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ティーゲル外伝~奪われた母性と黒い野望~  作者: 4代目ている


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第六話:黄金の胎動と、反逆の黒虎(後編)

 フェリディア王国の繁栄を象徴するかのように、王立医療科学技術局の最奥に位置する『女王専用・特別医療室』は、最先端の魔道科学と絢爛豪華な装飾が見事に融合した、神聖不可侵の空間であった。


 大理石の床に黄金の意匠が施された広い室内には、幾重もの生命維持魔方陣が青白い光を放って回転し、天井からは高純度の魔道酸素が微かなミストとなって降り注いでいる。

 純白の防汚ドレスに身を包んだ数十匹の医療キャレットたちと、王家専属の侍女たちが、緊張の面持ちで忙しく立ち働き、最新鋭のハイテク医療機器の数値を読み上げていた。


「魔道バイタル、すべて正常値ですにゃん!」

「子宮内のマナ濃度、最高レベルで安定。いつでも『神聖受胎(人工授精)』の処置に入れますにゃ!」


 部屋の中央に据えられた、天蓋付きの豪奢な魔道診察台。

 そこに横たわっているのは、十本の黄金の尻尾をシーツの上に優雅に広げた、フェリディア王国絶対の君主・ライアライア女王その人であった。


「……素晴らしい状態です、女王陛下」


 診察台の傍らに立ち、純白の白衣を纏った医療局長・ピューレルが、眼鏡の奥で知的な笑みを浮かべて恭しく頭を下げた。


「やはり、陛下の黄金の御身は完璧です。王女ライオニア様がお生まれになってから間もなく百年……。王国にさらなる光と盤石の未来をもたらすためにも、陛下の『第二子』の誕生は不可欠であると進言申し上げた私の判断は、間違っておりませんでした」


 ピューレルの言葉を聞きながら、ライアライアの脳裏に、数ヶ月前の王宮でのやり取りが蘇った。


『――女王陛下。ライオニア様がお生まれになって数十年。王家の血をさらに強固にし、トラ族の死産で落ち込んだ国中の民に最高の希望を与えるためにも……今こそ、第二子を御身に宿されるべきかと存じます』

 ピューレルのその進言に、最初は躊躇していたライアライアだったが、そこにライオニアが、無邪気に駆け寄ってきたのだ。

『お母様! 私、妹が欲しいわ! 一緒にお庭でお花を摘んだり、私が立派なお姉様になって守ってあげたりしたいの! お願い、お母様!』

 ライオニアの純粋な願いを聞いた時、ライアライアの心は大きく揺れ動いた。ライアライア自身もまた、兄弟のいない一人っ子として育ち、王宮という巨大で孤独な鳥籠の中で、血を分けた遊び相手がいない寂しさを誰よりも痛感して生きてきたからだ。

『……そうね、ライオニア。貴女のその寂しい気持ち、私にはよく分かります。……ええ、ピューレル。愛する娘のため、そして王国の未来のため……私は再び、神聖なる儀式を受けましょう』


 回想から現実へと意識を戻し、ライアライアは女王としての気高い威厳を保ちながら、静かに微笑んだ。

「ええ。すべては、愛するライオニアと、このフェリディアの盤石なる未来のためです」


「御意にございます。……では、これより最高純度の『王統の精子』を用いた、魔道人工授精の最終プロセスへと移行いたします。……医療キャレット、侍女どもは全員、直ちにこの部屋から退出なさい。ここから先は、女王陛下の『神聖なる秘儀』となります」


「「「は、はいっにゃん!!」」」


 ピューレルの命令に、キャレットと侍女たちは深く一礼し、足音も立てずに足早に部屋から出て行った。

 分厚い鉛と魔道障壁の扉が完全に閉ざされ、特別室はライアライアとピューレルの二人だけの、完全な密室となった。


 静寂の中、ライアライアは小さく息を吐き、診察台の上でゆっくりとその豊満で美しい両脚を、誰の目も憚ることなくM字に大きく開いた。

 女王として、決して他者に見せることのできない『裏の顔』。

 フェリディア王族において、最も強靭で魔道力に溢れた優秀な子を宿すためには、母体の子宮を極限まで活性化させる『絶頂妊娠法』を行わねばならない。そのためには、脊髄から繋がる十本の尻尾の中枢神経(仙骨神経)を、直腸の裏側から物理的に直接刺激し、魔道力の奔流を脳髄と子宮で爆発させる必要があったのだ。


「……さあ、陛下。ご準備を」


 ピューレルは恭しくジュラルミンケースを開け、その中から一つの妖しい光を放つ器具を取り出した。

 それは、国宝級の強大な魔道力を秘めた『漆黒の巨大な魔石』を削り出して作られた、女王専用の特製アナルプラグであった。極太の流線型を描くその先端には、神経を直接刺激するための無数の微細な突起が施されている。


「……ふぅ。ライオニアの時以来、数十年ぶりとはいえ……やはりこの行為だけは、女王としての威厳を捨てねばなりませんね」


 ライアライアは頬を微かに紅潮させながら、自らの手でその巨大な魔石のプラグを受け取った。そして、ぽつりと無意識のようにつぶやいた。


「もっとも、あれ以来、寝室で一人でも、その……この刺激が癖になってしまって、つい夜な夜な……あっ!」


 ハッとして、ライアライアは慌てて口元を押さえた。己の不貞で淫靡な秘密を、あろうことか臣下の前でうっかり口滑らせてしまったのだ。

 彼女は顔を真っ赤に茹で上げ、動揺を隠すように早口で誤魔化した。


「い、いえ! 今のは忘れてちょうだい! な、なんでもありませんわ! ええ、これはただの王家繁栄のための、神聖な儀式に過ぎません!」


 ピューレルは一切の表情を変えず、恭しく頭を下げた。

「……ええ、もちろんでございます、陛下。王家のための尊きご献身、しかと拝見しております」


 ピューレルは聞こえていないフリを完璧に演じきった。

 だが、その白衣の下で、彼女の腹の底にはどす黒い軽蔑と嘲笑が渦巻いていた。


(……ククク。この淫乱な雌豚め。己の尻穴に玩具をねじ込み、王族の威厳も糞もなく快楽に溺れ狂っているのを自白しているようなものですよ。国のため、神聖な儀式だと高尚な言葉を並べ立てながら、その実、発情した下等な獣のように尻の快楽を貪っているだけではないですか。吐き気がするほど下品で、滑稽で、愚かな生き物だ)


「では陛下。……秘儀を始めましょう」


 ライアライアはたっぷりと魔道潤滑液を塗ったプラグの先端を、己の十本の尻尾の根元――最も不浄で、そして最も開発され尽くした敏感な直腸の入り口へとあてがい、ゆっくりと、しかし躊躇いなく自らの腸内へと押し込んでいった。


「ん、んんッ……、くぅ……っ」


 ズプッ、チュルルルルッ……!

 淫靡な水音を立てて、極太の魔石が女王の柔らかい尻穴へと一気に飲み込まれていく。直腸の粘膜が極限まで押し広げられ、プラグの先端が仙骨神経の束(十本の尻尾の根元)に直接触れた瞬間、ライアライアの黄金の十本尻尾が「ビクンッ!!」と稲妻に打たれたように跳ね上がった。


「あ、あああぁぁぁっ……! 素晴らしい……っ。やはり、本物の魔石の刺激は……強烈、ですね……ッ」


「ええ。その調子です、陛下。ご自身の手でプラグを出し入れし、十本の尻尾の神経の根元を、腸の壁越しに思いきり擦り上げてください。子宮に血と魔力を集めるのです」


 ピューレルの冷静なアドバイスに従い、ライアライアは自らの手で巨大なプラグの根元を握り、ズボッ、ズボボボッ! と激しいピストンを開始した。

 フェリディアの絶対君主が、自らの尻穴を貪るように掻き回し、白目を剥きかけながら快楽に身をよじらせる。


「あ゛ッ、はぁっ、んんんッ! くぅっ……! な、なんという苛烈な魔道……っ! 私は、王家の母として……この程度の快楽の波に、飲まれるわけには……ッ!」


 必死に威厳を保とうと気高く耐えるライアライアだったが、激しい肉と魔石がぶつかり合う卑猥な水音が密室に反響し、彼女の豊満な肉体からは、玉の汗と濃厚な腸液がとめどなく溢れ出していく。彼女の大きく開かれた股間(秘裂)からも、尋常ではない量の愛液が噴き出し、シーツを水たまりのように濡らしていた。


「さあ、女王陛下。子宮が充分に活性化しました。……究極の絶頂とともに、すべてを受け入れてください」


 ピューレルは、巨大な注射器のような『魔道人工授精器』を手に取った。

 その太いガラス管には王統の種が満たされており、先端のノズルには、強烈な魔道振動を生み出すギミックと、クリトリスを的確に責め立てる特殊な『魔石の突起』が備え付けられている。


 ピューレルは、ライアライアの愛液でぬかるんだ膣内へと、その授精器を容赦なく深く突き入れ、一気に『子宮口』へと先端を押し当てた。

 と同時に、授精器の魔道振動スイッチを最大出力で起動させる!


「ヒ、ギィィィッッ!?」


 ヴヴヴヴヴヴヴヴッッ!!!

 膣内で暴れ狂う凄まじい振動。子宮口を直接ガンガンと叩き上げる物理的刺激。そして、計算し尽くされた位置にある魔石の突起が、肥大したクリトリスを電動のやすりのように激しく弾き、擦り上げ始めた!


「あ゛あ゛あ゛っ!! だ、だめ、それ、だめぇぇっ!! 王家の、誇りが……っ、頭が、真っ白に……ッ!!」


 自分でピストンを続ける『直腸』からの仙骨神経刺激。

 子宮口を激しく突き上げる『膣』からの振動刺激。

 そして、女性の最大の急所である『クリトリス』への魔石による強烈な責め。

 三つの極限の快楽が同時に臨界点を突破し、ライアライアの脳髄を白く焼き切った。


「あ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッッッ!!!! 私は……っ、私はフェリディアの、母……ッ! 注ぎなさい、ピューレルッ! 王国の未来を、私の胎にぃぃぃぃッッ!!!」


 ライアライアの黄金の十本尻尾が、眩いばかりの魔道光を放って逆立った。

 直腸、膣、クリトリスの完全同時刺激がもたらした『超絶魔道絶頂』。女王の全身が弓なりに反り返り、白目を剥いてガクガクと凄まじい痙攣を起こす。


「今です!!」

 ガションッ!!


 ピューレルが授精器のトリガーを引いた。

 絶頂によって激しく収縮と弛緩を繰り返すライアライアの子宮の最奥へと、熱く、ドロドロに白濁した高濃度の『王統の精子』が、凄まじい勢いでドクドクドクッ!! と一気に注ぎ込まれたのだ。

 その量は尋常ではなく、子宮の許容量を超えてあふれ出した大量の精子が、振動する授精器の隙間から膣を伝い、ライアライアの太ももやシーツの上へと白く淫靡な筋を引いてドクドクとあふれ出していく。


「ン゛ン゛ン゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッッッ!!!!! は、入るぅっ、王家の種が、お腹の奥に、いっぱい、いっぱい入ってくるうぅぅぅッッ!!」


 尻穴への絶絶なる快楽と、子宮を内側から熱い精液で満たされる究極の悦悦。

 二つの快感の奔流に完全に脳を破壊され、ライアライアは口から大量の涎をこぼしながら、気絶寸前の絶頂を貪った。


 やがて。

 魔石のプラグと授精器が引き抜かれ、すべての処置が完了すると、ライアライアは完全に体力を使い果たし、精液と愛液の混ざった水たまりの中で、泥のように倒れ伏した。

 十本の尻尾は力なくダラリと垂れ下がり、全身は汗と体液にまみれ、目は半開きのまま「はぁ……はぁ……」と荒い息を繰り返している。それは、フェリディアの絶対君主とは到底思えない、あまりにも卑猥で、激しく消耗しきった雌の姿であった。


「……お疲れ様でございました、女王陛下」


 ピューレルは恭しく一礼すると、快楽で完全に周囲の警戒を失っているライアライアの死角から、音もなく一本の『特殊な採取用シリンジ』を取り出した。

 そして、診察台から滴り落ちる女王の濃厚な愛液と腸液、玉の汗を、一滴残らずスポイトで吸い上げ、さらにシーツに抜け落ちていた『黄金の獅子の尻尾の毛』と『髪の毛』を、ピンセットで慎重に回収し、特殊保存カプセルへと収めたのだ。


(これです。これこそが、私の『テイルクローニング技術』を完成させるための最大の鍵……! トラ族(ティーゲル)の野性の細胞と、このライオン族(ライアライア)の十本尻尾の遺伝子データを融合させれば……私の肉体に、数十本の尻尾を強制的に生やす『神の設計図』が、ついに完成するかもしれない……!!)


 白衣の陰でカプセルを握りしめ、ピューレルは野望の成就を確信し、歓喜のあまり身震いした。


 それから、三ヶ月の月日が流れた。


 フェリディア王国の王都の中心、光り輝く『天帝聖獅城』の巨大な大広間。

 そこには、国中の高位貴族、軍の将官たちが一堂に会し、熱気と興奮に包まれていた。


 一段高い黄金の玉座には、ライアライア女王が座し、その隣には王女ライオニアが誇らしげに立っている。

 女王の腹部は、まだそれほど大きくはないものの、ゆったりとした純白のドレスの上からでも、そこに確かに『新たな命』が宿っていることが分かるほどに、神聖な魔道の光を微かに帯びていた。


「――国中の民よ、喜ぶが良い」


 ライアライア女王の凛とした声が、大広間に響き渡る。

「この度、我が王家に『第二子』となる新たな命が宿ったことを、ここに公表する。この子は、王国にさらなる光と、永遠の平和をもたらす希望となるであろう!」


『おおおおおぉぉぉぉっ!!』

『女王陛下、万歳!! 第二子殿下、万歳!!』


 広間を埋め尽くす貴族たちから、割れんばかりの歓声と祝福の拍手が巻き起こった。

 天井からは黄金の紙吹雪が舞い、ファンファーレが鳴り響く。まさに、国を挙げての幸福の絶頂であった。


 しかし。

 その歓喜の渦の中で、ただ一人。

 玉座へ続く赤絨毯の最前列に片膝をつき、恭しく頭を垂れている王国軍参謀・ティーゲルの胸中だけは、凍りつくような絶対零度の『修羅』と化していた。


(……祝福、だと。希望、だと)


 ティーゲルは、床を見つめたまま、黒革の手袋に包まれた両拳から血が滲むほど強く握りしめていた。

 彼女の脳裏にフラッシュバックするのは、あの冷たい地下病室で抱きしめた、ウイルスによってドロドロに溶け、真っ黒に焼け焦げて炭化した『我が子の無惨な死骸』。

 そして、巨大な縦穴の底で、泥とセメントに圧し潰されながら生きたまま埋められていった六千匹のキャレットたちの絶叫と、彼女たちの命の上に建つ漆黒の墓標。


 私の子供たちは、真っ黒な炭の塊になって死んだ。

 それなのに、あの薄汚い黄金の獅子は、光り輝く玉座の上で新たな命を宿し、国中から祝福されている。


 許せるはずがない。

 この理不尽を、この残酷な対比を、絶対に許してなるものか。


 ティーゲルの背後で、見えないドス黒い殺意のオーラが、七本の尻尾から蛇のように立ち昇り、彼女の心臓を完全に『復讐の獣』のそれへと染め上げていく。


 祝賀の謁見が終わり、貴族たちが三々五々、広間から退出していく中。

 ティーゲルが長い回廊を一人で歩いていると、ふと、背後から近づいてきた白衣の人物が、すれ違いざまに肩を並べた。

 ピューレルである。


「……素晴らしい発表でしたね、ティーゲル参謀」

 ピューレルは前を向いたまま、周囲の者には聞こえない微かな声で囁いた。


「ええ。誠に喜ばしいことだ」

 ティーゲルもまた、前を向いたまま無感情に返す。


「ですが……少々、心配なこともありますね」

 ピューレルは、眼鏡の奥の瞳を妖しく光らせ、わざとらしくため息をついた。


「いくら最強の魔道力と強靭な肉体を持つライオン族とはいえ、妊娠中は別です。特に、臨月を迎える頃には、母体の魔道力のほとんどが胎児の育成のために子宮へと集中し、かつての圧倒的な戦闘力は激減する。……つまり、どんなに強大な黄金の獅子であっても、その期間だけは『自力で動くこともままならない、ただの脆弱な肉塊』になってしまうのです。……護衛の任に就かれる参謀は、くれぐれも暗殺者などにご注意を」


「――――ッ」


 ティーゲルの足が、ピタリと止まった。


(……この白衣の悪魔め、突然何を言い出すかと思えば。裏で何を企んでこの情報を漏らしたのか、その真意までは分からないが……)


 ピューレルの真の意図までは分からなかったが、それでも、ティーゲルにとってその情報は決定的な『導き』となった。


 ピューレルは足を止めることなく、クククと音の無い笑いを残して、そのまま回廊の奥へと消えていった。


 回廊に一人取り残されたティーゲルは、虚空を見つめ、やがてその唇を凶悪な三日月型に歪めた。


「……臨月か。ちょうどいい」


 ティーゲルの脳裏に、この世で最もおぞましく、最も残酷な復讐の計画が完璧な形で組み上がった。


「ただ毒を盛ったり、寝首を掻いたりするだけでは生温い。……ライアライアが臨月を迎え、最も希望に満ち溢れ、幸せの絶頂にあるその瞬間に。私が、その『無防備な腹』をこの手で無惨に引き裂き、胎児ごと希望を絶望の底へと叩き落としてやる」


 ティーゲルの黄金の瞳孔が、完全に『ビースト』のそれへと縦に収縮した。

 彼女の憎悪は、単なる殺害だけでは到底収まらない域にまで達していた。


「そして……私からすべてを奪った女王の、その傲慢な力の源である『十本の黄金の尻尾』を。……生きたまま、一本残らずこの牙で食いちぎり、私の胃袋で喰らってやる」


 フェリディアにおいて、他者の尻尾を喰らう行為は『食尾(しょくび)』と呼ばれる、最も忌まわしき絶対禁忌。それを為した者は永遠に化け物として呪われると言い伝えられている。

 だが、今のティーゲルにとって、己が化け物に堕ちることなど何の枷にもならなかった。


 王族の血と尻尾を喰らい、この狂った王国のすべてを絶望で塗り潰す。


 黄金の胎動が王宮を祝福の光で包み込む中。

 その光の足元で、最も黒く、最も恐ろしい反逆の牙が、臨月の夜に向けて静かに研ぎ澄まされ始めていた。


ティーゲル外伝~奪われた母性と黒い野望~(完)

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