1話 ダンジョンに落ちた
「これが大型ダンジョンのボスか」
目の前にはダンジョンのボスの黒竜がいる。
[カッコよすぎだろ!]
[ボスに相応しい敵じゃん]
[これ人間が勝てる相手なのか?]
現在の視聴人数は500万人を超えておりコメント欄も大騒ぎだ。
世界眼で鑑定をしてみる。
黒竜 300歳 ドラゴン レベル200
HP 15000/15000 MP7000/7000
攻撃力 3700
防御力 3500
敏捷性 3000
魔法力 3500
魔法耐性3000
スキル
火魔法7、闇魔法9、竜魔法8、覇気8、無詠唱8、再生8、硬化8、気配察知8、並列思考7
「俺が初めての上級ダンジョンの踏破者になる!」
俺、神崎蒼空は配信者をやっているが登録者が100人くらいの底辺配信者だ。
なぜ俺が配信者をやっているかと言うと多額のお金が必要だからだ。
妹が病気で入院をしているが入院費もかかるしお金さえあれば手術も受けれるが我が家にはそんなお金がない。
両親は3年前に俺が高校生に上がった時に事故で死んでしまった。
それから妹の入院費を稼ぐのに学校を辞めてバイトをしていたがそんなとき友達に配信者で有名になれば多額のお金が稼げると教えてもらった。
俺は藁にも縋る思いで配信者を始めた。
だが俺みたいな何の取り柄もないやつが配信者をやっても伸びるわけもなく収益も雀の涙程度しかもらえてない。
「何かバズるような配信が出来ればいいんだけどな〜」
バズる配信が出来れば登録者も収益も増えるのにと常に思っている。
そんなある日のことだった。俺の人生が大きく変わる出来事が起きるとは・・
今日もいつも通りバイトを終えて妹のお見舞いに向かっていた時だった。
ゴゴゴゴゴゴゴ
大きな地震が起きた。
「うわ!なんだこの地震揺れすぎだろ!」
人生で感じたことがないほどの大きな揺れで近くの古い家が崩れていくのが見えた。
「急いで逃げないと崩れた建物に埋もれてしまう」
周りは住宅街なため家がたくさんあり他にも崩れるかもしれない。
だが揺れすぎて足元がおぼつかずまともに立てもしない。
「おいおい、地面にヒビが入ってきたけど大丈夫か?地面が割れたりしないよな」
だが揺れのせいでだんだん地面のヒビは大きくなりやがて地面は裂け出した。
「うわーー」
裂け目に吸い寄せられて落ちてしまった。
目を覚まして周りを見た。
「いてて、ここは何処だ?」
俺は地面の裂け目に落ちてしまったが運良く生きていたようだ。
「周りが暗くてよく見えないな」
スマホを取り出してライトをつけようとしたその時だった。
『世界で初めてダンジョンに入場したことを確認』
「なんだこの声!ダンジョン?ここは日本じゃないのか?」
『あなたに称号と特典を与えます。ステータスオープンと唱えてください。それであなたのステータスを確認出来ます。』
「称号?特典?ステータス?何のことだ?」
何が何だか分からず不思議に思っていたが言われた通りに言ってみた。
「ステータスオープン」
神崎蒼空 18歳 人間 レベル1
職業なし
HP 30/50 MP10/10
攻撃力 10
防御力 9
体力 9
敏捷性 10
魔法力 8
魔法耐性8
スキル
剣術3、暗視3(特典)、鑑定5(特典)、アイテムボックス5(特典)
称号
世界で初めてダンジョンに入場した者
「本当にステータスが出てきた」
起き上がった時の痛みでこれが現実なのは分かる。
「特典のスキルって暗視と鑑定とアイテムボックスか」
特典と言っていたからもっと良いものかとおもったがそこまでだった。
「そういえばこのスキル暗視のおかげかさっきより周りがよく見える」
先ほどまでは1メートル先も見えなかったが今は10メートル先くらいは見えるようになった。
今いる場所は洞窟のような場所だ。
『世界で初めてスキルを使用したことを確認』
「お、また実績解除か」
『特典として称号とユニークスキル全属性魔法1を獲得』
「ユニークスキル?全属性魔法?これってかなり強いんじゃね?」
ユニークスキルについてさっそく鑑定で調べることにした。
〈ユニークスキルとは同じスキルを持っている人が存在しない唯一のスキル。そのため強力なスキルになっている。〉
要するに俺が獲得したから他の人が手に入れることはないということね。
「今、手に入れた称号は世界で初めてスキルを使用した者か」
〈称号の効果によりスキルレベルが1.5倍上がりやすい〉
「最初に手に入れた称号の世界で初めてダンジョンに入場した者は?」
〈称号の効果により宝箱から出るアイテムがよくなる〉
まあまあいい称号じゃないかな?
称号には効果があるから集める方がいいな。
「剣術は昔に剣道をやっていたからスキルになっているんだろうな」
まさか小、中学生にやっていた剣道がここで生きるとは思わなかった。
「この矢印は何だろう」
ステータスの右側に矢印があったから押してみた。
「お!こっちはショップになっているのか」
ショップに売っているものを見ると食料やアイテムなどが売られている。
アイテムはポーションや武器、スキルの書などが売っている。
「コインで物を買えるんだな。今は10000コイン持っているけどこれは特典で付いてきたみたいだな。それにしてもコインってどうやって手に入れるんだ?」
〈コインとは動画の再生数やモンスターを倒した時に手に入れることができショップ内で使うことができる〉
鑑定によってコインの詳細が出てきた。
「モンスターを倒したらコインを手に入れることができるのは分かるが動画の再生数?」
〈カメラマークからダンジョンでの出来事を世界に配信することが出来る。ダンジョンの外では配信が出来ない。再生数100ごとに1コイン貰える〉
「鑑定便利だな」
知りたいと思えば説明文が出る。どこまで鑑定が出来るかはまた今度、調べてみよう。
「それにしても配信か」
ダンジョンを攻略する過程を配信していけば今より見てくれる人が増えるんじゃないか?いままで底辺配信者だった俺が有名になれるチャンスだ。
それに本当に世界にダンジョンが現れたのならこれからダンジョン産の物を売ったりしてお金を稼げるかもしれない。
俺にとって人生を逆転出来るチャンスだ。
とにかく強くなって面白い配信をして稼ぐしかない。
「その前に今、俺がどこにいるかも分からないからとりあえずここを出ることを優先しよう」
今の目標はこのダンジョンを出ること。強くなること。再生数を稼ぐことだ。
「よし行くぞ!」




