)(いま)まで自分(じぶん)にそのような(ちから)があるというのを音羽(おとは)()らなかった。(かい)との(たたか)いの最中(さなか)目覚(めざ)めたのだろう。音羽(おとは)(ちゅう)()き、地上(ちじょう)見下(みお)ろしていた。

(おれ)無冠(むかん)帝王(ていおう)だ。()まれ()った(くらい)がある(わけ)でもないし、(かみ)()資格(しかく)もない。でも、(おれ)には(おれ)なりのやり(かた)で、()すべき責務(せきむ)がある。」

音羽(おとは)は『黒刃(こくば)』を(にぎ)()めた。『黒刃(こくば)』の鼓動(こどう)音羽(おとは)(つた)わる。そして(かい)(みなもと)に『黒刃(こくば)』を()()して()いた。すると、(みなもと)()え、(かい)(あらわ)れなくなった。

「やった、のか?」

(かま)(にぎ)っていたクォーツは(うで)()ろした。その(うし)ろに()篤矢(あつや)星藍(せいら)安堵(あんど)する。


 そうして、音羽(おとは)地上(ちじょう)()りようとしたその(とき)だった。(そら)(やぶ)れ、(なか)から青年(せいねん)(あらわ)れた。

「お(まえ)面白(おもしろ)(やつ)だな!」

青年(せいねん)音羽(おとは)近付(ちかづ)き、(こぶし)()るった。音羽(おとは)()けたがその衝撃(しょうげき)地面(じめん)(あな)()いていた。

(おれ)はアルフィ、(こま)かい(こと)()かんねぇけどよ、俺達(おれたち)楽園(らくえん)(つく)(ため)にここを(つぶ)せって(たの)まれたんだよ。それなのに、(おれ)()()したはずの(かい)(たお)されちゃってるし、(つか)まえたはずの二人(ふたり)解放(かいほう)されちゃったかー」

アルフィの(うで)筋肉隆々(きんにくりゅうりゅう)で、(きず)だらけだっだ。戦闘(せんとう)(かん)しては相当(そうとう)手練(てだれ)だろう。

(おれ)(うで)っぷしだけで()きてきたんだ。お(まえ)には()けないぜ?」

アルフィは(やぶ)れた(そら)から黒竜(こくりゅう)()()した。黒竜(こくりゅう)地上(ちじょう)()り、篤矢(あつや)星藍(せいら)(おそ)う。音羽(おとは)二人(ふたり)(もと)()かおうとしたが、アルフィに(はば)まれた。

「ここは(ぼく)()める!音羽君(おとはくん)はアルフィの(ほう)(たの)む!」

黒竜(こくりゅう)はクォーツが()めてくれるはず、そう(しん)じた音羽(おとは)はアルフィの(もと)()()った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ