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アンドロマリウス戦記  作者: MARO
10/23

10 精神リンク

ルノアールは


「正直言ってアナは鳥の琴子に下僕扱いされて気の毒に

思っていた」


グリオットは


「あの2体の微妙な関係は

直ぐに理解するのは難かしいよ…だからこそ替えがきかないんだ」


琴子には甘えられる相手が必要だ グリオットはアナに代わる

鳥の琴子専用のお側係を

見つけようとした だが


「戦闘に関しては得意なダークネスも アナのように琴子と接してやれる者がそう簡単に

見つけられる筈は…ン?

そう言えば…」


グリオットはアナの部下に

一体 その条件に当てはまるダークネスが居ることを思い出す


「アナの研究室に確か

アナと同じ蛇属性でしかも

アナから構造物の分析を半分

任せられている…確か

ルア…そんな名前の奴が…

一体いたな!」


グリオットはアナの

助手から琴子のお側付きを選ぶのが一番だと思った

アナの性格上…琴子を利用する不届き者が紛れている心配も無いだろう

この判断が後々アンドロマリウス軍を助ける事に繋がる


グリオットのアナに対する

正しい評価が


 グリオット自信を含む全ての

アンドロマリウス軍に勝機をもたらすかもしれない

琴子は 誰も居ない冷たい

ベットの上で泣きつかれて

眠っている 


だが その表情は苦しげだ

 その姿を見たグリオットは

居たたまれない思いがしたが

ルアが居る事を思い出した


「ルア…見ての通りだ…

今 琴子は…悲しみの底に

いる…安らかに眠る事も

出来ず苦しんでいる

アナの代わりに成って眠らせてやっては貰えぬか?」


ルアは琴子を見

 「お任せを」 と そう一言いうと


巨大な蛇の姿に変わりトグロを巻いた グリオットは

鳥の琴子をそっと抱き上げるとルアのトグロの上に置いた


するとどうだろう 琴子の

険しかった表情がスット

緩んだ グリオットはそれを

確認すると 安心して


「後は任せる」と一言残し

部屋を出ていく 残された


ルアは

「お任せ下さい…私がグラム先生の代わりに 琴子様をお守り致します」


ルアは 最下級である自分を拾ってくれたアナに感謝し

尊敬していた

たとえ戦闘力が低くても

違う形で軍に貢献する方法もある事を 自から体現して見せた偉大なアナグラムを

師に持てた事を誇りにしていた


 その師が命をとして

守り抜いた主を ルアもまた

命がけで守ると決意していた


これだけの時間が経過していてダークネスが

師のためにとは言え涙を見せることは

異例と言うほかに言いようがない


ダークネスコアさえ破壊されなければ数千年生き続ける

不死身の生命体である彼等は

それゆえに死の恐怖も感じ

ない、そうプログラムされている、仲間の死を悲しむ事

など決して無い


昆虫と同じでプログラムされていない感情なのだ

生存本能と闘争本能に特化した化け物…それが彼等ダークネスの筈なのだが

アンドロマリウス軍のダークネス達はどうやら違った進化を遂げたたようだ、

いや変化と言えるのかも

知れない


だがこの変化にいち早く

気が付いたのはアナだった


そしてアナは

大切な宝物を守り

死んでいったのである

今…その宝物は安らかな寝息をたてルアの上でようやく

眠りについていた


だが…この瞬間

その安らぎを邪魔する

邪悪な力が放たれようと

していたのである


「さあ我が下僕達よ…偉大なるこのアーク・エリアル

のために その命を

捧げるのだ」


「僅か数百のお前達下等な

ダークネスの犠牲だけで

我がイービル軍が

勝利を得られる、通常

お前達程度のダークネス兵が

挙げられる戦果では無い」


「その栄誉をお前等程度に味あわせてやるのだから

我に感謝するが良いぞ」


これを今から命がけで戦う

兵達に対して言ってしまうのが、イービル軍の

最高司令アーク・エリアル

なのだった


賢明な主君とはかけ離れた

このダークネスを尊敬する

兵はいない

その権力は恐怖と

絶望で維持されている


アンドロマリウス軍と正面切って戦えばどうなるか

恐らく兵の志気の差だけで

一日でアンドロマリウス軍が勝利してしまうのは間違いないだろう


戦力ではイービル軍がアンドロマリウス軍と拮抗し

ヤプール軍との戦争で疲弊

していてもこの勝敗の予想が

ハズレる可能性は低いだろう


だが

だからこそアーク・エリアルは最強の武器を

考え出していた


兵のコアを100個犠牲にし 放つその一撃は

天空城塞ラピュタを一撃で

撃滅せしめる威力があった


イービル城そのものの構造を利用しエネルギーを増加させ

発射する

生け贄砲台バルケウス


(コアを失ったダークネスの

死骸が残らない事から

その攻撃方法を咎める者も

証拠を示せない)


とんでもなく兵の命を軽視した大量殺戮兵器であるが

エネルギー弾に使用されたダークネス兵達が

断末魔の悲鳴を上げ苦しみ抜いて絶命するなか

その生命力を吸い上げ破壊エネルギーに転換する

ダークネス水晶体、この

城自体が一個の水晶生命体

なのである


ダークネスの能力に

不可能はないのだ 大量の

命を吸い自らのエネルギーに

変えて、その莫大なエネルギーを得た見返りに

水晶体ダークネスであるイービルは

熱エネルギーを排泄する


これを敵にめがけ発射する

システムをイービル軍は

この奇襲に持ち込んだ


「我が盟友にこの兵器を

使う事など名誉にかけて

出来なかった…だが」


アーク・エリアルは

ヤプールと出来れば同盟を

結び自分と共同で

ヨーロッパの

覇権を二分する提案を

したかったが、相手の

ヤプー司令官はそれを望まず拒否されてしまった


「なぜだ!ヤプー司令官!

ゾスター王とゴーラ大将軍の前例もある!何故この提案を受け入れない!?」


アーク・エリアルはヤプーが

提案を拒否する理由が解らなかった


「我等はゾスター王を

守護する役目だけではない

互いに競いあい能力を高め合う事もダークネスとして

宿命着けられている」


あの時彼が 妙な雑念を捨て

私の言うことを聞いてくれていたら


「…あの雑種共は徒党をなし…たった一体となった

ヤプーを寄ってたかって

ナブり殺した…手段など

どうでも良い…奴等…劣等種共に…高潔なる我等第一世代の怒りを

思い知らせてやる!」


 アークエリアルの

復讐心はいやが上にも高まった


「我が最強兵器バルケウスの

鉄槌に滅び去るがいいアンドロマリウス!!」


その瞬間百の断末魔の声とともに水晶が明るく輝いた


100体のダークネスの命を吸い取り水晶体ダークネスは

喚起の声を発しながら

大量の熱エネルギーを排出

する、


このエネルギーが

水晶の中で複雑に反射を

繰り返すと熱エネルギーは

強力なビーム兵器に転用された、直径数キロの巨大な

ビームがヨーロッパの大地を引き裂くように延び進み

やがて地球の丸みにより

上空に上がっていった


その破壊エネルギーの先には

天空城塞ラピュタがあった


ズガァアアアアアアーーーーーーーーンンンンン


凄まじい轟音と共に

空中城塞は光の中に飲み込まれていった


宴の中にいて何も気が付かなかったアンドロマリウス軍の兵達は勿論、

ようやくアナの死のショックから解放されつつあった琴子達も丸ごと

その無情の光は飲み込んでいったのである


此ほどの破壊兵器を水晶城イービルが備えていることに気が付く

者はいなかった


「良かった…どうやら俺達は弾に使われずに済んだようだぞ…」


次弾のために用意された

ダークネス兵達が安堵の息を漏らした


「我々はダークネスとして

産まれた誇り有る戦士だ!

その命をこんな化け物の

餌にするとは…アークエリアル司令官め…ゆるせん」


「勝つためにはどんな手段も

辞さないとは…ダークネスの

風上にも置けない奴だ」


「前に聞いたが…ヤプー司令官がイービル軍と手を組まないのは

アーク・エリアルのやり方が許せないと思っての事だったらしい」


「ああ俺もどうせならヤプー司令官の元で産まれていれば良かった」

アーク・エリアルに対して


悪態をつく生け贄の

100体だったが

今まで恐怖で押さえつけられていた思いがこの絶望的な

状況の中で一気に爆発した


だが今は死刑執行を待つだけの囚人達の身の不運に対してのぼやきに過ぎない

だがこのアーク・エリアルに対しての部下達の憤りは

イービル軍全体に蔓延していた、もう何時爆発しても

おかしくはない

そんな状況をまったく気にもせずアーク・エリアルは勝利の栄冠に酔っていた


直撃を受けた天空城塞に

生存者など恐らく皆無だろう

もし残っていたとしても

そんな者は極少数だろうから

イービル軍の敵ではない


各個撃破してやると

アーク・エリアルはそう

考えていたのだが、

その余裕の表情は大量の

煙の中から

天空城塞が姿を現したとき

消え去ったのである


「な…何だ!?なぜ何とも

なっていない?確かに

直撃したはずなのに!?」


アーク・エリアルの同様は当然であろう

だが…この攻撃を予め予測

していた者がアンドロマリウス軍の中に、たった一体

存在していた


今は無きアナグラムである

 アナは水晶体ダークネスの

存在に 気づいていた

訳ではなかったが

建物の構造から分析して

強力なエネルギー兵器を

備えている位には予測を

たてていた


だから…天空城塞に予め

予防策を講じてあった


「こんな事もあろうかと

アナ様が予め用意していた

超電磁バリヤーが役に立った様です」


惑星の膨大な電磁力を

いざという時には

城の周りに張り巡らせる仕掛けが、アナの考えで

既に施されていた


「一定時間しか使えない

防御システムなので…今のと同じ攻撃がまた来ると防げませんが…」


その説明を琴子はルアの

トグロに巻かれたボディの

上で聞いた


「そう…アナが…助けてくれたのね…私達を」


琴子の目はは少しづつ生気を取り戻していく


「ルア…私を司令部に連れて行って!」


「ハイ!琴子様」


琴子は完全に復活した

 そうだ…悲しむ必要なんてない!この城こそアナそのものなんだ

…私は今でもアナに守られている


 琴子が司令部に着くと

そこには全ての琴子と共に

頼もしいグリオットと

無口なロボート、そして

華のルノアールが出迎える

お帰りーと4体の

琴子達が言うと


「お帰り琴子」


「オカエリナサイ」


「待っていたよ」


その場にいた

全ての幹部クラスの

ダークネス達が出迎えた


「お帰りなさい琴子様」


 琴子は大切な家族がこんなに増えていた事に気ずき

胸を一杯にして涙を浮かべた


 アナ…やっと解ったよ

私には今 大切な仲間が居るって!


「ありがとう…皆

もう大丈夫よ…さあ…反撃しましょう!」


 アンドロマリウス軍の志気は今や完全に蘇った

アナの死を乗り越え更に

強くなったとさえ言える


だがイービル軍はアンドロマリウス軍と全面対決する

戦力は最初から無かった

そこでイービル軍の司令官

アークエリアルは

とっておきの手を用意して

いた


 「まさかこの手を使う事になるとはな…」


そう言うとアークエリアルは

後ろに控えている2体のダークネスに振り返り 

こう命令した


「お前達の力…見せて貰うぞ…」 


そこに控えて居たのはどう見ても アークエリアルの部下に納まる様な

器には見えない

獣人タイプのダークネス達だった


 

虎のような風貌の

「グライル・ダガー」


馬のような風貌をした

「ゲインフル・ダガー」


この2体はロシア戦線の

英雄達である どう考えても

アークエリアルと同格か

それ以上の猛者達だ


「解った…アンドロマリウス軍と戦ってやる」


グライル・ダガーは恐ろしい殺気を込めた目でアークエリアルを見た


「だから……俺達の部下を生け贄砲に使うな…」


アークエリアルは冷静な

態度でこれをいなした


「ああ…使わないさ…使う必要がなければな」


ダガー3兄弟

獣タイプのダークネス達が

三国志の兄弟達を見習い

互いに兄弟の契りを交わした


ダークネスとしては

特異な繋がりを持つ

武将達だ


アークエリアルはその3兄弟の1体であるガモン・ダガーを卑劣な罠にはめて 自分の

身体の中に封印してしまったのである

残された兄達はアークエリアルの命令に大人しく従うしか無かった


アークエリアルの姿は巨大な剣の様だが 囚われた

ガモン・ダガーは その刀身の中央部分にある装飾に変えられていた


「ウオオオ殺せぇええ

兄者達の足でまといに成るくらいなら死んだ方がましだぁあ」


ガモン・ダガーがどんなに

そう訴えても 冷徹なアークエリアルは


「そこにいては自分で死ぬ事も出来ない

このアークエリアルが死ねば

別だがな」


そう‥ダガー兄弟にとって

ガモン・ダガーを人質に取られた今の状況は最悪だった


 「あんずるな‥ガモンよ‥お前をそんな‥惨めな死に方させはしない」


ガモン・ダガーは長兄の

その言葉を聞くと涙を堪えきれなかった


「うぅうう済まない‥ゲインフル兄者」


 この3体のダークネスを

慕う5千のダガー軍から

100体の兵士達が

更に人質に取られた

アークエリアルはその勇者達を事もあろうに生け贄砲の

弾にすると言う


「自から人質に成ることを

志願した勇敢な 我が兵達をみすみすあの様な外道に

殺される訳にはいかん」


「グライル・ダガー兄者」


勇猛で知られるグライル・ダガーは弟分の肩を掴み


 「奴からガモン・ダガーを取り返したら

 この手でアークエリアルを滅ぼしてやる」その手を握り返し


「解っている‥兄者」ゲインフル・ダガーもまた

 アークエリアルへの復讐を誓った


 2体の強力なダークネスがイービル城から出陣し

直ぐ後を追いかけるように

5千もの強力なダークネス兵が加わった事を

天空城塞ラピュタではいち早くキャッチしていた


「イービルにアレ程強力な

戦士が存在して居たとは‥

聞いてないぞ」


司令部のグリオットは

2体のダークネスの戦闘能力の数値に戦慄を覚えた


「アレは‥とても 兵隊クラスの強さじゃない何者なんだ?」


「アニマルタイプのダークネスであの風貌…何処かで

聞いた気がする…」


ルノアールはヨーロッパの

強豪をある程度 部下達に

調べさせていた、いずれ戦う事になるかも知れない相手

知って置いて損と言う事はない。

 

ルノアールはイービル軍が

ロシア戦線で活躍する

ある強力なダークネスと頻繁に連絡を取り合っている事を

知り興味を抱いていた


「確かその名は 

ロシア最強と呼ばれる

ダガー3兄弟だったはず…

あの2体がそうだとすれば

大変な強敵だが」


「兎に角 迎撃に出るわ!

あの2体が相手だとアンドロマリウス軍の全戦力で対抗しないと」


つまり琴子もオルペウスモードで出撃すると言うことだ


「惑星上ではオルペウスの

力は十二分には発揮されない

気を付けて下さい」鳥の琴子はグリオットに頷いて見せると


「さあ皆合体よ!」


司令部にいた5体の琴子達は

ラピュタから飛び出し

直ぐに合体しオルペウスに

モードチェンジした

ごの瞬間数万のアンドロマリウス軍のダークネスとオルペウスは

その精神を一つに共有する


 ラピュタからは

約5万のダークネスが出撃した 5千の敵の10倍の数で迎え打つ作戦だ

司令部の中で臨時司令官を

務めるのは ルノアールである 副司令はグリオットだ


「イービルからの攻撃がまたあるかも知れない

敵の動きに注意しろ」


「司令官が様に成ってるじゃないかルノアール」


「茶化すなよグリオット

お前 俺が現場に出たいのを

無理に止めたんじゃないか」


「当たり前だ…もう誰も

幹部クラスを死なせるわけにいかないからな」


「琴子のオルペウスとの繋がりがより強い俺達に何かあれば…オルペウスは崩壊する」


「その弱点を敵につけ込まれるのが 今は一番不味い」


無敵のオルペウスの唯一の弱点がそれだった

アナが死んだその瞬間

オルペウスの崩壊が起きた

事実を まだ誰も忘れていない


「オルペウスは無敵だが…俺達は…そうじゃない」


「琴子と意識が繋がる

限り俺達も同じ戦場に居る」


「その通りだが…あの子に

守られているのは事実だ」


グリオットやルノアールは

戦士として完成した存在である 本来なら戦陣を切って

戦いたいと言う本能が

疼いても仕方ないのだ


だが自分達が戦えるレベルを

このダガー兄弟が遙かに超えた存在なのはイヤでも解る


オルペウスはその時

ダガー兄弟と直接対峙していた オルペウスが感じる

相手のプレッシャーは

グリオットとルノアールにも

同時に伝わっていた


「こ…こいつは…」


「想像以上だ」


ルノアールはこの2体が

誰かの下に進んで付く筈がないと素直思った

またグリオットも同感だと

ルノアールに目で応える


「美しいダークネスだ…

鳥と他に数種の複合体の

様だな」


ダガーの長兄

グライル・ダガーがオルペウスを見て

そう分析した


「ああ…それに相当の戦闘力を持っているようだ…」


馬の風貌をした弟のゲインフルがそう兄に伝えた

 オルペウスが只の

ダークネスではないと

ダガー兄弟は一瞬で見抜いたのである

グライル・ダガーは手始めに

オルペウスに肉弾戦を

仕掛けた


 「ごの方が

語るより 相手の事を手っとり早く知る事が出来る」


オルペウスはゲインフル・ダガーの蹴りが

 尋常な破壊力じゃないと理解した

足の筋力だけでマッハの速度を出し オルペウスの避けた

後ろの雲が風圧で消滅したのだ


 「カマイタチ!?」


ゲインフル・ダガーは

自分の攻撃がオルペウスに

当たらなかった事に驚いた

通常同じ早さで動けない限り音速の攻撃を避ける事は出来ない筈だからだ

琴子は音速での戦闘に馴れていた


 「この領域での戦闘は望むところよ!」


ゲインフル・ダガーは強力な

脚蹴りでオルペウスを攻撃するが オルペウスも猛禽の

脚で反撃した 互いに超音速の攻撃を繰り出し合い

一歩も譲らない


 「このダークネスは強い…超電磁を使うわ」


オルペウスの中で琴子は

精神リンクしている仲間達

にそう言った


「いや…敵はまだ本気を出していない…こちらの手の内を見せるなら相手の

能力を把握した後が良い」


「でも さっきのエネルギー砲が城を狙っているのよ…

何時までも敵に時間を与えられないわ」


琴子は次の攻撃に天空城塞の

防御バリヤーが耐えられない事を危惧していた


「コチラの事は気にするな

琴子は戦いだけに集中すればいい」


高レベルのダークネス同士の闘いにおいて

 集中力の優劣は大きなハンデになる

オルペウスの戦闘力は

超光速になって始めて本来の

力を発揮する


惑星から出ない限りこの

勝負はなかなか付かないだろう だが 敵にはあの強力なエネルギー砲があり

オルペウスは宇宙で戦う

決心が付かないのだ


「私の留守に城が攻撃されたらまた多くの犠牲が出る」


ルノアールはオルペウスに

こう言った


「いや…宇宙にそのダークネス達を連れ出すんだ…その

2体さえ居なければ…敵の城を直接攻められる」


オルペウスはルノアールが

何か考えがあってそう言っているのかと聞いた


「イービルの本拠地が何処に

あるか解っていても

向こうと違いラピュタには

城攻め用の攻撃システムがまだ無いのよ どうやって

攻めると言うの?」


ルノアールは只一つその応えを持っているアナの弟子を

前に出した


「思考会議にこのアナの弟子を参加させる事を 了解して貰いたい」


オルペウスの中で精神リンクの上位にいるのは

それだけ琴子との繋がりが

深い者だからだ そこに

アナの弟子風情が加わる事が

許せるかどうか 幹部連達の心の問題だろう


「良いぞ俺は…問題ない」


グリオットは最初からこの

弟子を見出した本人なのだから問題ない むしろロボートの方がどう思うかだが


「モンダイ?プライド?

イミナイ…ソイツ…サンカシロハヤク」


何時も通りのロボートだった

幹部はまだ数が少ない

従って重要な意志決定も迅速に決められる



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