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詐欺師の詐欺師による詐欺師のためのダンジョン運営  作者: 黒崎 紅葉
詐欺師の詐欺師による詐欺師のための正当防衛
12/52

冒険者の発見

今回も冒険者視点で少しシリアスに成ってます、次回の話で簡単な説明を入れるので苦手な人は見るのは控えてください。

冒険者4人組はラントに来ていた、ここは都市であるキューンから80キロ離れた所にある、ジャングルの様な場所だ。4分割された縄張りになっている為、縄張りの深くに入らなければ危険度は低い場所だ。なので中級者冒険者である彼らはここに来ていた。


「敵の数少ないな」


野営の見張りをしていたハルがコニーに言った


「ノースドラゴンの出産が近いってのはホントかもな」


間違えである


「何の話をされてるのですか?」


リンが割って入ってきた、


「あぁ付近に魔物が少なくてな、少し不思議に思ったんだよ」


コニーが何も無い様に答えた


「確かにそうですね」


理由は黒雲のダンジョンに入ってる為だが今は知る由もない


「ん?何か良い匂いがしてきたぞ」


ハルが嬉しそうに言った


「はい、アイルさんがシチューを作ってくれてるんです」


「食べに戻るか」


「大丈夫か?見張りしなくても?」


「大丈夫だろ、モンスターの数も少ないし、新調したこの剣もあるしな!」


3人はテントに戻った。ここでちゃんと見張りを続けていたらもしかしたら気付いたかもしれない・・・

テントに戻るとアイルが待っていた


「べ、別にあんたの為に作ったんじゃないんだからね!」


じゃあ誰に作ったんだ?どう考えても4人前あった、これを一人で食べるのなら冒険者よりフードファイターの方が向いてるかもしれない


「分かった、分かった作りすぎたんだろ」


馴れた口調でハルは軽くアイルの言葉を流す


「ふん!分かればいいのよ!」


こうして一日目が過ぎた


二日目朝、ハルは起きると日課の素振りをしようとしていた、するとネズミが昨日の鍋を荒らしていた


「どっかいけ!しっ、しっ!」


「どう成されたんですか?まっくろくろすけでも出たんですか?」


「お前は何を言っている?」


それにまっくろくろすけは出ておいでと言われてるのでどっかいけとは関係ない筈だが・・・


「おばあちゃんから教わったんです、それより何があったんです?」


「あぁこれ見てくれよ」


「わっ、酷いですね。誰がこんな事を?」


「ネズミだよ、さっき俺を襲った奴」


「魔物が出なくなったらネズミが出るのですか・・・不吉な予感がします」


2時間後


「ねぇ、何かいつもと地形違くない?」


おびえる様子でアイルがハルに聞いた


「久しぶりに来たからな・・・」


6時間後


彼らは迷子になっていた、この森は広いのでギルドの捜索を待つのが一番なのだが雨が降って来た


「お~い!こっちに洞窟があるぞ~」


「洞窟ですか?何故こんな所に・・・」


「恐らく新しく出来たんじゃない?まだ新しいから安全だし経験値稼でも稼がせて貰う?」


「良し!この剣の出番だな!」


こうして四人は洞窟に入ったのだ


「臭いし、煙いし、前が見にくい、何なの?このダンジョン?」


「確かに変わったダンジョンですね・・・」


すると索敵を行ってたハルが敵を感知した


「コニー、敵が来るぞ!数は20、全部小さい、楽勝だ!いつもので行くぞ!」


「おう!」


まずコニー衝撃緩和魔法と自分が攻撃を受けやすくなる魔法を自分に掛けた、次の瞬間20匹のネズミ達がコニーを襲った、コニーがそれに耐えてるとき、リンによる支援魔法でハルのステータスを上げ、矢の様なスピードで鼠を切りつけた、


「下がるぞ!」


この言葉を合図に二人は後ろに大きく跳躍、次の瞬間


「ウィンドカノン」


「ファイアーブレット」


リンが粉塵爆発を恐れ周辺の煙を吹き飛ばし、アイルが小さな炎を作り出し拳銃の様な速度でネズミに当てた。


「良し!」


「アイルさん、油断は駄目です!」


するとネズミの死骸から生き残っていたネズミが飛び出し、アイルに噛み付いた


「痛っ」


すかさずハルがネズミを切った


「大丈夫ですか?だから油断は駄目なのに・・・」


そう言いながらリンはアイルに回復魔法と解毒魔法を掛けた


2時間後


「あれ以来敵の襲撃は無かったわね。」


「時間も時間だしここでテントを張るか」


ハルが提案し皆手慣れた手つきで組み立てて行く、


「ご飯は匂いが怖いから、携帯食料ね」


テントの中でアイルが苦悶の表情に成っていた


「アイルさん大丈夫ですか?」


「携帯食料で当たったのかな?」


「食料は1週間前に買ってるのでそんな事は無い筈なんですけど・・・」


「じゃ、多分ストレスかな?剣の新調で色々と考えてたから、うっ!」


「大丈夫ですか?」


「うん・・・ちょっとトイレ行ってくる」


「あ、私じゃ護衛は無理だし、はっ!ハルさんを呼んできますね」


「リン!良いから、トイレ位一人で行けるし」


「でもダンジョンですよここは。」


「でも、大きい方だから恥ずかしい」


「そうですか、気を付けて」


アイルは一人でトイレに向かうとちょうど皆から離れて隠れてる場所を見つけた


「ここで、大丈夫かな?」


アイルは下着を脱ぎ用を足す準備を始めた


(ホント何でこんな時に腹痛何だろ?ネズミかな?でも解毒の魔法は掛けたし・・・)


アイルの近くには何匹ものネズミが集まって居るが索敵の出来ない彼女には気付くことが出来ない


(音聞こえないよね?)


ブッというアイルの放屁音が合図だったようにネズミ達が一斉に動き出した、数は100匹ほど


「な、何なの?こいつら、ハル!リン!コニー!助けて!」


無慈悲にもこの3人にはアイルの声が聞こえない


1時間後


(アイルさん遅いな・・・そんな腹痛酷いのかな?もしかして敵に襲われてるとか?)


リンの予想は当たっているただ正確には襲われた、だが


(心配だ!行こう)


リンはアイルが行ったと思う方向に向かった


(どこの方向だろ?うっ!この臭い糞尿だ!ならアイルさんは向こうに!)


リンは足を止めた何故ならそこには見るも無残なアイルの死体が転がっていたからだ


(酷い・・・酷過ぎる!)


リンはハル達の元へ走った


「大変です!アイルさんが、アイルさんが!」


「どうした?落ち着け普段のお前らしくないぞ、コニー取りあえずミルクを出してくれ」


リンは泣きながら涙でぬれた唇を動かした


「アイルさんが。死にました・・・」


「え?何だって?もう一回言ってくれ」


叫ぶようにリンは言った


「わ、私だって!目を疑いました!で、でもアイルさんは死んでました」


「う、嘘だ・・・」


「嘘だと思うなら、見てきてください!」


テントの中には3人が覚悟してきたが、それでも耐えられない空気が流れた

そんな中最初に口を開いたのがコニーだった


「皆、気持ちは分かる。でも今はこれからどうするかが大事だと思うんだ」


怒鳴るようにハルはコニーに向けて言った


「分かる?俺の気持ちがか?ならこの気持ちも分るよな!ダンジョンマスターに復讐したいこの気持ちも!」


「そんな事しても返り討ちに会うだけだ!ひとまず引き返すぞ」


「なんでだよ?コニー。お前は悔しく無いのか?」


「悔しいよ!でも今じゃない」


「俺は行く!リン!お前はどうする」


「ちゃんとした装備も無いですし、行くのは無理かと・・・」


「じゃあ俺一人で行く!」


「待て!そんなの出来る筈ない!3人で力を合わせて帰るぞ!」


「勝手にしてろ」


吐き捨てる様にハルは言った。3人は別々のルートを辿ったがハルは勿論、攻撃出来る者が居なくリンとコニーも帰らなかった。








どうでしたか?初戦闘シーン。難しかったです、それに閑話で出した黒雲の戦法も活躍したかなと思います。異世界転生とかして主人公は簡単に人を殺してますが大丈夫なんですかね?本作品でもそのことには触れているけれどどうもぼかすしかありません、なので内の主人公は屑にしたんですが・・・

次は黒雲陣営の視点です

次回は2時間後です

ではまた次回

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