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異世界に住む姫はどんな旅を?  作者: 葉月 いつか
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フワリのお洋服

リリーは裁縫も得意?

今日はフワリの為に新しい服を作ってあげています。

妖精は一着しか服を持っていないみたいなので、作ってあげているのです。

こんなに可愛いのにオシャレをしないなんて勿体無い!とやる気を出しています。

ひょっとしたらただ単に私が楽しんでいるだけかもしれません。


『出来たよ、着てみて!』

『わぁ、凄く可愛いの!あっ、着替えるから後ろ向いて!』


フワリは以外と恥ずかしがり屋なのです。

テーブルの上で着替えをしているので、

私達は後ろを向きスフィアと話ながら待ちました。


『凄いな、リリーは裁縫が得意なのか』

『慣れたら簡単よ?今度教えよっか?』

『んー、私はそういうのは苦手だからな、遠慮するよ』

『えー残念・・・』


フワリの着替えが終わったようなので、振り向いて見ました。


『どう・・・かな?』


恥ずかしそうにチェック柄の黒いワンピースの裾を、

掴みながらもじもじとしていました。

その姿がもう可愛すぎて興奮してしまいます。


『とっても可愛いよ!!!』

『まるで人形さんみたいだな、似合っているよ』

『ありがとう、2人とも!!』


私の目に狂いはありませんでした、白髪に黒い服は似合うと思っていたのです。

良し、この調子でもう一着作りましょう!

しかし、スフィアに止められてしまいました。


何故かと言うと、朝から服を作っていて昼過ぎにやっと完成したので、

まだ昼ご飯を食べていないのです。

私もお腹が空いたので宿を出て飲食店に入りました。

昼はがっつり食べたいですね。

3人で相談してハンバーガーを食べることにしました。


『いただきます!・・・うん、美味しい!』

『味もそんなに濃くないから食べやすいね』

『私も食べてみたいのー!』


私の持っているハンバーガーを、

フワリに食べさせてスフィアもフワリにあげました。


『うん、両方美味しい!!』

『もっと食べていいわよ?』

『いただくの!』


とても気に入ったようです。


昼ごはんを食べた後は、久しぶりに服屋に行きました。

色んな服を見ていいインスピレーションを思い付けばいいなと思ったのです。


『フワリは何か気に入った服がある?』

『うーん、沢山あって迷ようのー』

『2人ともー、こっちに来て』


スフィアに呼ばれて、ネグリジェが置いてある場所に来ました。

私服ではなく、寝る用の衣類もあれば良いんじゃないかという提案です。

確かに、寝る時も私服のままだと傷んでしまうのでナイスアイデアです。


『そういえば、私のスリップも少し汚れてきたから、新しいの買おうかしら?』

『私もせっかくだから、買おうかな』


私たちは衝動買いをしました。

今夜は3人でパジャマパーティーをするのもいいかもしれませんね。

その為にはフワリのネグリジェを夜までに作らなければいけません。


私達はパジャマパーティーの為に色んなお店にも寄って、

お菓子と紅茶も買うことにしました、楽しみですね。


宿屋に戻ったら私は早速、フワリのネグリジェを裁縫して作ってあげました。

完成後、すっかり外も暗くなっていました。

今日の夜は露店で買ってきたパンや果物を部屋で食べました。

シャワーを浴びて、とうとうこの時が来ました。


『パジャマパーティー!!!』


3人で拍手をして開催しました。


『スフィアのネグリジェは大人な感じでいいね!』

『そうかい?ありがとう』


スフィアが買ったのは、

フリルがあって赤いドレスのような大人っぽいネグリジェだ。


ちなみに私が買ったのは白色のネグリジェで、

膝の所まで隠れるほど長めのを選びました。

胸元には赤いリボンが付いていて可愛いデザインです。


フワリは私達のお揃いみたいにするために、

その二種類を混ぜたデザインにしました。

作るのは大変でしたが大変満足な出来です。


3人でネグリジェを褒めまくり、紅茶とチョコレートをテーブルに乗せて、

みんなで囲んで座りパジャマパーティーを楽しみました。

話し込んでいるといつも間にかフワリがテーブルの上で、

うつ伏せになって寝てしまっていた。


『あら?いつも間にか寝ているね』

『だな、そろそろお開きにするか』

『そうね』


私は食器を片付けて、スフィアはフワリを起きさせないように慎重に持って、

枕元に置いてタオルを掛けてあげました。


『妖精って本当に小さくて可愛いよな』


私達はフワリを見守るように、寝顔を眺めました。


『うん、可愛いよね』


私達は改めて思いました。

羽を治してまた飛ばせてあげたいと。

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