リボンの軌道
リボンの軌道についての考察です。
以前のリボン投げ方は、8本投げが主流でしたが近年は9本投げをする方が増えてきました。
8本投げの利点は、投げる方向をコントロールしやすいことです。これは、リボンの塊をしっかりと掴むことが出来る事によります。ただし、しっかりと掴み過ぎるとリボンが広がることなく、塊のまま飛んでいってしまいます。
9本投げの特長はリボンの広がり易さです。浅草のように天井が高い劇場で投げると、縦方向にキレイに広がります。
9本投げの場合、縦に長いためリボンを掴むのに慣れが必要になります。多少慣れても、1本だけ思わぬ方向に飛んで行くこともあります。
ベテランのリボンさんを見ていると、8本投げのリボンがキレイに広がって飛んでゆきます。あれはリボンを投げる瞬間にリボンの握りを崩しているのです。
9本投げの場合は、幅方向に広げるようにサイドスローで投げますが、8本投げのリボンさん達も投げる瞬間に手首を捻って、持っている手の中でリボンを崩しながら投げています。要は、手から離れる時に不安定な状態にしてやることがリボンを広げるポイントなのです。
浅草でリボンさん達がリボンを投げているのを見ていて不満に思うことがあります。それは、リボンが伸びきる前にリボンを引いている事です。
浅草で10mのリボンを引き戻す自信がないため、少しでも早くリボンを引いてしまおうと考えているのでしょうが、実は、伸び切っていないリボンには進行方向への運動エネルギーが残っています。
前向きに進もうとする運動エネルギーが残っている所に逆方向の引く運動エネルギーを与えると、力が打ち消し合っ若干下方向へリボンの軌道がズレてしまう事になり、最悪の場合はお客様にかかってしまう事がおきてしまいます。
それに、浅草のベットでは前盆だけに照明が当たり周辺は暗い事が多いため、リボンを引くタイミングが早いと、照明の中にリボンが入ってこないので、何かあったのかな?という事にもなりかねません。
最後に、8本投げの時だけに起こる事例なのですが、上手からオーバースローでリボンを投げるとシュート回転をして、前盆の脇から回り込み正面への軌道をとる事が分かっています。
脇から入ってきて被り席方向へ飛ぶリボンは見応えがあります。(左利きの方も下手から投げると脇から前に回り込みます。)
浅草で、10mのリボン投げてリボンが伸び切ってから引けば、必ず手元に帰ってきます。(引く時に、両手を使って素早く引く必要はあります。)
リボンの投げ引きは、物理学のベクトル理論が理解出来れば、上達が早いと思います。




