表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/37

「じゃあ、よく寝るんだよ。明日は、早いから」


 ルーはなんか浮かない顔をしてそう言って戻っていったけど、なんだか、それでも、私は楽しく会話が出来て、良かったと思えた。


 まがいものだけど、人間の姿で・・・


 これで、魂抜かれて、魔王を倒す武器として死んでも悔いはないわね。


 そう思うはずだった。


 でも、本当は、私、こんなことしたくなくて・・・


 最後に、人間として会話するの、本当の私でなくて、良かった?


 私は後悔した。


 これで願いが叶ったと言ったルーの願いなんて、一つも叶えてないじゃない、私。


 私の馬鹿。


 どうして嘘ついたの。


 どうして、自分にも嘘ついたの。


 しばらく後悔して、私はため息とともに、打ちのめされたまま、別のことを考えた。


(でも、本当に何でも望みが叶うのね、文字主のキャパ次第だけど)


 文字の中に、一つ、万能の万という文字があることに、私は気づいた。


 古代語だけど、現代でも使われている文字と同じだから、すぐに分かった。


(これは、一つ、とても凄い力を発揮しそう)


 私は自分の体を見て、気を取り直した。文字の実験は終わった。私はこうして、巾着に刻まれた呪文を唱えることが出来ることに気づいた。


 一つ一つは、私の命令を聞く。十文字すべてを読み上げれば、地水風などの強力な攻撃防御魔法として力を発揮する。文字列の文字が減った分は、能率が割合として減って行く。そうしてどんどん乱用をすると、どんどん命が削られていって、最後には己が滅ぶようになっている。


 今までエリーレッド公を助けた時、あの最大防御魔法がこれだったみたいだ。


 あれほどの力があるなら、ある意味すごい。 


 おのれ、魔王。


 私は改めて、魔王が憎たらしくなった。


 こんなところに来たのも、魔王のせい。


 ルーに偽物の姿を見せて、最後の最後に、心許せる関係を築けたかもしれないのに、全部、ぶち壊したのも、それも、ぜんぶ、魔王のせい。私のせい・・・でもあるけど、魔王がほぼ悪い。ほとんど、ぜえーっったい悪い。


(こうなったら、魔王を私が倒してやる)


 私が失敗したのは、全部、魔王のせいと頭に血が上った私は、私の力で、全力で魔王を倒してやると誓っていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ