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すさまじいオーラを感じ、振り向くと騎士が大剣を腰の位置で刃先を後ろに向けるように構え、その大剣は眩く光り輝きながら周辺の空気を震わせている。
あんなものくらったらかけらも残らないわ。どうにかしないと……!!
しかし周りに身を隠せる場所はなく、仮にあったとしてもあの攻撃が放たれたら意味をなさないのが見なくても予想が出来てしまう。
攻撃の瞬間に合わせて剣に銃弾を当てて逸らさせるしかない。でも普通の攻撃手段じゃそれは出来ないだろう。そう、普通の攻撃手段なら。
手の内をさらすことにはなってしまうけれど仕方ないわね。あれならスキルの一種として誤魔化しも効くだろうし。
私は立ち止まった後FN F2000を仕舞い、代わりにGLOCK17を右手で握り銃口を相手に向ける。
右腕を迸る電撃が銃に集中し、バチバチと音を鳴らしながら熱を持ち光り輝いている。
準備が整った瞬間騎士が動くのに少し遅れトリガーを引く。すると超高速で銃口から放たれた弾丸は、今まさに振り下ろそうとしている大剣の腹に当たり、こちらに向かいかけていた剣先が上に向くと同時にレーザーが放たれた。
高出力のレーザーを真上に撃ったことによる反動で動けなくなった相手に向かい、電撃を纏う左手を手刀の形にし、胸に刺すように突き出したその瞬間相手と目が合う。
騎士の目は驚きつつも負けを認めるかのような目つきをしている。これで私の勝ちよ。
「雷装一刀!!」
そのまま突き出された手刀は鎧を砕き、その勢いのまま心臓を貫き抜き放つと騎士がその場に倒れ伏した。
なんとか勝てたけれど、最後の攻撃が逸らせなくて当たっていたら確実に私の負けだったわね。それに今回勝てはしたけれど、スマートな勝ち方は出来なかったのは反省ね。
息を整えつつ思考に耽っていると先ほどまでいた生放送のステージに転送される。
転送され視界の二人の方を見るとぽかーんと口を開きながら固まっている。
「司会なのだから固まってないで進行しなさい」
キャンディとアロエの方をゆすると意識を取り戻しこちらに詰め寄ってくる。
「えぇー!? ソフィアちゃんあの騎士に勝っちゃったよ! す、すごすぎるよ」
「なんであれに勝てちゃうんですか!? 正直ボコボコになっちゃうと予想していたんですけど」
やっぱり普通なら勝てないステータスをしていたのねあの騎士。コメントをちらっと見ると驚きの声が多く、演出としては最高だったのではないだろうか。
「最後に騎士が大技を撃たなければ私の負けだったわね。勝てたとはいえスマートな勝ち方が出来なかったから反省ね」
そう返事をすると静まり返ってしまう。あら? そんなに変なことを言ったかしら。
何秒か固まっていたものの、今度は自力で意識を取り戻したアロエが進行を再開する。
「えーと、私はもちろん視聴者の皆さんも言いたいことや聞きたいことはたくさんあると思いますが、このままだと番組が進まないので次に行かせていただきますね」
「次はイベントの振り返りですね。この感じだとソフィアさんはイベントでもとんでもないことをしてそうで振り返るのが怖いですが、感想を交えながら見ていきましょう」
そう言うとイベント時の録画が再生され始める。
失礼ね、とんでもないことなんてしていないわ。
久々の次話更新です。なんとか改稿作業が終わったため、今後はどんどん更新していきたいと思います。
ブックマーク、評価ありがとうございます。増えるたびににやにやしてますw




