第165毒 猛毒姫?ボッコボコにしてやんよ。(シュシュッ)
読者様1「NiOさん、エタってますけど、どうしたんですか」
読者様2「NiOさん、エタの定義をお願いします」
読者様3「NiOさん、答えてください」
NiOさん「うわあああああああああああああああ!」
読者様123「!?」
NiOさん「にほんをおおおお!
がえだい!
あなたたちには、わからないでしょうねえ!!」
読者様123「!?」
秘書「以上で、NiO様の謝罪会見を終了します」
読者様「うせやろ」
本当に、本当に、本当に申し訳ありません、久しぶりに更新します。
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あらすじ
ニンニク「死んだ彼女の話をしよう」
ぼつりん「まだ死んでおらぬ」
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繭の中で笑う私。
どごおお!
次の瞬間、私の左足が吹き飛ぶ。
そして、次の瞬間修復される。
またもや変な形で。
ぬう、左足も、動かなくなったか。
続いて、右足首が圧し折られる。
次の瞬間、修復される。
上下逆で。
ちょ、ちょっと。
なにこれ。
……とっても、楽しい……!
「あ、お主ら!
お主らを襲うようならトレントを攻撃してもよいが!
私を攻撃して我慢できているようであれば、決してトレントを攻撃するんじゃあないぞ!」
私の拷問しょー(音声のみ)を見ているであろう面々に、一応声をかける。
邪魔するなよ!
「し、しかし!」
「許さぬ!!」
剛力の、何故か悲痛な声が聞こえたが、無視してそう答える。
次の瞬間、私の喉笛に枝が貫通する。
え、やばい!
声が出ない以前に、呼吸ができないぞ!!
しかし、トレントの回復魔法によって、何とかなったようじゃ。
良かった。
ただ、もはや、声は出ぬが。
おお!
今度は此奴、心臓をつぶしてきおった。
流石に死んだんじゃあないか、と思ったが。
どうやら、大丈夫みたい。
……心臓、つぶれたのに、なんで大丈夫なんじゃろう。
と思ったら、今度は肺をつぶされる。
これはいくらなんでも、呼吸、無理じゃろう。
そう思ったのじゃが。
やはり、大丈夫みたいじゃ。
……どうやら、トレントが定期的に出している樹液が私の体に練り込まれることによって。
私は少しずつ、人間から離れて行っているらしい。
心臓がなくても生きているのが何よりの証拠じゃ。
まあ、でも、いいか。
ちょっと楽しいし。
おお、そこは大腸……ああ、肝臓も!
え、腎臓までやられたら流石に……うわ、脳味噌まで!!
いやー。
うわー。
おばばば。
とっても楽しい、のう!!
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3週間程が過ぎた。
トレントの奴は、相変わらず解体して治してを繰り返して居る。
その間、私はといえば、食事も取っていないのじゃが。
トレントから送られる謎樹液のせいで、無事じゃ。
不思議とお腹いっぱい。
“……ゴクゴク……”
最近、トレントの奴は私から出る血液をごくごく飲んでおる。
なんじゃかのう。
私の息子を自称する奴らは、なんでこんなに私の排泄物を好むのか。
ヒツジも私の汗とか『はすはす』しおるし。
それにしても、なんだか最近トレントの奴、私をぼこぼこにする回数が減っておる気がする。
魔素による狂気が次第に去ってきているのかもしれぬ。
つまらぬ。
加えて、いま、とっても面倒臭いことがある。
♪テレッテッテッテー♪
謎の音楽が頭の中に鳴り響いた。
またか。
《おめでとう! ボツリヌス は 拷問耐性 LV7 を 手に入れた!》
そう。
激しい拷問を食らって居るせいで、どんどん技術が増えて困っておる。
しかも増えるのは耐性系技術ばっかりじゃ。
全然いらぬ。
むしろ邪魔じゃ。
削除、と。
♪テレッテッテッテー♪
《おめでとう! ボツリヌス は 拷問耐性 LV8 を 手に入れた!》
またか。
しかも、削除すればするほど、れべるが上がっておるし。
なんと言うか、技術達が『捨てないで、私、頑張るから!』と言っているようで、少し心苦しい。
まあ、結局、削除するんじゃが。
♪テレッテッテッテー♪
《おめで》
削除。
♪テ♪
削除。
《おめでとう! ボツリヌス は 5感解放 を 手に入れた!》
ぬ、此奴!
今度は音楽なしでぶっ込んできおったな!!
ほう。
それにしても、『5感解放』、か。
普段なら削除するところじゃが。
実はだいぶ前に両の眼が潰されて見えておらぬ。
更には耳や鼓膜も潰されて、聴覚も無い。
もちろん、嗅覚も、味覚もじゃ。
まあ、触覚さえあれば拷問は楽しめるし、どうでもいいのじゃが。
流石にそろそろ、外の様子を知りたくなってきた。
どれ、使ってみるか。
技術『5感開放』、発動!
おおお、凄いぞこれ、くらくらする!
視覚が、聴覚が、嗅覚が、味覚が、360度全てに展開されるとは!!
脳味噌がふる回転しておるのが分かる。
いや多分、脳味噌はもう無いが。
しかもこれ、やろうと思えばどこまでも遠くの景色も見えるぞ。
象牙壁とかも見れるのかしらん。
まあ、取り合えず遊ぶのは置いておいて。
……さっそく外の様子がどうなっているのか見てみるとしよう。
……おお、繭のすぐそばで、剛力の奴が仁王立ちで私を守っておる。
5感がまだあった最初の数日は、剛力とニンニクが昼夜交代で私やトレントを守っているのを確認はしておった。
……もちろん、さらに言えば、トレントが暴走したらすぐに息の根を止めるための警備、という役割も担って居ったのじゃろうが。
それにしても、3週間たった今も、まさか私たちを守り続けてくれておるとは。
ニンニクはともかく、剛力は全然関係ないはずなのにのう。
ありがたい事じゃ。
そして、剛力がトレントを守り、攻撃してきていないということは。
トレントの奴も、とうとう魔素による如何ともしがたい破壊衝動を乗り越えつつあるのじゃろう。
相変わらず、息子にするつもりはないが。
やれやれ、大した奴じゃ。
私がやれやれ系主人公をしていると。
遥か遠くの空に、亜音速で飛ぶ物体が見えた。
羽が生えている魔族が風魔法を使っても、こんな速度で飛ぶのは無理じゃ。
なんじゃこれ、空魔法?
でも、龍族が変身しているって感じでもないのう。
確かに、恐ろしい量の魔力を感じるが……。
……それにしても、なんだか、どこかで見たことがあるやつじゃ。
身長が2m位の、細まっちょのいけめん。
青色の皮膚に銀色の長い髪。
誰じゃっけ、彼奴……。
……まあ、これだけ特徴的な奴じゃ、覚えていないということは、勘違いじゃろう。
私が一人で納得しておると。
未確認飛行物体は、トレントと、繭と、そして剛力を確認して。
こちらへ向かって降りてきた。
むむむ?
「……久しぶりだな、童」
地面に着地した細まっちょに向かって。
剛力が、低い声で笑う。
知り合いのようじゃ。
「剛力様、でしたね。
貴方まで、絡んでいたのですか」
細まっちょは一つ溜息をつくと。
静かに、怒りが込められた様な声で、言葉を継いだ。
「剛力様、警告させて頂きます。
さっさと、お母様を、解放しろ」
……えっ。
……えっ。
……えっ。
……あっ。
ちょっと、いま、ホラー系の奴で書いてるのです……
豚毒を楽しみにしている方には申し訳ございませんが……
とりあえずこちらを完結させたいと考えております。
http://ncode.syosetu.com/n0712dk/
猛毒姫と気狂い従者
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とある町の7不思議
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ハーメルンの音楽祭
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※ 未知のウイルスで男が俺以外全滅したようです ~世界中の女性が俺の精液で受精させてくれと懇願する話~