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ある日神の寄越し給ひし異形の獣に撥ねられて失せにければ異世界へ転生仕りき、されど能力の鉄の牛車召喚も黒き神境(?)とやらも使いよう皆無なり!  作者: イグアナ
軽トラ世界戦争編

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王国軍出陣したりしこと

 王城にての緊急会議。


 遂に終はりけり。



 結論。



 戦ふしか無し。



 極めて単純なり。



 第三国境砦。



 既に陥落したり。



 第二国境砦。



 いつ落ちてもおかしからず。



 魔王軍。



 止まらず進軍しけり。



 故に。



 王国軍出陣決まりたり。



 そして翌日。



 王都南広場。



 兵ども集まりたり。



 数万なり。



 槍持つ者あり。



 弓持つ者あり。



 剣持つ者あり。



 魔法使ひも居たり。



 壮観なり。



 されど。



 兵ども顔硬し。



 当然なり。



 訓練ではなく。



 本物の戦争なれば。



 その時なり。



 国王。


 演説台へ上がりけり。



「諸君」



 広場静まりたり。



「魔王軍は既に我が国へ侵攻せり」



 兵ども黙しけり。



「されど恐るるな」



「我らには守るべき民あり」



「守るべき国あり」



 歓声少し上がりたり。



「そして」



 国王。


 振り返りたり。



 その先。



 貴光ら居たり。



 軽虎教幹部ら居たり。



 勇者レン居たり。



 フィア居たり。



「勇者あり」



 どっと歓声上がりたり。



「おおおおお!!」



「勇者様だ!!」



「レン様!!」



 レン。



 少し居心地悪そうなり。



「慣れねえな」



「昔からそうだったでしょ」



 フィア笑ひたり。



 その時。



 貴光。


 横から問ひたり。



「人気者なりか」



「勇者だからな」



「ほう」



 理解したような。



 しておらぬような。



 微妙なり。



 その頃。



 魔王軍前線。



 第二国境砦。



 炎上したり。



 魔王軍の攻撃激しかりけり。



 城壁崩れたり。



 門砕けたり。



 兵ども後退したり。



 そして。



 黒炎のガルド。



 城壁の上立ちたり。



 巨大なる剣担ぎたり。



「落ちたな」



「はっ」



 副官答へたり。



「次は王都ですか」



 ガルド。


 少し考へたり。



「いや」



「?」



「まず邪魔なものを潰す」



 副官首傾げたり。



「邪魔なもの?」



 ガルド。


 報告書放りたり。



 そこに書かれたり。



【軽虎教】



 副官。


 顔しかめたり。



「大型トラック神ですか」



「それだ」



 まだ勘違ひしたり。



 その頃。



 王都。



 出陣式終はりたり。



 兵ども行軍始めたり。



 王都の門開きたり。



 軍旗翻りたり。



 地面震へたり。



 遂に戦争始まりたり。



 その時なり。



 軽虎教信者ら。


 何故か大量に集まりたり。



「教祖様ー!!」



「勝ってくださーい!!」



「大型トラック神様万歳ー!!」



 貴光。



 しんと黙りたり。



 数秒後。



「違ふなり」



 言ひたり。



「何がです?」



「軽虎様なり」



「おお!!」



「軽虎様万歳!!」



 修正されたり。



 平和なり。



 全然平和ではないが。



 その時なり。



 フィア。


 レンの隣へ歩み寄りたり。



「死ぬなよ」



「死なねえよ」



「本当?」



「多分」



「多分?」



 どごん。



 脇腹殴られたり。



「痛ぇ!!」



 勇者。



 出陣前から負傷したり。



 佐藤。



「いつものだな」



 エレノア。



「いつものね」



 皆慣れたり。



 そして。



 王国軍。



 軽虎教義勇軍。



 勇者レン。



 聖騎士フィア。



 各地の冒険者。



 全ての戦力。



 北へ向かひたり。



 魔王軍迎へ撃たんがためなり。



 空曇りたり。



 風強まりたり。



 戦の気配濃くなりたり。



 かくして。



 軽トラ世界戦争編。



 終盤へ入りたり。



 そして。



 王国軍と魔王軍。



 初の大規模会戦。



 目前に迫りたり。

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