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豚公爵と猛毒姫  作者: NiO
魔貴族編
167/205

第167毒 猛毒姫、悪い猛毒姫じゃない

129 : この名無しがすごい!2016/08/04(木) 11:34:17.10 ID:vWEr8Wjj

新作じゃないけどスコ速で紹介されてた、豚公爵と猛毒姫はかなり面白かったよ

と2ch眺めてる作者だから伝われば良いなと思って書き込んでみるテスト、応援してます



NiOさん「諸君、私は感想が好きだ!」


ぼつりん「喜んでおる」

 *******************

 あらすじ


世界樹(ユグドラシル)「まるで世界樹(ユグドラシル)のバーゲンセールだな」

 

ぼつりん「気持ちはわかる」


 *******************



 え、えーっと。


 もう一回改めて、見直そうか。


*************

 ヨラバ大樹 ????


 二つ名:世界樹(ユグドラシル)・ボツリヌスの息子・??????


???、???????????????????!????、??????????。

???????、????????????????。??????????????。

*************


 ほとんど、ばぐっておる。

 さもありなん、これを人間の知性で理解しようなどと烏滸がましいと思わんかね。


 ……この台詞、前も言った覚えがあるが。


 それにしてもまさかトレントのやつ、世界樹になるとは。



 そして、それ以上に恐ろしいのが。


 名前じゃ。



"……ハハウエ (ボク) ナマエニ マケナイ キニ ナッタヨ……" 



 あ、頭がくらくらしてきた。

 思い出すのは、『第160毒 猛毒姫、誤魔化す』。


***************************************************************


『ま、精々頑張って大きく育てよ。

 寄らば大樹の陰、とは良く言ったものじゃからのう』


 “……ヨラバタイジュノカゲ カ……

 ……ワカッタ (ボク) オオキクナル……”


***************************************************************


 私の発言が、なんか変な風に理解されたようじゃ。


 たぶん、大きく育ったら『ヨラバ大樹』と名乗っていいと。

 そんな風に勘違いしたと思われる。


 えーっと、『寄らば大樹の陰』というのは、そう言う諺があってのう。

 名前を付けたわけじゃあ……。


"……アリガトウ ハハウエ……"


 駄目じゃこいつ。

 人の話を全然聞いてくれない。


 どうしよう。


 

 悩んでおると。


 背後から、突然、うんこ好きに抱きかかえられた。



「お、お、お母様ああああああああああああ!!


 こ、こ、こんな、こんな惨い姿にいいいい!!」



 ぼろぼろ泣いておる。

 いやいや、そんなに泣くことじゃないじゃろう。


「……童。

 おぬしの母は、気高い女だった。

 魔界13貴族が1柱、『聳え立つ奈落』こと剛力殺が認めよう。


 だから、そんなに、泣くな。


 ……笑って見送ってやろう」


「ぐ、ぐうううう……!!」


 み、見送るって……。


 ……あ、そうか。

 よく考えたら今、私、相当すごい姿になっておるはずじゃ。


 此奴ら私が死んでおるものと思っておるのじゃろう。


 でも、死人と勘違いする程の姿、か。


 ……どんな姿なんじゃろう。

 がぜん興味が出てきたぞ。


 ようし、『5感解放』!





 うああああああ。

 


 あはははははっはは!!



 これは。



 す、す、すごい姿じゃった!!





 現在の私の姿は、例えて言えば。




 赤いぼーる。




 ふむ。



 一塊の、肉団子(みーとぼーる)じゃった。



#####################################



 大きさは、こう、ばすけっとぼーるの1.5倍くらいじゃろうか。


 その位の大きさの、赤い(ぼーる)


 それが、今の私じゃ。



 うむ。



 誰だって死んだと思うじゃろう。


 泣きながら抱き着いてくるうんこ好きを、震えることでどかせる。



「うわっ!


 え、え?」


 ぷるぷる……私は悪いぼつりんじゃないよ!


「ななな。


 ま、まさか。


 ……生きているのか!?」


 剛力もびっくりじゃ。


 私は健勝を示すため、一弾みしてみる。


 ぼいん、ぼいん。


 おお、思った以上に弾む。


 ちょっとこれ、楽しいのう。


 たぶん、謎樹液が練りこまれておるせいなのじゃろう。


 ごむとかも確か、樹液だったはずじゃし。



「お、お、お母様あああああああああ!!


 ご無事で!


 ご無事でえええええええええ!!」



 すっかり面影を失った私に対しても。

 うんこ好きは、涙を浮かべて抱き着いてきおった。


 うわ、此奴、良い奴じゃのう。

 名前を忘れてしまったのが、心苦しい。



 周りの村人たちも、そんな姿を見て涙を浮かべておる。



「邪神様……!」


「赤玉様……!」


「打ち止め様……!」


 皆が、私に向かって土下座のようなぽーずをして崇め奉っておる。

 訳が分からぬが、少しだけいい気分。


 多分この村での邪神崇拝が、さらに進むことじゃろう。

 よくわからない伝承とともに。

 まあ、それは良いのじゃが。



 取り敢えず、打ち止め様って言った奴。


 ちょっと、前に出ろ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 『ヨラバ大樹』 素晴らしいネーミング! 剛力殺もそうですが、ネーミングが好きすぎてたまりませんよ! 邪神信仰もめっちゃ笑えます! 赤玉打ち止め!
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