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The Dead In The Water 〜ザ・デッド・イン・ザ・ウォーター〜  作者: しじみちゃん
The Dead In The Water: Rework Of The Dead In The Water
50/73

個室

 俺はジョン。ジョニーとも呼ばれし男。


 モブとして速攻死ぬ世界に転生してしまったので、絶賛抵抗中だ。


 で、俺は溜まったタスクの消化に最効率を叩き出すことに成功した。今はめっちゃ熟睡している最中だ。


 寝るとき、昨日買ったアンドロイドのマリアンが俺の胸の上をぽんぽんと叩きながら子守唄を歌った。これは昨日は疲れてて寝れたからよかったけど、普段からやられると入眠に集中できないのでやめてほしいところだ。起きたら注意しておこう。


 起床時刻はいつもより10分ほど早かった。マリアンによって起こされた。


「最適なタイミングで目覚めていただきました。調子はどうですか」


「なんかスッキリだわ」


「この介助メソッドについて詳細をお聞きになりますか? 細かい設定などが可能です」


「いや、完璧だよ。いい仕事をしたな、マリアン」


「お役に立てて光栄です、ジョニー」


 俺は肩を押されて洗面台に連れて行かれ、さらには服を脱がされた。どこにあったのか、リクライニングができる椅子に座らされて、仰向けで洗面台に首を乗せる。


 彼女は洗顔と、頼んでいないのにシャンプーを俺に施し、ヘアケアからスキンケアまでをすべてやってくれた。


 普段、こんなの適当なので、スパにでも来たような気分だ。


 洗面台の奥に手を乗せるときに顔に胸を当ててくるので、そこがびしょびしょになりそうでなんかヒヤヒヤした。まだ生まれて1日だし、不器用なんだろうな。


「ご気分はいかがでしょうか」


「スッキリさ」


 褒めたつもりなのだが、マリアンは不服そうにする。


 着替えまで手伝ってくれて、さらにはトイレにまで入ってこようとしたのだが、それは断った。自分のケツくらい自分で拭くわ。


 で、俺は高校に行く。いつもは車なのだが、マリアンが言うのでバイクの後ろに乗った。


 アンドロイドが学校に同伴するのはそこまで珍しいことじゃない。どうせ授業中はVRゴーグルを着けていて、他人のアンドロイドが気になったりする状況でもないし、学校側も特に言うことはないのだろう。


 だが、マリアンのようにグラマラスで美しい人間型は珍しいかもしれない。だいたいの人はモフモフとか選ぶからな。


「あなたは他の生徒とは違うと思っていたのに、変態だったんですね。見損ないました」


 教室を移動中に委員長がいきなり言い放ってきた。


「え、ちょっとまって。何でだ」


「あんなにいやらしいアンドロイドを連れて。あの型は、そういうところで使われてる素体でしょう! ここ数日、学校にも来ないでアレと毎晩何してたんですか!」


 あの優しい彼女がこんなふうに激怒するとは思わなかった。焦るわ。


 ちなみに、怒られている原因のマリアンは俺の後ろを無言でついてきている。フォローしてくれよ……


「誤解だ。あれはマリアン。介助用のアンドロイドで、AIソサエティの提案で昨日買ったんだって」


「嘘です」


 委員長はむっとした顔でこっちを見た後、俺の袖を掴んだ。


「いや、ちょ」


 俺は女子トイレに引き摺り込まれた挙句、さらには個室に押し込まれた。


 委員長が鍵を閉めた。


 壁ドンされてるみたいな格好になる。


「何ですか、性欲の先送りだとか何とか言って、しっかり裏では楽しんでたんですよね」


「いや、仕事頑張ってるけど」


「じゃあ、証明してくださいよ。あなたが家でアンドロイドにされたこと、私にできますよね」


 え、まじで。さすがにマリアンも、し瓶は持ってきてないと思うんだけど。


 まあ、いいか。

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