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ある日神の寄越し給ひし異形の獣に撥ねられて失せにければ異世界へ転生仕りき、されど能力の鉄の牛車召喚も黒き神境(?)とやらも使いよう皆無なり!  作者: イグアナ
最終章:鉄の牛車編

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勇者と四天王決着付きたりしこと

 戦場。



 既に混沌たり。



 王国軍。



 魔王軍。



 互ひに血流しけり。



 炎上がる場所あり。



 魔法飛び交ふ場所あり。



 叫び声絶えざりけり。



 その中央。



 勇者レン。



 黒炎のガルド。



 なお激突しけり。



 どごぉん。



 剣と剣ぶつかりたり。



 衝撃波走りたり。



 兵ども吹き飛びたり。



「化け物だ」



「両方ともな」



 兵士ら震へたり。



 その時なり。



 ガルド。



 黒炎を更に膨れ上がらせたり。



 周囲数百メートル。



 草焼けたり。



 土溶けたり。



 空気歪みたり。



「終わりだ勇者」



 巨大なる炎の奔流放ちたり。



 黒き津波の如し。



 王国軍側。



 悲鳴上がりたり。



「まずい!!」



「避けろ!!」



 その時なり。



 レン。



 静かに剣構へたり。



 目閉ぢたり。



 数秒。



 沈黙したり。



 そして。



 目開きたり。



 光溢れたり。



「聖剣解放」



 戦場静まりたり。



 次の瞬間。



 眩き光柱天へ伸びたり。



 黒炎。



 一瞬にして裂けたり。



「なっ」



 ガルド。



 初めて驚きたり。



 レン。



 地蹴りたり。



 どん。



 音置き去りにしけり。



 一瞬。



 ガルドの視界より消えたり。



「速っ――」



 言ひ終はる前。



 斬撃走りたり。



 ずどん。



 ガルド吹き飛びたり。



 地面削りながら数百メートル転がりたり。



 魔王軍。



 静まりたり。



「四天王様が」



「吹き飛んだ」



 誰も信じられざりけり。



 されど。



 ガルド。



 立ち上がりたり。



 満身創痍なり。



 血流れたり。



 鎧砕けたり。



 されど。



 笑ひたり。



「流石だ」



 レン。



 剣向けたり。



「終わりだ」



 ガルド。



 少し空見上げたり。



「そうかもしれんな」



 その時なり。



 遠方より。



 巨大なる魔力感じられたり。



 魔王軍側。



 一斉に歓声上がりたり。



「来た!!」



「来たぞ!!」



「本隊だ!!」



 王国軍。



 顔青くなりたり。



 地平線の果て。



 黒き軍勢現れたり。



 数。



 万では足らず。



 十万超えたり。



 完全なる本隊なり。



「嘘だろ」



 佐藤呟きたり。



「多きなり」



 貴光頷きたり。



「多いで済む話か!!」



 レン。



 舌打ちしたり。



 その時なり。



 ガルド。



 笑ひたり。



「勇者」



「何だ」



「勝負はお前の勝ちだ」



 レン。



 眉ひそめたり。



「だが」



 ガルド。



 本隊の方見たり。



「本当の戦いはこれからだ」



 そう言ひたり。



 次の瞬間。



 巨大なる魔法陣。



 空に現れたり。



 魔王軍本隊後方なり。



 王国軍。



 絶望したり。



「何だあれ」



「まさか」



「嘘だろ」



 その時。



 一人の将軍。



 震へる声にて呟きたり。



「魔王だ」



 しん。



 戦場静まりたり。



 魔王。



 遂に姿現さんとしけり。



 その頃。



 ガルド。



 膝つきたり。



 限界なり。



 レンとの勝負。



 事実上終はりたり。



 四天王一人。



 ここに敗れたり。



 されど。



 戦争。



 終はらず。



 むしろ。



 今よりが本番なりけり。

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