学生名簿
一応、各キャラにモチーフの花があります。キャラの雰囲気とか性格を決めたり、名前を付けるのに使ったりしただけですが。
※【花の名前:花言葉】←花言葉は一例です。
《 登場人物紹介 》
●主役のお二人
☆田端 撫菜 (たばた なずな) 【撫菜(=ぺんぺん草):すべてを捧げます】
高二女子。秀才タイプの努力家。中等部二年ときに途中編入してきたちょっと特殊な内部生。
父親はここ数年で急成長した会社の社長。元は零細企業。
箔を付けるために父親が羽生学園への中等部入学を勧めたが、入学試験に落ちる。小学生の頃からそれなりに頭は良かったが、高倍率の試験を潜り抜けられるほどではなかった。
合格発表後、中等部校舎の裏庭で泣いているとき、当時中等部生だった丁嵐に出会う。彼の言葉に励まされ奮起し、入学試験以上に難しい編入試験をクリアして羽生学園中等部に編入。それ以来、学年主席を譲ったことがない。
高等部に入ってから、すでに発足していた丁嵐の親衛隊に入隊した。本人は丁嵐への想いは尊敬だと思っていて、淡い恋心を抱いていることに気付いていない。周りにはモロバレ。
夢は、将来丁嵐が継ぐ会社に就職すること。友人にも言っていないが、実は秘書を目指している。
容姿は中の上。少し地味だが化粧映えのする顔立ち。勉強だけでなく、運動や美容にも気を遣っている。
本編後は、丁嵐と恋愛未満な関係のまま卒業。
“あれ?”と思っている間に秘書にされーの、結婚しーの。丁嵐に振り回されたり振り回したり、何だかんだで幸せな人生。
★丁嵐 迅 (あたらし じん) 【沈丁花:栄光、不死、不滅】
高三男子。付属の幼稚園から通う生粋の内部生。
天才気質のカリスマ生徒会長。世界に名立たる大企業の社長の次男。
他人にあまり興味を示さない。何でもこなせるため本気になることが少なく、基本的に大抵のことは自分の思い通りになると思っている。表面に出さないだけで、かなり傲慢。
撫菜は覚えているはずがないと思い込んでいるが、実は彼女との出会いを覚えている。でも、たぶん本人には言わない。
容姿は上の上。雰囲気は男前と美形の中間。
本編後は、撫菜と微妙な関係のまま卒業。
撫菜のことは自分のモノだと思っているが、他人に盗られそうになって初めて恋を自覚する程度には隙がある。良いお嫁さんを貰って順風満帆の人生。ただ、子どもができてからは尻に敷かれ気味。
●転入生と元取り巻きの方々
☆羽生 蘭花 (はにゅう らんか) 【長生蘭:わがままな美人】
高二女子。一応、外部生に分類される。理事長の姪で、溺愛されている。父親はマトモだが、父親以外の家族・親族から甘やかされて育ったため、かなりの自己中女子に成長。
生徒会とその他諸々をホイホイした逆ハー少女。別名取り巻き量産機。
ストレス発散なのか何なのか、寮の同室者を叩いたり蹴ったりしていた。本人的には気に入らないから軽く小突いた程度で、あまり深く考えていなかった。そこまで大きな怪我ではなかったため、蘭花の父親と同室者の親の間では示談で済んだらしい。
容姿は上の中。華のある美少女だが、笑顔になるとどこか可愛らしい雰囲気が出る。
本編後、父親から教育係兼お目付け役をつけられての謹慎を言い渡される。教育係を惚れさせて自分に都合の良い報告を父親にさせようとするが、難航しているようだ。
きっちり再教育されて更生する予定なので、嫌わないであげて。
☆百合谷 麗 (ゆりや れい) 【百合:威厳、純潔、無垢】
高三女子。内部生。生徒会副会長を務める。
ヅカ系で、女子生徒に絶大なる人気を誇る麗人。私服だと男にしか見えない。
しかし、意外と可愛い物好きの乙女趣味なので、理想を押しつけて来る(と本人は思っている)親衛隊を嫌っている。外面が良いため表には出さない。
実は、彼女の親衛隊が最も結束が強い。卒業後も連絡を取り合い、彼女のためにと動く姿は一歩間違えばストーカー集団。
転入生を学園の玄関まで出迎えに行った先で会った蘭花に、笑顔が可愛いと言われて落ちた。意外とチョロイ。
容姿は上の上。ただし、男だったらという枕詞が付く。学園の男子曰く、見てたら自信喪失する顔。
本編後、親衛隊への誤解を解き、一緒にお茶会をしたり、休日に遊びに行ったりと卒業まで楽しく過ごす。親衛隊の邪魔と応援によって得た彼女の年上の恋人は、卒業後も親衛隊からの嫌がらせを受けているらしい。
★真下 雪延 (ました ゆきのぶ) 【雪の下:切実な愛情、軽口、無駄】
高二男子。内部生。生徒会の会計を務めるが、蘭花が来る前から仕事はサボりがち。調子が良いので、同性異性問わず遊びや合コンに誘われたら振り切れない。冬希に生徒会室へ引っ張って行かれる姿がよく目撃されている。
他人にも自分にも甘く、優柔不断。相手から告白されると断れない性格なので、二股三股は当たり前になってしまっている。
揉め事を嫌う平和主義者というより波風立たせたくない小心者。付き合いが良いせいか、意外と男子からは嫌われていない。その代わり、一部の女子からかなり嫌われている。
自分の性格が嫌いで、恋人のことで責められるのが苦手。“貴方が一番苦しんでるのに”とか言われて蘭花に落ちた。蘭花への恋愛感情は希薄。自分を責めない相手の傍が居心地良かっただけ。
容姿は上の中。チャラ男系イケメン。タレ目。
本編後、とくに何が改善される訳でもなく卒業。
作者的には振られちまえと思うが、最終的に本命以外の恋人とは別れて本命と結婚まで漕ぎつける。やるときはやれる男だが、やれるなら初めからやれ。
★石動 楠 (いするぎ くすのき) 【石楠花:威厳、警戒、危険、荘厳】
高二男子。内部生。武士系男前。剣道部所属で、主将とは親友。
生徒会の書記を務める。書記親衛隊の隊長と両片思い中。
理事長の外甥。所謂分家筋のため、理事長には逆らえない。理事長に言われて蘭花の傍に付いていた。厄介事に巻き込まないため、自分の親衛隊、特に隊長と距離を取る。
☆高良木 珠希 (たからぎ たまき) 【擬宝珠:静かな人、沈静】
高二女子。内部生。生徒会の庶務を務める。
人と話すことが苦手。また、あがり症なのですぐに顔が赤くなる。
大勢の前に立つ生徒会役員になんてなりたくなかったが、他人に頼まれて断れる性格でもなかったため今に至る。男子から絶大な人気を誇るが、親衛隊が睨みを利かせているため下心を持って近付く生徒は少ない。
彼女と幼馴染の庶務親衛隊隊長は女子だが、親衛隊は男子が八割を占める。見た目が冷たそうな副隊長が苦手で、顔を会わせるといつも俯いてしまう。
★唐沢 達也 (からさわ たつや) 【枳殻:思い出、温情、泰平】
高一男子。外部生で、一年の学年主席。一般家庭生まれの特待生。
蘭花の年下の幼馴染で、幼い頃実家が隣同士だった。引っ越す前の彼の家は、豪邸の隣の二世帯住宅。
素直な性格で、初恋相手である蘭花に言われると何でもやってしまう。蘭花の同室者の件については、悪いとは思っていたらしい。
★著塚 亮我 (いづか りょうが) 【著莪:反抗、抵抗、私を認めて】
高二男子。内部生。一匹狼系不良。蘭花と同じクラス。
それ以上設定を考えていない。
★浅見 爽輔 (あさみ そうすけ) 【朝顔:明日もさわやかに、結束、短い愛】
高二男子。外部生。スポーツ特待生でサッカー部のエース。
爽やか系の美形だが、腹の黒さが見え隠れする。
蘭花の取り巻きを始めてから部活には行っていない。会議の翌日、部活に戻った彼が部長に雷を落とされた挙句気まずい思いをするのは自業自得。
●親衛隊の皆さん
☆百田 紅日 (ももだ あかひ) 【百日紅:世話好き、愛嬌】
高二女子。内部生。中等部からの撫菜の親友で、寮では同室。
世話焼きな会長親衛隊副隊長。丁嵐のことは尊敬しているが、恋愛感情は微塵もない。優秀なのに抜けている撫菜の世話を焼いたり、隊員の相談に乗ったりと忙しい親衛隊のお母さん。
制裁をしそうになっていた隊員を叱って、“ごめんなさい、お母さん”と間違って言われたという逸話がある。真偽は不明。
容姿は上の下。気が強そうなのに不思議と溜め息が似合う。癖の強い髪が悩み。
本編後、ストーカーっぽい恋人ができる。
恋人とそれを警戒する撫菜の争いを笑って見られるのは彼女くらい。
☆美倉 桔梗 (みくら ききょう) 【桔梗:変わらぬ愛、気品、誠実、従順】
高三女子。内部生。副会長親衛隊隊長。初等部のときからの副会長のファン。筋金入り。恋愛的な意味で百合谷を好いている訳ではないが、言動のせいか、学園の生徒の大半に勘違いされている。
学年は違えど、会長親衛隊の隊長になった撫菜と仲良くなる。しかし、親衛対象のせいで言い争いになることもしばしば。
実家は茶道の家元。親衛隊隊長を務める傍ら茶道部の部長も兼任しているため、実はかなり忙しい。茶道部は実家の命令、親衛隊は趣味。
容姿は上の上。美人なので男子からの人気は高いが、高嶺の花かつ本人が男嫌いのため言い寄る男は少ない。
本編後、百合谷と副会長親衛隊の間で頻繁にお茶会が開かれるようになる。
百合谷に辛辣な発言をした撫菜に怒り狂っていたが、百合谷との仲が変化し、本人からの取り成しもあったため卒業後も撫菜と連絡を取り合っている。
☆忍足 冬希 (おしたり ふゆき) 【忍冬:献身的な愛、愛のきずな、友愛】
高三女子。内部生。情が深いタイプの子。
会計親衛隊隊長。中等部の頃から真下と付き合っている。大勢いる恋人の一人ではあるが、付き合いが一番長い。まんま、ダメ男に引っ掛かるキャリアウーマン系女子。
桔梗とは初等部からの親友で、寮では部屋が隣同士。撫菜を含む他の親衛隊メンバーとも仲が良い。
容姿は上の中。化粧品メーカーの令嬢で、化粧が上手い。
本編後、元々真下とは長い付き合いのせいか遠慮のない関係だったが、さらに遠慮がなくなる。
先に卒業してしまう彼女に、真下がくれたブレスレットが宝物。
☆古井地 初 (こいじ うい) 【初恋草:秘密、淡い初恋、約束を守る】
高二女子。外部生。小動物系地味っ子。
書記親衛隊のマスコット兼隊長。書記と両片想い中。
◇◇◇
《 もしかしたらあるかもしれない番外編 》
●「百合のささやかな願い」
ヅカ系副会長×ホスト教師。
ある日、担任が学園内で喫煙しているところを目撃してしまった。副会長として注意した彼女に、彼は“他の生徒に黙ってたらデートしてやる”と言い出して――?
ヒロイン:百合谷 麗
ヒーロー:連城 秀 (れんじょう すぐる) 【連翹:かなえられた希望、集中力】
生徒に人気のある国語教師。百合谷のクラスの担任。年齢は30歳前後。
余裕のある大人。見た目はホスト教師だが、意外と面倒見が良く、意外と生徒思い。
ヘビースモーカー。
●「桔梗のささやかな祈り」
副会長親衛隊隊長×茶道部顧問。
敬愛する人に悪い虫が付いたらしい。虫を追い払いたい彼女は、虫の友人で自分とも付き合いのある茶道部の顧問に協力を頼んで――?
ヒロイン:美倉 桔梗
ヒーロー:穂村 瑞貴 (ほむら みずき) 【溝酸漿(=ミムラス):援助の申し出】
茶道部の顧問で、社会科教師。同僚の連城とは高校時代からの悪友。
桔梗の祖父の弟子で、父親の弟弟子。師匠と兄弟子には頭が上がらない。
人当たりは良いが、穏やかなのは外面だけの嫌味な大人。幼い頃から知っている桔梗には素で接している。
●「初恋草の隠しごと」
小動物系親衛隊隊長×武士系書記。
絶賛片想い中の彼女には意中の人にも言えない秘密がある。その秘密を知っているという生徒に秘密をバラされたくなかったら付き合えと言われて――?
ヒロイン:古井地 初
ヒーロー:石動 楠
●「擬宝珠の待ち人」
上がり症庶務×親衛隊副隊長。
内気な彼女は自分を変えるため、積極的に他の人に話し掛けようと決意する。でも、冷たそうな彼に見られると言葉が出て来なくて――?
ヒロイン:高良木 珠希
ヒーロー:紫摩 陽一 (しま よういち) 【紫陽花:辛抱強い愛情、あなたは美しいが冷淡だ、無情】
高三男子。外部生。庶務親衛隊の副隊長として他の男子生徒に睨みを利かせている。
冷淡そうな見た目に反して、性格は普通に優しい。三人兄弟の長男。
焦って何か話そうとして結局諦めてしまう珠季の言葉をいつも辛抱強く待っているが、あまり報われていない。
●「百日紅のストーカー予備軍」
世話焼き親衛隊副隊長×ストーカー気味の副風紀委員長。
校内で行き倒れていたところを助けた彼と最近よく会うようになった。しかし、彼女の友人曰く、彼は“ヤバイ人”で――?
ヒロイン:百田 紅日
ヒーロー:福南 典昭 (ふくなみ のりあき) 【南天:私の愛は増すばかり、機知に富む、福をなす】
高二男子。副風紀委員長。
転入生騒動で疲れ切っていたときに紅日に世話を焼かれ、それ以来彼女のストーカー(予備軍)に。ストーカー行為についてよく風紀委員長に注意されているが、まるで気にしていない。
目下の敵は、生徒会長と田端撫菜。
●「朝顔の変わらない日々」
意地っ張りマネージャー×似非爽やかスポーツマン。
仲間の信頼を裏切ってしまった彼には、自業自得だが部活内での居場所がない。ただ、いつも彼に厳しい彼女だけは以前と態度を変えなくて――?
ヒーロー:浅見 爽輔
ヒロイン:小日向 早葵 (こひなた さき) 【向日葵:憧れ、私の目はあなただけを見つめる、光輝、愛慕】
高二女子。外部生。サッカー部のマネージャー。実は浅見のことが好きなのだが素直になれない子。中学時代にたまたま観た浅見のプレーに一目惚れした。
蘭花に惚れて部活を疎かにしていた浅見に、他のサッカー部員は辛く当たったが、彼女だけはいつもと同じ態度で接した。浅見が一人練習しているところにこっそり差し入れするツンデレさん。
●「長生蘭の不本意な初恋」
自己中我儘お嬢様×辛辣平凡男。
教育係兼お目付け役の彼は平凡の癖にちっとも彼女に靡かない。それなのに、どうしてこんなに彼のことが気になるのか――?
ヒロイン:羽生 蘭花
ヒーロー:渡海 基樹 (わたうみ もとき) 【海蘭擬(=ネメシア):偽りのない心、正直、包容力、過去の思い出】
20代半ばの青年。問題を起こした蘭花にお目付け役として付けられた使用人。慇懃無礼で辛辣。背はそこそこだが、容姿は平凡。
実は、幼い頃に蘭花と会っている。そのとき、自分に仕えてほしいと頼まれ、気まぐれに了承した。以降もそれなりに遊んであげたりしていたのだが、蘭花の方はすっかり忘れている。
子供の頃より我儘でどうしようもなくなった蘭花の再教育を決意。最後の最後でやっと甘やかしてくれる人。
●「日々草の日々是日和」
ちゃきちゃき親衛隊隊長×部室の魔窟化に悩む剣道部主将。
友人から剣道部へ届け物をしてほしいと頼まれた彼女。しかし、剣道部の部室に足を踏み入れた彼女の目の前には驚くべき光景が広がっていて――?
ヒロイン:日々野 聡美 (ひびの さとみ) 【日々草:若い友情、楽しい思い出】
高二女子。内部生。ちゃきちゃきした子。
庶務親衛隊隊長。珠季の幼馴染で、本人に頼まれて親衛隊隊長になった。
書記親衛隊隊長の初とは、付き合いは短いものの仲の良い友人同士。
ヒーロー:今木立 喜久助 (いまこだち きくすけ) 【木立紺菊:飾り気のない人、いつも愉快、友情】
高二男子。内部生。剣道部の主将。書記の石動とは長い付き合いの友人同士。実力は五分五分。
自分を含む、剣道部の部員が掃除下手ばかりで部室が魔窟化していくことに危機感を覚えている。唯一掃除下手ではない部員である石動は忙しく、掃除をしている暇がない。
部室を掃除してくれるマネージャーを募集しているが、あまりの魔窟っぷりに人が寄り付かないという悪循環。
●「目玉焼き草の退屈しない午後」
不良クラスを牛耳る新入生×苦労性風紀委員長。
族の総長をしている兄のせいで見知らぬ不良にまで頭を下げられる彼女。そんな彼女が図書室で偶然出会った相手は風紀委員長で――?
ヒロイン:玉野井 理夢 (たまのい りむ) 【リムナンテス(=目玉焼き草):愉快な気分】
高一女子。族の総長が溺愛する妹。成績が悪すぎたため、不良クラスと呼ばれるFクラスに。
同学年はまだしも二、三年の不良からも“姉御”と呼ばれるのが悩み。兄は高三。
ヒーロー:萩尾 禊 (はぎお みそぎ) 【禊萩:確固たる意志、慈悲、悲哀】
高三男子。色々と苦労の多い風紀委員長。神社の息子。
理由は分からないが風紀の仕事を手伝ってくれている理夢に勉強を教えることが現在の使命。せめてFクラスは脱させたいと思っている。
問題ばかり起こす理夢の兄とは犬猿の仲。
●「夕顔の秘めた歌声」
無愛想な裏方部員×演劇部の部長。
歌で感情を表現するという特殊な役を任せられる相手を探していた彼の耳に、ある日屋上から理想の歌声が聴こえてくる。その歌声の持ち主は、いつも黙ったままの裏方部員で――?
ヒロイン:長岡 夕菜 (ながおか ゆうな) 【夕顔:逆境を克服する力、魅惑の人、夜の思い出】
高一女子。内部生。無愛想であまりしゃべらないが、実はかなり歌が上手い。
中等部のとき声楽部に所属していたが、他の部員に僻まれていじめにあったため、部活を辞める。
高等部の入学式で演劇部に勧誘され、何となく入部。舞台には立たず黙々と裏方作業をこなす。
ヒーロー:末崎 績 (まつざき つむぐ) 【末摘花(=紅花):装い、夢中、熱狂、几帳面】
高三男子。外部生で、演劇部の部長。役作りに余念がなく、常に違うキャラ。素が読めない。
演劇好きの理事長が用意した演劇特待生枠で入学した唯一の生徒。母親は有名女優。
たまたま聴いた夕菜の歌声に惚れ込み、次の演劇部の舞台に出てくれるよう頼み込む。
◇◇◇
《 もしかしたらあるかもしれない外伝 》
本編の一年後。舞台は羽生学園初等部。
●「菫の可愛いオレサマ」
教師を目指す高等部生×俺様何様生徒会長様な初等部生。
教師志望の彼女は、担任から夏休みの間だけ人手の足りなくなった初等部に手伝いに行って欲しいと頼まれる。そこで傲岸不遜な俺様生徒会長に目を付けられて――?
ヒロイン(?):日下部 菫 (くさかべ すみれ) 【菫:小さな幸せ、誠実、小さな愛】
高一女子。子ども好き。外部生で、五人の弟妹がいるため、年下の扱いは手慣れたもの。
夏休みにも学校に来なきゃいけないなんて、まだ初等部なのに大変だなと思っているが、悪ガキである生徒会役員達には容赦ない。
好みの男性は渋いオジサマ。
ヒーロー(!):京極 神楽 (きょうごく かぐら) 【極楽鳥花(=ストレリチア):気取った恋、全てを手に入れる、万能】
初等部の六年生で、初等部生徒会長。将来はさぞ男前に育つだろうという容姿だが、今は可愛い顔をしている。
幼きオレサマ。一人称はもちろんオレサマ。気に入らない教師はすぐに追い出す問題児。
仲間である生徒会役員と悪戯に勤しんでいたところを菫に叱られる。菫も追い出してやると意気込むが、いつの間にか惚れちゃってたテンプレな子。なぜか常に上から目線。菫に頭をはたかれまくっているため、バカになってしまうのではないかと内心心配している。
本編の三年後。
●「匂天竺葵の最期の手紙」
人気投票で生徒会長に選ばれた彼。他の生徒会役員より一足先に生徒会室に入ると、そこには彼にしか見えない少女がいて――?
ヒロイン:匂坂 愛生 (こうさか あおい) 【匂天竺葵:思いがけない出会い】
二十年前の高二女子。一番学園が荒れているときの生徒で、王道転入生騒動に巻き込まれた挙句、制裁に遭って死んだ。家族や友人に当てて書いた手紙を親衛隊に隠されてしまい、渡せていないのが心残り。
楽天的な性格のため、生徒の様子を覗き見したりして地縛霊として楽しくやっている。
本来の年齢を考えてはいけない。わりと本気で永遠の十七歳。
ヒーロー:安部松 寛三 (あべまつ かんぞう) 【萱草:苦しみからの解放、一夜の恋、憂いを忘れる】
高二男子。←生徒会引き継ぎ~学年上がる前のため。
新生徒会長。古風な名前が地味に嫌。幽霊を見たのは愛生が初めて。
愛生の未練を晴らすために、愛生が遺した手紙を探し出して、家族に届ける。少しお人好し。
本編の三年後。
●「猫じゃらしの仁義なき戦い」
犬好きクラス委員長×猫好き不良。
犬をこよなく愛する彼女は学校の裏庭で野良犬を飼っている。ある日、彼女と同じように裏庭で猫を飼っている生徒を見かけて――?
ヒロイン:科野 こころ (さえの こころ) 【狗尾草(=猫じゃらし):遊び、愛嬌】
犬好き。高二女子。クラス委員長。なぜか動物に好かれる。とくに猫。
真面目ぶってるが、学校の裏庭で犬を飼っている程度に砕けた性格。課題のお目こぼしをしたり、宿題を見せたりしているため、クラスメイトから好かれている。
家には犬も猫もいる。愛犬と一緒に寮に入りたかったが、家族に反対され……というより、学生寮がペット禁止だったために断念せざるを得なかった。
ヒーロー:友国 煉司 (ともくに れんじ) 【木蓮:自然への愛、持続性】
猫好き。高二男子。不良クラスの生徒。顔が怖いからか、雰囲気が怖いからか、人だけでなく動物にも怖がられる。
裏庭で飼っている猫は唯一懐いてくれた子。その猫は一緒に裏庭に住んでいる犬と仲が良いのに、飼い主同士は犬猿の仲になりつつある。
本編の七年後。
●「忍冬の長すぎた冬」
尽くし系元会計親衛隊隊長×優柔不断ダメ男元会計。
何人もの恋人がいる彼と付き合い始めて、とうとう十年目の冬を迎えた。先の見えない恋に踏ん切りをつけようと彼女はあることを決意して――?
ヒロイン:忍足 冬希
ヒーロー:真下 雪延
本編の三年前。
●「美女撫子の好敵手」
学園初の女生徒会長×食えない風紀委員長。
女で初めて生徒会長に就任した彼女には天敵がいる。そんな彼女が絶対に成功させたいと思う体育祭の企画は難航中で――?
ヒロイン:美濃 撫子 (みの なでしこ) 【美女撫子:義侠、勇敢、伊達男、器用】
強気美人な生徒会長。内部生。学園で初めて、女で生徒会長に選ばれた奇跡の人。
楽しいことが好きで、行事・祭り事は率先して盛り上げようとする。生徒の意見を尊重するため、教師や風紀委員と対立することが多い。
ヒーロー:金子 柳慈 (かねこ りゅうじ) 【猫柳:思いのまま、自由、努力が報われる、親切】
内部生。食えない男。率先して風紀を乱しているのではないかと思われる風紀委員長。制服は着崩す、売られた喧嘩はもちろん買う。
仕事はそこそこにこなす。面倒事を嫌うため、学園を盛り立てようと規定外のことをしようとする生徒会とはよく対立する。見た目は不良なのに理路整然と相手を言い負かす。その相手は主に生徒会長。
番外編も外伝も全部書けたら良いなと思いますが、たぶん無理。←オイ
どの話が読みたいとか、このキャラ嫌いとか(相方は副会長と似非爽やか君が嫌いだそうです)、感想で教えて頂けると嬉しいです。誤字脱字報告も大歓迎。
※誤字修正(2020/1/13)
修正箇所 高値→高嶺
誤字報告をくださった方、ありがとうございます。