エピローグ
スフィアとお別れをしてから今日で半年が経ちました。
今はだいぶ慣れたけど帰ってから三日ほどは、
寝る前に寂しくて泣いていました。
フワリがいつも慰めてくれてた。
旅をしてる間はいつもスフィアと寝ていましたので、心細かったのです。
本当にフワリが付いてきてくれて良かったです。
私の生活は日常に戻り、久しぶりに友達のルビアちゃんに会って遊んでたり、
行きつけの本屋で小説を買っていました。
『さてと、新作の小説も手に入れたし、フワリー帰るよー』
『うん!またねー、メアリさん!』
『ええ、また来てね。フワリちゃん』
フワリはこの町で人気者になっているのです。
みんな可愛いと言って、色々とサービスしてくれたりします。
フワリがこの町に馴染んでいるので自分の事の様に嬉しいです。
今日もいつも通りの日常が続くと思っていて、
家のドアを開けようとした時でした。
『リリー!!フワリ!!』
私達は名前を呼ばれたので後ろを振り向くと、
目の前にいたのはスフィアでした。
私は驚き、持っていた本を地面に落としてしまいました。
同時に嬉しくて私はスフィアの元に駆け寄り、
飛びついて抱き付きました。
『スフィア!逢いたかったよ!!』
『リリー、私も逢えて嬉しいよ』
『私も嬉しいよ、スフィア』
フワリは隣で大粒の涙を流して泣いていました。
『うー感動的なのー・・・私も抱きしめるのー!』
フワリも飛びつき、スフィアに抱きつきました。
『フワリ、いい子にしていたかい?』
『うん!ちゃんとリリーを慰めていたの!』
私はフワリの言葉に驚き、抱きしめるの辞めて尋ねました。
『えっ・・・それってどういうこと?』
話を聞くと、スフィアが私を一人にしたら寂しい想いをするだろうと思い、
フワリに予め言っていたようだ。リリーの傍にいてやってくれと。
そんな話をしていたなんて知りませんでした。
やっぱりスフィアは優しいです。
『リリーったら、別れて三日ほどは寂しくて泣いていたから大変だったのー!』
フワリに暴露をされて一気に恥ずかしくなりました。
『ちょっ、フワリ!それは言わないでよ!』
『ごめんなさいのー!』
『ふふふっ、やっぱりフワリが傍に居てくれて良かったよ』
『いやー!恥ずかしすぎるわ!』
こうして今夜はスフィアが私の家に泊まり、半年振りにみんなで一緒に寝ました。
○
私達は朝起きると、ある支度をしていました。
『リリー、準備は出来たかい?』
『完璧よスフィア!フワリは良いかな?』
『大丈夫なのー!』
『良し、じゃあ行こうか!』
『うん!!』
私達の旅は再開しました。
まだ行った事がない町や村が沢山あります。
どんな町が待っているのでしょうか?とても楽しみです!!
最後まで読んでくれた皆様、ありがとうございました!!




