第五十話 さらば
なんとか五十話、更新することが出来ました!
観ている皆様、本当にありがとうございます!
「忘れもんは……よし、無さそうだな」
俺は隅々まで探し、忘れ物の有無を判断した。
今日は旅立ち……
やっと、レーヴァン城下町とおさらば出来る事になる。
その前に、ステータスの確認だ。
最近ほったらかしにしていて、ステータスがどのくらい上がるのかさえ分からない。
称号の欄を見る。
仲間思いを獲得!
HP+5
片想い?を獲得!
素早さ+5
コンビネーションを獲得!
MP+5
いい友達を獲得!
HP+5
盗み聞き名人を獲得!
集中時、音を拾う範囲が大きくなる。
暗殺者キラーを獲得!
素早さ+5
人殺しを獲得!
攻撃力+5
魔法攻撃力+5
麻痺ラーを獲得!
麻痺成功率小アップ
麻痺耐性小アップ
魔物のご主人様を獲得!
HP+5
カッコつかない男を獲得!
防御力+5
見えない優しさを獲得!
魔法防御力+5
ダサい異世界人を獲得!
素早さ+5
イラつき人を獲得!
攻撃力+5
素早さ+5
内情を隠す者を獲得!
防御力+5
魔法防御力+5
国を救った者を獲得!
全ステータス+5
お祭り男を獲得!
HP+5
防御力+5
魔法防御力+5
思い出を作る異世界人を獲得!
素早さ+5
異常な異世界人を獲得!
素早さ+5
子供嫌いを獲得!
防御力+5
現金な異世界人を獲得!
素早さ+5
臨時教師を獲得!
魔法攻撃力+5
メイ モトシマ
レベル1
最大HP150
最大MP125
攻撃力30
防御力28
魔法攻撃力26
魔法防御力25
素早さ170
↓
メイ モトシマ
レベル1
最大HP175
最大MP135
攻撃力45
防御力53
魔法攻撃力41
魔法防御力45
素早さ210
ついに素早さが200を越えてしまった……
今でさえ体の制御が大変なんだが……
「まぁ、取り柄がこれくらいだからな……」
毎回走るときの風圧がすげぇからな。
髪がぼさぼさになる。
「メイさん? 準備出来たの?」
おっと……ティナとコメットのステータスも見ねぇと。
セレスティナ・エルローゼ
レベル14
HP152
MP116
攻撃力68
防御力82
魔法攻撃力97
魔法防御力73
素早さ86
コメット
レベル11
HP118
MP22
攻撃力77
防御力33
魔法攻撃力11
魔法防御力22
素早さ77
スキル
テールスイング MP0
前方広範囲に尻尾を凪ぎ払う。
威嚇行動 MP1
構えを取り、攻撃力と素早さの能力値を上げる。
魔法
なし
ティナに負ける……!
HPとMPと素早さ以外……!
つうかレベルを上げられたらまず、負ける!
コメットはコメットで、攻撃力が馬鹿強い……
自分で上げれるし!
「……? どうしたの? そんなに私を見て……」
「俺だってレベル上げられりゃあな……」
「メイさん、私達優先で自分には入れてないじゃない? もっと自分を優先していいんだよ?」
「……」
ティナの善意が痛い……
レベルを上げられないのは言葉通りなのだ。
次までがこんな経験値されたら誰だってレベル上げるのを諦めるだろ。
「それより、行こ! シュルちゃん達が待ってるよ!」
嬉しそうに、ティナが言う。
それを見て俺はため息をつく。
「くそ……そもそもティナが討伐ギルドで旅立つ日時言ったからだぞ……」
3日前になるか……
そろそろ懐も暖まり、次の町にでも移動するかと予定を決め、討伐ギルドで素材を売りに行った時だった。
カート達が、いたので俺は絡まれ、ティナは楽しそうに談笑していた。
その時、ティナはポロッといつこの町を出るのかを話してしまったのだ。
それで、見送りにレイトナイドまで来る始末。
……本当、面倒だ。
ぜってぇ、うるせぇからアイツは。
「良いじゃない。それに、長いこと会えなくなるんだし」
「二度と会えなくなるわけじゃねぇのに」
「そうだけど、でも寂しいでしょ?」
「ハッ!」
ティナの問い掛けに俺は鼻で笑う。
そんなこと微塵も思ってないからだ。
まず、アイツらとはあまり……
関わりたくなかったが、魔物討伐の時にも乱入して来やがったな。
素材について揉めたっけか。
「素直じゃないのは分かってるけど……」
「思ってねぇって!」
ティナが分かってたような顔をしているので反論する。
全く……
コイツはどうしてこうも……
「早く行かないと、待たせちゃうよ!」
「へーへー……わーってるって」
俺は最後に荷物をもう一度確認し、扉を出る。
すっかり、顔馴染みになってしまった宿屋の店員ともお別れだ。
またの機会を、本当にお待ちしておりますと言われる。
そういえば、俺の事見ても顔には出さなく……
逆に笑顔を向けられるようになった。
やっぱぱないな。
国王の発言は。
俺は何時ものように、大通りからではない出口から外へと出ようとする。
運が良ければアイツらと出会わないと考えていたが……
「やーっぱ! こっち来たな!」
「うわぁ……」
運命は変えられなかった……
「んな顔すんなってー!」
カートは陽気に笑い、革命軍の奴等が現れる。
それに、レイトナイドもだ。
「シュルちゃん!」
「ティナちゃん!」
ティナが、シュルネイルとハグし、泣いているように見える。
一方、コメットはリドルグやレイジに定期的に会っていたようで、腹を見せて服従をしてる。
俺にはやったことねぇのにな。
アイツ。
「メイ……件の事については、本当に世話になった」
レイトナイドが、王族の衣装では無くなっていて、少し驚いたが、顔には出さない。
「俺は何もしてねぇし、成り行きだったけどな」
「貴殿がもしも助けか必要な時は……」
「わーってる。何度も言わなくても忘れないって」
俺は軽口を叩き、レイトナイドの言葉を遮った。
それにふっとレイトナイドが笑う。
「貴殿は、やはり面白いな……国王の我にも態度を変えぬとは」
「そういうの望むならそうするが……国王様?」
「いい、先程のように振る舞ってくれ……その方が我もただの、レイトナイドで居られる」
柔らかな笑みで俺を見てその表情に警戒心を忘れる。
……本当、こんな時まで気を張ってるのは馬鹿なのかもしれないな。
「メイ……もし良かったらだ……我の友になってはくれまいか? 無論、セレスティナもだ」
「アイツは何も言わなくとも了承すると思うぜ。俺は……」
……答えがでない。
あ?
なんだこれ?
「俺は……」
「……駄目か」
「いや……その……い、い……」
どうしたこれ……
セレスティナの時以上にどきまぎしてるぞ!?
あーくそっ!
ヤケクソだ!
「んな事言わなくても良いだろ! 友達がどうかなんて、口で交わしてなるもんじゃねぇし!」
「おお!? メイが珍しく良いことをいってるぅー!」
「カートは黙れこの野郎ッ!」
俺の言葉にカートが茶々を入れて来やがったので、俺はカートに汚い言葉を浴びせる。
それでさえも、笑いながら受け流すのだからコイツは本当になんなんだ……
「そうであるか……では友よ。また会おう」
レイトナイドはふっと笑い、俺との会話を打ち切った。
そこで出てきたのはカートだった。
「またか!?」
「いや……今はちょい真面目だ」
少し笑みを残しているが、カートは真面目らしい。
それに従ってやるか。
「ありがとな。メイ。それにセレスティナちゃんも。お前らが居なかったら、俺の目的は達成出来ねぇで、また一年無駄にするとこだった」
「なるようになっただろ?」
「ソイツはわかんねぇけどなー!」
俺が返答するといつもの調子に戻る。
あれだけか!?
真面目モード!
「シュルちゃん……また会おうね……!」
「当たり前ですよ……! 私、ティナちゃんのこと絶対忘れないですよ……」
「私……だって……!」
ティナとシュルネイルの方も、涙を流して、別れの言葉を言い合ってる。
「ま、頑張れよ。近くに来たら、また寄れよな!」
「お前と絡むのはこれで最後にしてほしいもんだ」
「ひっでぇなー! メイは!」
嫌味を言って、俺は笑う。
久し振りのこの感覚だ……
人を信じていた頃のこの感覚……
……案外、異世界っつうのは、忘れてたもんを思い出す為にあるのかもな……
一通り、別れの用は済み、門が開いた。
「じゃあな!」
「またねですよ!」
「元気でな!」
「体にお気を付けて!」
「貴殿らの無事を祈ってる」
全員の別れの言葉を頂いた所で、ティナは振り返る。
「また、会いましょう!」
俺もなんか言わなきゃならなそうだな……
そうだな……
「クーデター起こされないようにしろよ」
「んな事したら、真っ二つにしてやるよー!」
……マジでしそうだなカートなら。
俺は苦笑しながら手を振る。
「「「「「ありがとう」」」」」
五人の感謝の言葉を聞きながら、俺らはレーヴァン城下町を後にしたのだった。
レベルの後の空白を無くしました。




