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アールグレイの日常  作者: sakura
アールグレイ士官学校入校する
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あの留置派遣の衛士は導師に弟子入りしたその後…

 あれから、どれくらいが経ったのだろう?


 クラッシュ導師に弟子入りしてから俺の毎日が劇的に変わった。

 どういう伝手を使ったのか、通常の衛士隊勤務から外れて、毎日毎日が導師様の手伝いと訓練に明け暮れている。

 アッチで怒られ、コッチで怒鳴られ、毎日毎日叱責されて、能力不足以前に今まで生きてきた努力不足を痛感した。


 ああ…やってみて分かることもあるのだな。


 今までは、やる前からなんのかんのと理由を付けて諦めていた。


 これって今まで俺は逃げていたのか?


 導師様から、荒海の大海に一人突き落とされて、なんとかかんとか船まで泳ぎ戻ったら、又突き落とされるような毎日。

 今まで夜遅くまで起きていて睡眠不足に悩んでいたのが嘘のように毎日が熟睡できた。


 仕事は主にメッセンジャーでアチコチ城内、領内を飛び回り導師様が記した手紙を届けた。

 端末通信で届ければ楽なのにとブツブツぼやいたら、「戯け!それでは足がつくだろうが!」と、又怒鳴られた。

 導師様の場合、言葉だけでなく偶に手脚が出るので要注意だ。何度となく殴られ気絶して危機感を感じるようになり、避難するかよけるのを覚えた。

 危機察知と緊急避難だけは上達したと思う。


 兎に角、「…考えるな、感じろ!遅いわ!ボケが!身体で覚えんかい!」が導師様の口癖で、考えてからでは遅いらしい。

 何故日常生活で命の危機感を感じなければいけないのが、わけわからん。


 …ああ、元の職場に戻りたい。


 俺は弟子入り志願したあの時を後悔した。

 何しろ毎日限界まで走っているから、俺の口からは「ブヒー、ブヒ!」と自然と音が漏れている。

 身体が重い。

 入隊当初から20kg増えてしまった贅肉が憎い。

 仕事が忙しく訓練する暇もなかったから増えてしまった肉が汗となり昇華していく気がするな…。



 …



 気が付けば、床に寝ていて、導師様が俺の顔を覗き込んでいた。


 オウッ、導師様の顔のアップは心臓に悪い。


 …どうやらあまりの激務に気を失って城内で倒れていたらしい。


 「嗚呼、情け無い。ギャルだったら、この数倍の仕事量でも余裕でこなすのに!なんたることよ!でも寝て回復したから更なる精進をさせねばなるまい。寝バーギブアップよ、フハハハハ!」

 導師様は、笑いながら俺の肩を叩いて更なる用事を言いつけ去っていった。






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