表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アンドロマリウス戦記  作者: MARO
14/23

14 世代間戦争

一体誰が王の考えを正したのか 

またレイディアンスを有する王にその様に接する事が可能な存在とはどんな

能力を秘めているのか

少なくとも大将軍ゴーラにも不可能な事を成し得たその

存在はダークネスの

新たな神の誕生と言えるのかを

議論しあった


そんなダークネス社会の話題の中で…

ゾスター血統の5千程の

存在感は急激に衰えていった


確かに一体の能力は

他の世代のダークネスより

遙かに優れているのだが

徒党を組む新たな勢力に部下とのコミュニケーションが

上手くいっていない第一世代は徐々に

その勢力を減退させた


ゾスターの庇護のない

第一世代に他の世代のダークネスはここぞとばかりに

互いに結束し第一世代を

攻撃し始めた


ヤプー司令官の様にゾスター血統であっても部下の信頼を集めこのような事態に

対処出来る者は逆にその勢力を伸ばしたが部下に迄裏切られて

敵軍と自軍から攻撃されて

首を取られた者も数多く出た


「アークエリアル殿はこ度のゾスター王の心変わりをどう捉えていられるのか?」

水晶城でガモン・ダガーの

姿をしているアークエリアルは自分と同じ境遇の

何体かの第一世代ゾスター血統のダークネスの通信を受けていた


「ゾスター王は我々を見捨てられたのだろうか?」

このゾスター血統のダークネス達は今までゾスター王の

庇護の元、散々良い思いをしてきた筋金入りのエリート達である


 だが此まで自分と違う世代のダークネスを疎み

自分より優れた能力に目覚めそうな者の芽は残さず摘み取ってきたようは

アークエリアルと同じ罪を

冒してきた


ダークネスの面汚し連中

である

「我が軍の窮状をゾスター王に陳情いたしたが、此までなら我らに有利な方向で

再拝を下されたのに今回は双方のもめ事は自分達で

何とかするようにと‥けんもほろろな扱い振り」


アークエリアルは

ゾスター王に直接謁見し

現状の窮状を必死に

訴えさえすれば王も同情し

再び第一世代の栄光をとりもどせる筈だと信じていた


否…他の第一世代がたとえ

見捨てられても自分だけは

決して王に見捨てられないと

アークエリアルは考えた

何故なら自分ほど王を敬愛

し慕っている者は他に無いと

自負していたからだ


アークエリアルは今直ぐ

ゾスターの居るスペインの

バルセロナに飛んで行きたかった


だが今は水晶城から離れる

訳にはいかない

この城には自分に反抗する

イービル軍の強力な兵や

何時裏切るか解らない


今は脅して無理矢理協力させているグライル・ダガーと

ダガー軍団の100体の人質

自分で招いた火種とはいえ

今城を後にすれば

帰る頃には黒こげに成っている事は間違いない


追いつめられたアークエリアル…だが運命はここで

アークエリアルに味方した


「イービル軍に約2千のダークネスが集結した模様です」

琴子達アンドロマリウス軍の元にその情報がモタラされたのは

ゾスターのメッセージが届いて中二日目の事だった


「まさかこんな形で第一世代が反撃に撃って出るとは」

空中城塞ラピュタでは

今は仮の形で琴子の臣下に加わったゲインフル・ダガーが

驚きを隠さずそう言った


「ゾスター王が第一世代にたいする特別扱いを改め

実力主義を徹底すると

決めたまでは良かったが

…自軍から追放された

第一世代や」


「ハブを失った

第一世代等が唯一頼ったのがヨーロッパ戦線の

セブン・デッドリー・サインズに

最も近いダークネスの

アークエリアルだったとは」


ルノアールと今やアナの

完全に重責を引き継ぎ

幹部としての力を身につけた


ルア・グリムールも

この事態には狼狽した

「数千の第一世代がアークエリアルを自分達の代表として王宮に送り込もうと

その臣下に下るとは…」


戦力的にゾスター血統の

厄介な能力を備えた司令官級の軍隊が5千である

一体が単純に1万のダークネスパワーに匹敵する


「約5千万のダークネスが

相手か…こちらは琴子の

オルペウスでも

10万ダークネスパワー

それに全アンドロマリウス軍が合わさっても20万パワーだ…話にならない」


5千万ダークネスパワー

第一世代が徒党を組む事態はゾスターは想定していなかったスペインの

カリギュラス城でゾスターはアークエリアルを侮りすぎたことを後悔していた


「よもやこのような事態に

成るとは…レイディアンスを

起動しても20パーセントの

力しか出せない果たして今のあいつで勝てるだろうか?」


その時光に乗ってアーモンが通信してくる

「窮鼠猫を噛む…第一世代という集団を敵に回して

心穏やかと言う訳にはいかないか?」

ゾスターはアーモンに

自分の心を見透かされて

少し腹が立った


「余はアークエリアルなどという虫ケラにも等しい者に

恐れを抱く訳があるまい」


ゾスターも圧倒的に優位な

状況なら、たとえ第一世代が徒党を組んだとはいえ5千万ダークネスパワー程度を

恐れる必要が無いことは知っている、


だが今ゾスター自信はゴーラを吸収する為に

動けずレイディアンスも渡瀬聖子博士がダークネスに

チェンジしたカオスと言う

超人の行動を抑える為に

その能力の8割を犠牲に

していて万全とは言い難い

状況だと知っている


何と言ってもセブン・デッドリー・サインズを至急に

必要とするゾスターの理由

それは焦りだ


ダークネスと言う戦闘種族で恐怖政治を維持するには

圧倒的な武力を必要とする

だが今は様々な理由が重なり

ゾスターの頼りにする

軍事力が圧倒的に足りなかった 


そんな時ゾスターが今

一番頼りにしているのが

アーモンである


「第一世代が徒党を組んだ

その理由は何か考えたのか?ゾスター」


アーモンはゾスターの肝の

座らなさにある意味

こいつはどんな時も油断は

しない奴だと逆に感じた


この姿勢は

支配者として重要な資質だ

「アーモン…アークエリアルは余を滅ぼす気は無いと

そう言うのか?」


アーモンは「そうだろうな…奴に味方する第一世代も

王に反旗を翻す気はもうとうない筈だ」


ゾスターはアーモンの判断に全幅の信頼を寄せていた

「奴らは兎に角自分達の

保身だけで結束している

だから自分達の代表である

アークエリアルを何としてでもヨーロッパの覇権を握らせ

セブン・デッドリー・サインズの一角にしたいだけだ」


「つまり奴等の狙いは

余の命ではなく政権に自分達の代表を送り王である余に

近づきたいだけだと?」


アーモンは「当然、王に

第一世代の身分保障と発言権を認めさせようと考えての行動だろう」

それはそれで神である自分に

意見しようなどと烏滸がましいとゾスターは考えた

「神である余に意見しようとは…ノボセおって…」


自分の命を狙われている訳で

無いと解った瞬間強気な

態度を見せるゾスターを

見ながら「5千万ダークネスパワーの怒りの矛先は

今は虐げられた世代の代表とも言えるアンドロマリウス軍に向いている」


新しい血と力…その新しい風

に嫉妬とも恐れとも解らない

訳の分からない怒りの感情が水晶城の中に渦巻いていた


既に何時裏切るかも解らないと言うそれだけの理由で

イービル軍のダークネス兵達は全て水晶城の餌にされていた その哀れな犠牲者達に

取って代わり今居るのが

第一世代のダークネス達と

弟を人質に取られたグライル・ダガーだけである


「お前の弟分のゲインフル・ダガーは兄であるお前を

裏切りアンドロマリウス軍に

寝返ったのは本当か?」


止せば良いのにアークエリアルの制止を無視し他の

第一世代がグライル・ダガーにそう因縁をふっかける

その瞬間グライル・ダガーは

因縁をふっかけた第一世代

に対して暴力で応えた


吹き飛ぶ肉片と血しぶき

「言わんこっちゃない」

殺した訳ではないが

数十の第一世代がグライル・ダガーの闘気に当てられ震え上がる


「其れくらいで勘弁して貰えないだろうか?グライル・ダガー殿…今日は又一段と

虫の居所が悪いですな」

「俺の虫の居所を一番悪くしているのはお前だ…アークエリアル

…この者達に言って置け…俺に構うなと…よらば殺すからな」


そう言うとグライル・ダガーはその場を後にしようと

一歩足を踏み出した

前方を塞ぐ形で居た第一世代達は恐れおののき慌てて

グライル・ダガーの通る

道を開けた


息を呑み怒りの闘気を漲らせる超怪物を見送る第一世代

「恐ろしい奴だ…アークエリアル殿…大丈夫なのか?あんな獣を野放しにされて」

アークエリアルは客人である第一世代達に


「敵に回せば

恐ろしい奴だがね…今は

取り合えず味方だ…この

ガモン・ダガーの身体と

牢に捕らえた100体の奴の部下が人質の間は安心して良い…」


第一世代達も1000体で一斉に掛かればグライル・ダガーを倒せるが

今の戦況でそんな事態は

避けたかった


逆に言えばグライル・ダガーだけで1000万ダークネスパワーを保有している

事実を考えれば内紛を起こされたら

一気に2000万ダークネスパワーの消失である

冗談にならない被害だ


「5000万ダークネスパワーと言う戦力もあのグライル・ダガーを抜いての話だ

奴を加えたら軽く

6000万ダークネスパワーの戦力に増加するんだよ」


その場にいた第一世代のダークネス達は大きく息を呑んだ

「6000万…途方もない

戦力だ…」

アークエリアルは腹の中で

更に戦力を隠していた


ダガーが合体すれば

それだけで5000万になる

それは、あの魔獣ゼクトールにも匹敵する戦力だ…

総戦力一億ダークネスパワーが我が物となれば…ゾスター王の右手は我以外他にあるまい


我は神の肩族となる

悲願を達成出来るのだ

アークエリアルの野望それはゴーラの後がまに自分が入る事だった


ゾスターを神として祭り

自分がダークネスの実権を

握ると言うアークエリアルのスケールでは考えられない

程の欲望がその胸に詰まっていたのだ


だがこの妄想が運命の巡り合わせで今、現実の物に成ろうとしている

アンドロマリウス軍を破り

ヨーロッパの覇者になれば

総戦力1億ダークネスの

最強のダークネスとして

アークエリアルは間違いなく

ダークネス世界を支配出来るのだ


ガモン・ダガーの肉体を乗っ取ってからのアークエリアルには強運がついているようだ

「僅か20万程度戦力

の相手を

このままケチらすのも大人げないな…どーれ…一応

無条件降伏を迫って見るか…まあ…応じる訳は無いだろうが

…上手くいけば小娘を挑発しおびき寄せる事位出来るかもしれん」


アークエリアルの余裕の発言に第一世代の中でもアークエリアルのこの勢いに

便乗した方がいい目を見られそうだと考えた連中が

取り巻きとして話に加わる


「流石はアークエリアル殿

見事な作戦ですなー」

ダークネスパワーが1万級の

強者と言っても所詮この程度

 己の信念も然したる目標もなく只、力だけあっても…利用されるか、

こいつ等の様に

小判鮫のように強い者に

引っ付いて生きるしかない

アークエリアルの方がまだ

野望があるだけましに見える


「いやまったく、この際

小娘を捕らえアークエリアル殿のペットにするのも乙でしょう」


「話によるとオルペウスへと

姿を変えたアンドロマリウスは絶世の美女だそうではありませぬか!」


「ペットを飼うのも支配者の

器の大きさ…躾の際には

我等にも手伝わせて頂きたい」其れを聞きアークエリアルも図に乗り


「確かに其れも悪くないな

見かけは絶世の美女で中身は年端もいかん小娘を好きなようにイタブる…たまらんの~」

そう言いながらアークエリアルは下非た笑いを漏らす


品性下劣なこの姿こそ

アークエリアルの本質だった

似たような感性の奴らに囲まれてアークエリアルも普段

隠している他者に見せない

無様な自分を晒出す


「おお!此は良いアークエリアル殿も結構その手の趣向が

おありのようですな~」

ゾスターの呪われた

血なのだろうか

ゾスター血統にはこうした

異常性欲者が頻繁に現れる


生殖目的に関係なく

只‥己の歪んだ欲望を満たすそのためだけに罪を冒すのだ


こうした冒涜のダークネス達の存在はダークネス世界を滅ぼす危険さえ含んでいた

だがゾスターのこうした因子が無ければ複雑な人間の精神構造を複写する事は

不可能だったに違いない


ゴーラの犠牲的精神もまたしかり、こうした相反する

因子の積み上げ無くして

人類という複雑怪奇な心を持つ生命体を、越えることなど到底不可能だ


「イービル軍からのメッセージがアンドロマリウス様に

届いております」

鳥の琴子を将として呼ぶ時

ダークネス兵達は

アンドロマリウス様と呼んでいる、だが幹部達は普段通り

少女将軍を琴子と呼んでいた


「フザケた事を‥降伏勧告

など‥我々が受け入れると

思ったか!」


「降伏の条件として全ての

ハブの明け渡しと

そしてオルペウスの身柄を

要求する」アークエリアルの

勝ち誇った声がそのメッセージには込められていた


「5千万の戦力を保有する

我がイービル軍が今更、たかが20万?程度の弱者に気を回す事も無いのだが一応

ヨーロッパの覇権をどちらが握るか決める必要があるのでな~まあ負けを

認めて生き残りたければ

この条件を呑んでもらおうか?」


身振り手振りを大げさに使い本人は此を格好いいと

思っているかも知れないが

ルノアール達には


ピエロにしか見えない

このアークエリアルの態度にルノアールは

「瓢箪から駒で

手に入れた軍隊のくせに

えらいハシャぎようだな」


威厳など元々無いアークエリアルが圧倒的な優位に自分が立った事でメッキが一気に

剥がれたようだ


「あんな恥ずかしげも無い

台詞を大げさな動作で‥我が弟の姿で喋られると思わず殺してやりたくなる!」


ガモン・ダガーの

普段の潔しさや猛者としての

立ち居振る舞いを知る

次兄のゲインフル・ダガーはそう言って嘆いた


「誓って言うが弟分は断じて

あんな台詞は言わない奴だからな!」

ルノアールはゲインフル・ダガーの勢いに押され、たじろぎながら

「ああ解っているさ

兄貴分のアンタを見ていれば

ガモン・ダガーがどんな性格かくらいは想像が付く」


アークエリアルが余りに

俗物っぽい喋りなので

逆に疑う者が居た

「挑発かも知れない‥」

それに気が付いたのは

アナの後継者である

ルア・グリムールだ


「相手を嘲ながら挑発し、こちらの

冷静な判断力を奪う作戦の様な気がします‥奴の性格を

考えればその可能性は高い」

が!アークエリアルの

言動はそれだけに留まらない


「そう言えば我の命を狙い

この水晶城に進入した愚かなグリオットとかいう3流のダークネスがおったが

間違っても我をその程度の

小者で倒せる等と考えぬ事だ

恥の上塗りをするだけだからな」アークエリアルの

その言葉を側で聞いていた


第一世代のダークネスが

「恥の上塗りと言うと一体どのような?」

そこでアークエリアルは

「グリオットは我の力前に恐れおののき自分の浅はかさに

やっと気づいて逃げ出そうとしたが、そこを捕らえ

いざ殺そうとすると

涙を流して命だけはと

命乞いしおった」


「それを見た仲間の

ダークネス達にも見捨てられ

置き去りにされた」


「まったく

哀れな最後だったよ

幹部があれではアンドロマリウス軍のレベルの低さも

仕方なかろうな」


此こそ正に有ること無い

事を並べ立てる誹謗中傷の攻撃だった

ダークネスの神経ネットワークの伝わる速度は人類と同等か、それ以上である

地球中に張り巡らせた神経細胞は大量の情報を一気に

AからBに伝わるのだ


その情報の信憑性を疑うには大多数のダークネスはまだ

あまりに精神的に未熟過ぎた

また正しい情報も精査出来る

術も持ち合わせていない


何より5千の第一世代ダークネスの持つ神経ネットワークの威力は絶大である

疑うことをまだ知らない

ダークネス達はまともに

アークエリアル一派の流す

情報に踊らされた


「嘘だ!グリオット様は

我々を逃がすために只

一体で残り自爆なされた

英雄だ!それを‥」


グリオットの部下達は憤慨した!特に突撃部隊に参加した

メンバーの怒りは凄まじいものだった

「信じられない!

こんな明から様な嘘を垂れ流すなんて‥アークエリアルにはダークネスとしての誇りは無いのか?」


誇り?そんなもの有るわけがない

アークエリアルは勝つためには手段を選ばない

それは言い換えれば奴の最大の長所とも言える

アンドロマリウス軍の様子を俯瞰で見下ろす巨大な

意志を秘めた光のエネルギー

それは今やゴーラに代わり

ゾスターに次ぐ権力を握る

アーモンだった


「あの娘の様子が気になって

来てみれば‥何とも…頼りない家臣達だ…幹部もこんな

有様ではなかろうな?」

アーモンは視点を移動し

幹部達の様子を伺った

そこには以外に冷静な幹部達の姿があった


「ホホウ…以外に落ち着いているな仲間を貶されて

怒り狂っているかと思えば…これはなかなか」


「どうやら第一世代の

5千の数に注目している様だが…そうだ…力は一体辺り

万を超えるかも知れないが

意志の数はあくまで5千

つまりアークエリアルを

支持するダークネスの数は

5千に過ぎない」


「あのルア・グリムールが

どうやらこの連中の考え方を

正しい方に修正している…

琴子も…なかなか良い家臣に恵まれたな」


「アナグラムが死んで

アンドロマリウス軍は更に

強く成った…琴子の為なら命を掛ける10万の英雄達…

アークエリアルとその点は

大きく違う所だ」


本当の敵の姿を見極めた方がこの戦の勝者となる

アーモンはこの戦いに

一切干渉しないと決めていた


これは琴子が更に強く成るために神に与えられた試練だ

「たかがこの程度の試練を

乗り越えられない様では

琴子に未来は無いだろう」

アーモンにとって子供に

試練を与える事もまた

愛情であった


グリオットを失い失意の底にある筈の琴子だが

アーモンは此まで逆境を乗り越える度に強く成ってきた

琴子の可能性に掛けた

戦力の差がたとえ大きくても

琴子なら必ず乗り越えると

信じた「最弱のダークネスと合体しダークネスになった


琴子が大きな試練を何度も乗り越え、とうとうこのアーモンと同等の席を自力で手に

しようとしている…ここで

俺が手を貸すのはどう考えても違うだろう」

本来ならアーモンは琴子の為に何時でもアークエリアルと

その一派を葬る事が出来た


敢えてそうしないのは琴子がアーモンにとって特別な存在だからである

「親の間違った愛情は子を

駄目にするからな…見守ると決めたからには…琴子の成長を期待し邪魔をしない」

指先一本で潰せる害虫が

愛する我が子のすぐ側に

近寄って来ているとしれば

親なら迷わず叩き潰す


それを黙って見守り

子が自らの手で潰すのを

見守るのは大変な我慢が必要だった。


アーモンは俯瞰から見る事でイービル軍とアンドロマリウス軍の両軍の

内情が手に取るように解る


それから半日後

ヨーロッパ戦線は最終局面を向かえた

盤場では…ギリシャを

舞台に戦場を決めた両軍が

互いににらみ合う形で

膠着している…

イービル軍の本拠地はアテネだった


俯瞰から盤場を見下ろすゾスターとアーモン 

「どうなる…この戦争

やはり勝敗は互いの将の首

を取った方だろうな」

ゾスターは興味津々でアーモンに話しかけた


「だが戦力差がアレほどとなると大して面白い展開は

期待出来無いだろう」

盤場の駒は完全に

10万を超えるアンドロマリウス軍が占めていた


対するイービル軍はたった

100体である

だが忘れてはならないのが

この100体が全てダークネス兵1万を超える力を持つ

ダークネスであることだ


見た目と違い一体の

ダークネスが怪力を振るえば

その周辺に存在するアンドロマリウス軍のダークネス兵は

為す術もなく粉々に砕け散る

一瞬で10体もの








★付箋文★

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ