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カランカラン
来客を告げるベルの音。
「リオネール。ベル下げるー?」
「頼めるか?」
「お安い御用!!」
買い出しから戻って来た、ジョゼが鳴らしたものだった。
「カーテンも引くねー」
「ああ。助かる」
食材を運びながら、返答する。
「ジョゼ、肉しかないんだが?」
牛肉、豚肉、鶏肉、羊肉、ソーセージ、ウィンナー。
メイン食材しかない。
「え? 葉物と香辛料は買い置きあったし、付け合わせは、作り置きしてあるでしょ? 必要ないじゃん」
なるほど。そう言われてしまえば、返す言葉は無い。
「何か間違ったこと言った?」
沈黙を、誤答と解釈したジョゼが慌てる。
「否、間違ってはいない。いないんだが、主食が無いんだ」
「盲点だった」
「言わなかったしな。まあ大丈夫だ」
「ホントに?」
「ああ。リゾットにするから」
「ごめん。次から主食は持参するよ」
リオネルが食べる分だけなら、買い足す必要は無いんだ。地産地消で成り立つから。




