女剣士エルザが行く王女救出の旅

この小説は2022年に書かれたもので、私がはじめて執筆した小説になります。至らぬ点の多い内容ですが愛着があったため、今回全面的に見直すことにしました。
こちらは、検索しないよう設定しております。新たに読まれる方はマイページから「売られた喧嘩は買います」を読んでください。
よろしくお願いします。














王国の第二王女エルランディと平民のエルザは、剣の師匠が同じ姉妹弟子の関係にあった。

ある日、エルランディが政敵の陰謀により特殊な毒虫に刺され、意識不明の昏睡状態になってしまう。この虫は毒性が強いものの遅効性のため、8日以内に解毒剤を投与出来れば助けられることがわかったのだが、何分、珍しい外国産の毒虫だったため、王国内で解毒剤を手に入れることは困難に思われた。

しかし、医師仲間の情報により、王都から馬で３日の距離にあるヴァルハラという町に解毒剤があるということがわかった。王国はエルランディを助けるため、女騎士団長・セラスに薬の調達を命じるのだった。薬の投与が間に合うかどうか……ギリギリの日程の中で、政敵の妨害にあいながら、セラスはヴァルハラを目指す。

セラスは次々と部下を失う中で、エルランディの妹弟子のエルザに助けを求める。

「私の護衛騎士の他に、信じることが出来るのは君だけなんだ、エルザ。エルランディ様を救うために、力を貸してくれ」

女剣士エルザは、姉と慕ったエルランディを救うためにその任務へ参加を決めたのだが、その行く手を阻むように、強烈に強い剣士や盗賊、魔法使いや魔獣使いがエルザを襲う。

エルザの持ち味は、人並みはずれた怪力。それは、村で"馬鹿力のエルザ"と呼ばれるほどのものだったが、それとともに、決して諦めないしぶとさを持っていた。その持ち味を生かして、エルザは強引に活路を切り開いていく。

だが、襲い来る敵もかなりの強敵。簡単に勝たせてはくれない。エルザは殴られ、斬られ、鼻血を吹き、顔を腫らしながら、歯を食いしばってその妨害に抗うのだった。

果たしてエルザは、薬を王女のもとへ届けられるのか。

魔法が飛び交い、魔獣がうごめく異世界で、剣と剣とで火花を散らす、女剣士エルザの物語が始まります。