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異世界に住む姫はどんな旅を?  作者: 葉月 いつか
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小さな村・ウィール

『凄い・・・こんな所に村が出来たんだ』

『ああ、可愛らしい村だね』


私達は前とは違う町へ向かう為に、

方向を変えて東に向かって歩いたら思わぬ出来事がありました。

地図にはまだ描いていない、小さな村が出来ているのです。


看板にはウィール村と書かれおり、

建物の特徴は白くて丸い形をしているので、可愛らしい村です。

まだ完成してないのも沢山有りますが、とても良さそうな所です。


近くを通りかかった女性に尋ねてみると、

観光目的でこの村を作ったらしく、

特に女性が喜んでくれる村にしたいみたいです。


既に営業をしているお店もあり、

今の所は宿屋、飲食店、雑貨屋の3件あるので、


隣町から観光に来ている人も何人かいるみたいです。

私がその1人なんですと笑っていました。


『この村を観光するなら、また会うと思うから自己紹介をしとくね。

私の名前はミサネ、よろしく!』


私達も自己紹介をすると、フワリが早くお店の中を見てみたいのー!

とテンションを上げて飛び回っているので、一旦ミサネさんと別れました。

まずは雑貨屋から入りました。


『おー!!!』

『わーい、綺麗な物が沢山あるー!』

『フワリー、飛び回って物に当たらないようにねー』

『うんっ!』


雑貨屋には棚やテーブルに硝子で出来た食器や、マグカップ、

ネックレスやリングなど女性が好きそうな物が沢山置いてあります。


私はスフィアと店内をゆっくりと見て歩きました。

すると気になる物が目に入りました、ハート型のペアリングです。


『ハート型のペアリングだ、欲しいなー』

『ちょっと可愛すぎないかい?私は遠慮するよ』

『えー・・・まぁ、ペアリングは要らないか、

スフィアと結婚する時に指輪を買えばいいし』


隣でスフィアが吹いていました。


『結婚!?嫌ではないけど無理だよ!?』

『冗談よ、冗談!!』


でも嫌ではないのね、なるほど・・・。

そういえば、フワリは何処に行ったんでしょうか?

私達は店内を探しました。


『フワリー何処にいるのー?』

『あっ、こんな所にいた!』


スフィアが見つけました。


何処に居たかというと、可愛いクマのぬいぐるみが沢山置いてある場所にいて、

凄く気持ち良さそうに昼寝をしていました。


店員さんにばれて怒られるかと思いましたが、

可愛い妖精さんですね、と微笑んでくれました。


『すいませんね、うちの妖精が・・・フワリ起きて』


フワリの顔を指で突いて、起こしました。


『ふにゅ・・・触り心地が気持ち良かったから寝てしまったの・・・』


そんなに気持ちがいいのかなと思って、

クマのぬいぐるみを抱くと本当に触り心地が良くて、

寝たい気持ちが分かりました。


スフィアにもぬいぐるみを渡したら、

確かに触り心地が良いなと言って、みんなで癒されていました。

欲しくなりましたが結構大きいので、

旅をするには邪魔になるので買いませんでした。


雑貨屋さんを出た私達が次に向かったのは宿屋です。

泊まりはしませんが、どんな感じの宿か気になりますので入りました。

おー受付もロビーもピカピカではありませんか!

少し泊まりたくなりました、これなら部屋もきっと綺麗でしょう。


小腹が空いて来たので次は、飲食店に入りました。


テーブルに座りメニューを見るとパンケーキがあったので、

私達はパンケーキを2つ注文しました。


待ちながら3人でお話をしている時に、

女性の方がお店に入って来ました。

それは、ミサネさんでした。


『やっぱり、また会えましたね!』

『ですね!ミサネさんが良ければ一緒に食べませんか?』


彼女は少し驚いている表情をしていました。


『いいのかしら?』


二人とも了承をしてくれたので、ミサネさんが同じテーブルに座ってくれました。


『みんなは何を頼んだのかしら?』

『パンケーキです!苺が乗っていて美味しそうなので!』

『私も同じのを頼もうかしら?』


ミサネさんも同じ物を注文して私達のパンケーキが届いてから、

少し後にミサネさんの分も届きました。

とても美味しいパンケーキでした。


苺が新鮮でパンケーキの間に生クリームを挟め、

上に塗ってあるハチミツとの相性がいい、

これは女性に人気が出そうです!


みなさん食べ終わったので席を立つと、

ミサネさんが私達に質問をしました。


『これから皆さんはどうするのですか?この村に泊まるの?』

『んー、1時間ほど歩いたら次の町に着くから此処には泊まらないかな?』

『だな、もうこの村にあるお店は全部見ちゃったからな』

『お店が少なかったのー』


お会計を済まそうとした時に、

ミサネさんが慌てる様に止めました。


『待って!私が奢ってあげるよ』

『え、良いのですか?』

『うん!一緒に食べれて楽しかったし、ここは私に任せて!』


初めは断りましたが、御言葉に甘えて奢って貰いました。


『ありがとうございました、ミサネさん!』

『良いわよ、気をつけて旅をしてね』

『はい、ミサネさんも気をつけて帰ってね』


こうしてミサネさんと別れて、私達は村を出ました。


『楽しかった村なのー!』

『楽しかったよな、お店が少ないのが残念だったけど』


私は後ろを振り返り、村を見て思いました。


この村がちゃんと出来たらもう一度寄ってみたいな・・・。

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