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ある日神の寄越し給ひし異形の獣に撥ねられて失せにければ異世界へ転生仕りき、されど能力の鉄の牛車召喚も黒き神境(?)とやらも使いよう皆無なり!  作者: イグアナ
神界業界編

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神々が世界を作り続ける理由なりしこと

「何故世界を作るのをやめぬなり」


 御池貴光問いたり。



 しん。



 会場静まりたり。



 神々。



 目逸らしたり。



「何故なり」



 貴光重ねて問いたり。



 その時。



 一柱の神。



 小さく答えたり。



「作りたいから」



「なり?」



 意味分からず。



 その時。



 老人神。



 杖つきたり。



「簡単な話じゃ」



「うむ」



「創世神とは」



 一拍。



「世界を作る生き物じゃ」



 しん。



「生き物なの?」



 佐藤突っ込みたり。



「細かいことは気にするな」



 老人神答えたり。



 雑なり。



「世界を作るなと言われても」



「うむ」



「魚に泳ぐなと言うようなもの」



「ほう」



「鳥に飛ぶなと言うようなもの」



「ほう」



「発明家に発明するなと言うようなもの」



「無理なり」



 全員納得したり。



 あの発明家。



 止まらぬなり。



 その時。



 担当神。



 少し考えたり。



「実際」



「うむ」



「毎日新しい世界の案を考えてる」



「そなたもか」



「うん」



 担当神。



 あっさり認めたり。



「昨日も作った」



「どのような世界なり」



「全員が巨大な芋虫の世界」



 しん。



「却下なり」



 貴光即答したり。



「まだ作ってないから大丈夫」



「作る気はあるなりな」



 確実にあるなり。



 その時。



 天城創世。



 笑いたり。



「我も昨日考えたぞ」



「どのような世界なり」



「全員が竜の世界」



「普通なり」



「普通だな」



「普通ね」



 安心したり。



 その時。



 後方。



 一柱の神叫びたり。



「全員スライムの世界!」



「全員魚の世界!」



「全員石の世界!」



「全員机の世界!」



 会場。



 急速に狂い始めたり。



「机?」



 貴光困惑したり。



「去年実際に出来た」



 担当神答えたり。



「存在したなり!?」



 存在したり。



 その時。



 統計神。



 再び壇上へ上がりたり。



「なお」



「今年消滅した世界数」



 画面点灯したり。



【今年消滅】



【7,842,661世界】



 しん。



「多すぎなり」



「神界では普通」



 担当神答えたり。



「普通ではないなり」



 もっともなり。



 その時。



 老人神。



 遠い目したり。



「昔は世界一つ作るのに千年かかった」



「ほう」



「今は十分」



 しん。



「雑なり」



「雑だな」



「雑ね」



 全員一致したり。



 その時なり。



 会場中央。



 巨大なスクリーン現れたり。



【神界新人創世神コンテスト】



【開催まで残り1日】



 神々。



 ざわつきたり。



「来るか」



「新人戦」



「毎年荒れる」



 担当神。



 嫌そうな顔したり。



「何なり」



 貴光問いたり。



「神界最大の新人発表会」



 一拍。



「そして神界最大の黒歴史量産機」



 嫌な予感しかしなかった。

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