表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夏目碧央の長い一日~大阪・関西万博ボランティア面談~  作者: 夏目 碧央


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/14

コリアンタウン

 行けども行けども住宅街。しかも、雨が強くなってきて土砂降りに。何故だ……。

 しばらく歩いて行くと、地図上では行き止まりではないのに、行き止まりになった。アーケード街に突き当たったのだ。傘を差さなくていいのでありがたい。しかも、なんだかいい雰囲気だ。

 時刻は18時過ぎ。夕暮れ時だ。アーケード内には客待ち顔のおばちゃんたちが、自分の店の前に立っている。カラフルな看板もあり、いかにもコリアンタウンという雰囲気。でも、ちょっと寂しいかな。歩いて行くとシャッターの閉まった店も多い。これから開くのかもしれないが。

 店頭にクルクルのポテトとか、トッポギとか、カラフルなジュースのイミテーションが並んでいる店もあった。そういう所ではジロジロと見てみたが、チーズハットグはなかった。

 進んでいくとアーケードが終わった。その先はまた普通の住宅街だ。傘を差したら、骨が1本折れた。うぉー!この折り畳み傘、お気に入りだったのに!ショック。最近、開こうとするといつも骨が1本だけ伸びなくて、手で伸ばしてから差していたが、とうとう折れたか。今、無理矢理開こうとしてしまったから。踏んだり蹴ったりだ。

 傘も壊れたし、なんだか地図検索すると目的地はだいぶ先のようだし、もうここで引き返す事にした。何しろ予定よりも遅くなってしまっているから。新幹線にはできれば19時頃に乗りたいのだ。お土産も買いたい。

 ここで引き返すなら、傘を差す前に引き返せば良かった、と後悔しながら歩いた。すると、あまりに古い感じの店があって、そういえばこれはアートでは、と思って写真を撮った。ここまでくるとカッコいい。いかにも昭和的な木枠のガラス扉の家。他にも色々、古くてアートな感じの家がたくさんあった。最近「東京建築祭」に行ってから、古めかしい建物に芸術を感じるようになった。これは大きな収穫だな。

 さっきは途中からアーケードに入ったが、そのまま鶴橋駅まで続いているらしい。傘も壊れたからありがたい。雰囲気の良い飲食店もあれば、韓国のお菓子が売っている店もあった。でもまあ、そういうのは新大久保でも手に入るのでここでは辞めておこう。

 鶴橋駅に近づくにつれ、大人向けになっていく気がする。刺身、日本酒というような。だが、ここから鶴橋駅は案外遠くて、思ったよりも新大阪へ着く時間が遅くなりそうだ。とにかくJRの環状線に乗った。

 線路は高い所にあった。アーケードの屋根と思われるものがチラリと見えたが、なんだかすごいものだった。形容しがたい。茶色い四角いものがいくつも繋がっているというか、重なり合っているというか。アート……かな。

 18時半ごろからお腹が空いてきた。すごく空いてきた。環状線に乗っている時間がけっこう長い。そして大阪駅に着いたが、ものすごい人の行列。

 そういえば、環状線でひと組の女子高生の会話だけが完全なる大阪弁だったが、他は出張中のサラリーマンが多いのか、大阪弁を聞く事がほとんどなかった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ