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時は少し遡り、ソフィアが斬殺のオークを討伐し、エリア解放時のシステムアナウンスが流れた時のプレイヤーたちの様子である。
『システムアナウンス。レグナント陣営所属プレイヤー"ソフィア"によってエリアの開放が行われました。また、これ以降鬼の洞窟ボスのレベルが低下します』
フィールドにアナウンスが流れると、その内容にざわつきが起こる。
「おぉ、ボスが倒されたのか」
「意外と時間かかったよな。最初のボスなのに強すぎてクリアできなかったからな」
ソフィア以外にもボス部屋を発見したプレイヤーはおり、何回も挑戦をしていたがレイド上限である30人でもクリアすることが出来ず、攻略はもう少しかかると思われていた。
「てか、今一人しか名前呼ばれてないよな。確かこの前洞窟エリアが解放されたときはパーティメンバー全員の名前が呼ばれてたよな?」
「確かにそうだよな。まさかあれを一人で倒しちまったのか」
ボスとの戦闘自体は行っていないプレイヤーたちも動画などで情報は確認しており、いかに撃破が難しいか理解している。
「PNはソフィアか。戦闘の様子とか上げてくれないかな」
「わかるわー。どんな動きをしているのか見てみたいよな。とりあえず弱体されたぽいし、様子見がてら行ってみようぜ」
なかなか倒すことが出来なかったボスが倒されたことにより、大いに盛り上がるのであった。
また、運営は戦闘の映像を見て驚愕していた。
「なんだこの動き、一般人ではこんな動き再現できないぞ」
「なんか途中で目の色と口調が変わってたけど、こんなスキル用意してたっけか」
「目の色、ましてや性格を強制で変えるスキルなんて用意してないわよ。バグかチートかしら」
「このゲームでは絶対に外部ツールが使用できないプロテクトをかけてあるし、チートではない何かがあるのかもな」
実際ソフィアはチートは使用しておらず、ある理由があって世界の境を超えてゲーム内にも表れ、とてつもない動きをしているのである。
「なにやら面白そうなことになってるね」
「主任、どうしますかこのプレイヤー」
「プログラムで異常が検知されていないならこのままでいいよ。今度やるイベントでどんな暴れっぷりをするか楽しみだね」
「かわりました。なんか主任嬉しそうですね」
「あるギミックを使えば弱体化するように設定していたけれど、まさかそれをせずに倒せるなんて思っていなかったからね。こういうプレイヤーは貴重だし、ぜひ一度会ってみたいね」
主任と呼ばれた男はにこにこと笑いながらそう答え部屋から出て行く。
「びっくりはしたけど、世界は広いしこういうプレイヤーもいるか。さ、イベントの準備作業に戻ろう」
みんな頷くと各々作業に戻るのであった。
不定期ではありますが頑張って更新していきます。




