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ある日神の寄越し給ひし異形の獣に撥ねられて失せにければ異世界へ転生仕りき、されど能力の鉄の牛車召喚も黒き神境(?)とやらも使いよう皆無なり!  作者: イグアナ
神界業界編

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126/313

レビュー戦争始まりたりしこと

 ごぉぉぉん。



 ごぉぉぉん。



 ごぉぉぉん。



 巨大なる鐘。



 鳴り響きたり。



 神々。



 一斉に動きたり。



「始まった!」



「急げ!」



「席取れ!」



「今年こそ勝つ!」



 阿鼻叫喚なり。



「何なりこれ」



 御池貴光困惑したり。



「レビュー戦争」



 担当神答えたり。



「だから何なり」



 担当神。



 遠き目したり。



「一年で最も醜い神界の祭り」



「祭りなの?」



 エレノア問いたり。



「祭りというか喧嘩」



 佐藤頷きたり。



 その時。



 巨大なる画面現れたり。



【神界レビュー大賞】



【開会】



 神々。



 拍手したり。



 そして。



 司会神現れたり。



「それでは始めます」



「今年最も評価された異世界レビュー発表です」



 会場。



 盛り上がりたり。



「レビュー?」



 貴光問いたり。



「感想みたいなもの」



 担当神答えたり。



「感想で争うなり?」



「争う」



 即答なり。



「意味分からぬなり」



 もっともなり。



 その時。



 画面。



 映し出したり。



【勇者無双伝】



 レビュー。



【最高でした!】



【面白かったです!】



【続き楽しみです!】



 拍手。



 神々頷きたり。



「普通なり」



 貴光言いたり。



「普通だな」



 佐藤頷きたり。



 次。



【悪役令嬢世界征服記】



【悪役令嬢なのに優しくて好き】



【世界征服したのに可愛い】



【税制改革回が神】



 拍手。



「税制改革?」



「人気回らしい」



 エレノア答えたり。



 その時なり。



 司会神。



 声高らかに言いたり。



「続いて特別部門!」



 会場。



 ざわつきたり。



「来たか」



「今年もあるのか」



「楽しみだ」



 担当神。



 嫌そうな顔したり。



「何なり」



 貴光問いたり。



 担当神。



 答えたり。



「珍レビュー部門」



 嫌な予感しかしなかった。



 そして。



 画面。



 映し出したり。



【ある平安貴族、鉄牛車を牛に引かせたり】



 しん。



 担当神。



 頭抱えたり。



「やはりな」



 司会神。



 読み上げたり。



【レビュー】



【軽トラ能力をここまで活かさない主人公は初めて見た】



 会場。



 拍手。



【なぜ牛で引くのか未だに分からない】



 拍手。



【鍵を捨てた回で腹筋が死んだ】



 大拍手。



【担当神は被害者】



 爆笑。



 担当神。



 机に突っ伏したり。



「何故なり」



 貴光問いたり。



「我普通に生きておるだけなり」



「それが面白いらしい」



 佐藤答えたり。



 その時。



 天城創世。



 近付きたり。



「君」



「何なり」



「レビュー数がまた増えた」



 画面見せたり。



【最新レビュー】



【本人が神界に来てて草】



【神界編始まって更に狂った】



【担当神頑張れ】



 秒単位で増えておりたり。



「監視されすぎなり」



 貴光。



 本気で引きたり。



 そして。



 会場奥。



 一人の神。



 怒鳴りたり。



「ふざけるな!!」



 しん。



 全員。



 振り向きたり。



「何故我の作品より牛軽トラが上なのだ!!」



 神。



 机叩きたり。



 どうやら。



 ランキングを巡り。



 本当に戦争が始まりそうなり。

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