表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/69

雪原


 ソルベは雪太(ゆきた)()かさないように(みせ)(あたた)めた。そして、雪太(ゆきた)(つめ)たいスープを用意(ようい)しながら(きゃく)()つ。ところが、この(さむ)(なか)アイスを()(きゃく)()なかった。食料庫(しょくりょうこ)にあった(のこ)(すく)ない材料(ざいりょう)自分(じぶん)雪太達(ゆきたたち)使(つか)ってしまった。



 その翌日(よくじつ)吹雪(ふぶき)だった。(みち)()ざされ、ソルベは学校(がっこう)()けなかった。

 ソルベは(あたま)(かか)えた。(みせ)()すだけでなく、自分達(じぶんたち)()べるだけの食料(しょくりょう)()きようとしていたからだ。



 ソルベはこれからどうしようかと(なや)んでいた。このままでは(みせ)(ひら)くどころか餓死(がし)してしまうかもしれない。(なに)()()てないだろうか。

「もしかして、地下室(ちかしつ)(なに)かあるかも…」

ソルベは普段(ふだん)()かない地下室(ちかしつ)(とびら)()け、(なか)(はい)った。



 地下室(ちかしつ)はソルベが想像(そうぞう)した以上(いじょう)(ひろ)かった。そこには、果樹園(かじゅえん)がある。

地下(ちか)にこんな空間(くうかん)があったなんて…」

ソルベは祖父母(そふぼ)用意(ようい)したリンゴやミカンといった果物(くだもの)収穫(しゅうかく)し、(みせ)()って()った。

「これでアイスが(つく)れるね!」

「うん!今度(こんど)(れい)()わないとね。」

雪太(ゆきた)はアイスを(たの)しみにしているらしく、()(かが)やかせていた。


 ソルベは(いま)()(まえ)()ない両親(りょうしん)祖父母(そふぼ)(かお)(おも)()しながらアイスを(つく)った。異変(いへん)(あと)しばらく(かお)()わせていないが、(いま)はどこに()るのだろうか。ソルベはずっと(かんが)えていた。



 (さむ)部屋(へや)(なか)で、ソルベのアイスが完成(かんせい)した。リンゴとミカンのシャーベットは()えていて、(こおり)(つぶ)(かが)やいている。ソルベは雪太(ゆきた)(こご)えないように(はな)れた場所(ばしょ)()()けた。そして、雪乃(ゆきの)雪男(ゆきお)()び、四人(よにん)(かた)まって()べていた。




 その(よる)吹雪(ふぶき)だった。雪太達(ゆきたたち)はソルベの(みせ)()まっていた。雪太達(ゆきたたち)()なければソルベは一人(ひとり)でこの(よる)()ごしただろう。

 偶然(ぐうぜん)とはいえ、家族(かぞく)()えたようでソルベは(うれ)しかった。ソルベは()(まえ)雪太(ゆきた)(はな)していた。




 ()くる()吹雪(ふぶき)()まなかった。学校(がっこう)にも()けず、ソルベは雪太(ゆきた)(はな)している。

 雪太(ゆきた)はずっと、自分(じぶん)身体(からだ)()ける(こと)(なや)んでいた。それを雪乃(ゆきの)(はな)すと、自分(じぶん)もそうだったと()かした。

「『氷結(ひょうけつ)()』?」「うん、それを()べると冷気(れいき)()して()けなくなるの。」

「どこにあるの?」

「ここよりもずっと(さむ)場所(ばしょ)冥界(めいかい)奥地(おくち)にある凍原(とうげん)にある()()っているの。一年(いちねん)(ひと)つしか(みの)らないからとても貴重(きちょう)なのよ。」

雪太(ゆきた)母親(ははおや)雪乃(ゆきの)も、雪太(ゆきた)(おな)じように(さむ)さに(よわ)かったそうだ。その(とき)に『氷結(ひょうけつ)()』の(うわさ)()いた雪乃(ゆきの)凍原(とうげん)()き、それを()べた。すると、(さむ)さに(つよ)くなり、身体(からだ)()けなくなったそうだ。




 雪太(ゆきた)にとっては(ゆめ)のような(はなし)だった。それを()べれば(ねが)いが(かな)う。(いま)すぐにでも()()れたかった。一方(いっぽう)、ソルベはあまり真剣(しんけん)(はなし)()いていない。

(わたし)、それでアイスを(つく)ってみたいな。」

雪太(ゆきた)はソルベの()()いた。

「ソルベちゃん、二人(ふたり)()こう。」

雪太(ゆきた)(とびら)(ひら)き、吹雪(ふぶき)(なか)()()した。

「この吹雪(ふぶき)(なか)()くの?」

()くよ。(ねが)いを(かな)えたいから。」

()って!色々(いろいろ)準備(じゅんび)しないと!」

ソルベは(あわ)てて(みせ)(もど)り、あるだけの食料(しょくりょう)防寒着(ぼうかんぎ)、それからランタンを()()した。そして、雪乃(ゆきの)雪男(ゆきお)()()り、大急(おおいそ)ぎで雪太(ゆきた)()いかけた。



 そして、雪乃(ゆきの)雪男(ゆきお)はソルベの(みせ)()(のこ)された。食料庫(しょくりょうこ)には(なに)(のこ)っていない。

「これからどうする?」

「いいんじゃない。()えたぐらいでは私達(わたしたち)()なないわよ。」

雪乃(ゆきの)はソルベの(みせ)二人(ふたり)()つと()めたようだった。









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ