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第9章 俺たちの芸術の総合 『おお友達よ 一緒に正しい力を合わせ 俺たちのすべての故郷と俺たちすべての生活を一つの大きな第四次元の芸術に創りあげようじゃないか』
まず、みんなそれぞれが輝く宇宙の塵になって、世界のあちこちに散らばろう。
俺たちは、それぞれがつながり合いながらもそれぞれ別々の時間と空間の中を生きている。
ここは銀河の中の太陽系、日本国、岩手県の野原だ。
青い松並、かやの花、古いみちのくの遺伝子を心に刻もう。
『つめくさ灯ともす宵のひろば たがひのラルゴをうたひかはし 雲をもどよもし夜風にわすれて とりいれまぢかに歳よ熟れぬ』
詩は歌であり、動作はダンス、音は音楽、四方はかがやく風景画だ。
俺たちに理解ある観衆がいて、俺たちにひとりの恋人がいる。
大きな人生劇場は、時間の軸を移動しながら、やがて不滅の四次元の芸術をつくる。
おお友達よ、君は行かねばならない、そしてやがて全てはそれに続くだろう。