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別れ

時は2338年、度重なる争いによってアメリカは史上最悪の機動人型兵器である、「アークフレーム」

通称AFを開発。手始めに実験と称して発展途上国の戦線に配置、その結果は発展途上国を壊滅に至らしめ、世界の国々はアメリカ合衆国、ロシア帝国、EU連邦、中華連邦、日本のみとなった。

その結果、増長したアメリカは残り4か国すべてに宣戦布告、この世の全てを我が物にしようと考えた。

そんななか、アメリカと日本のハーフである、

フロスト・ノヴァは、夢を抱いていた。

神になりたいと。

現在、アメリカはEU連邦を中心に戦線を広げている。

アメリカ以外の4か国はAFの開発に出遅れたが、EU連邦は軍隊の数が多い。だからなんとか持ち堪えられているような状況だ。

もちろん日本にだって、戦火が飛んでくることもある。だが、日本は陸で戦う分には地形があまり良くないこと、そして太平洋を超えてまで小さな島国を占領するメリットがあまりないため、被害は少ない。


「地の利であぐらをかいているようじゃ、すぐに侵略されてしまうというのに...日本の政府はあまり頭が回らないらしいな」

「そういわないの、日本が侵略されてしまったらもう私たちには平和に生きられる場所はないのよ」

「それはそうだな...そうだミレイ、今日少し出掛けにいかないか?」

「おでかけ?まあいいけど...」

「よし、すぐ用意するよ」






「やっぱりここなのね...」



どこか古めかしさが漂う外観錆びついたレジの机、壁に飾ってある小型AF用の核エンジンの設計図...そう、ここは小型AF専門ショップで俺はここの常連。



「おっと...よくきたねフロスト、今日は何が欲しいんだい?」

「こんにちはおじさん。新型の脚部のパーツって入荷してるかい?」

「ごめんね...残念だけど、もう新しい小型AFのパーツは入荷しないことにしたんだよ」

「え?...なんでだよ?」

「日本がEUと同盟を組んでアメリカと戦うって話、フロストはニュースを見てないのかい?」

「そういえば見てないな」

「前から潮時だとは思ってたんだけどね...工場から出荷されてくるパーツも、全部軍事用AFの方に流れてね、あまりにも品薄だから入荷できないんだよ」

「店を畳むんですか?」

「そうだね、悲しいけどそうなるよ」

「そう...ですか」

「そう悲しむことはないさ、これも運命だと受け入れるよ」

「では...おじさんお達者で」

「あぁ、元気でなフロスト、そこのお嬢ちゃんも」





「残念だな、今のご時世で小型AFを取り扱ってくれるお店はあそこくらいだったのに...」

戦争が起きると人は変わる。傲慢になるもの、貧相になるもの、どうしたって不幸にはなっても幸せにはならない。

どうにかして平和を作れないものだろうか、結局人は分かり合えないのだろうか。

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