神を目指す少年
時は2338年、度重なる争いによってアメリカは史上最悪の機動人型兵器である、「アークフレーム」
通称AFを開発。手始めに実験と称して発展途上国の戦線に配置、その結果は発展途上国を壊滅に至らしめ、世界の国々はアメリカ合衆国、ロシア帝国、EU連邦、中華連邦、日本のみとなった。
その結果、増長したアメリカは残り4か国すべてに宣戦布告、この世の全てを我が物にしようと考えた。
そんななか、アメリカと日本のハーフである、
フロスト・ノヴァは、夢を抱いていた。
神になりたいと。
「フロスト、起きなさいッ」
「!?...なんだよミレイか、驚かせるなよ...」
「だったらいい加減起きなさいよ...もう12時よ」
「いいじゃないか日曜なんだし、あまり気にしすぎるとシワが増えるんじゃないか?」
「一言多いところは変わらないのね、フロスト...早く着替えてきたら?」
こうやって口うるさく言ってくるのはミレイ・ベガ
俺が祖国から日本に逃げた時に一緒についてきた
幼馴染で、母さんがいない俺の母親代わりのようになっている。
「また夜中まで小型アークフレームをいじくり回してたの?」
「そうさ、俺ができることなんてこれくらいしかないからな...」
「作るのは勝手だと思うけど...キチンと寝なきゃだめよ!!」
「わかってるさ、」
俺の唯一の趣味は小型のアークフレームを改造すること、半世紀近く前に流行していたらしいミニ四駆とやらと似たようなものだろう。一時期はそれ系の大会で賞を取ったこともあった。
今のような世の中にさえならなければ、プロのアークフレーム製造者になれたかもしれない。
でも...現実は思い通りにはいかなかった。アメリカによる4か国同時宣戦布告、側から見れば平和だった世界は、瞬く間に戦火が渦巻く地獄となった。
母さんは俺を庇って死んだ...悲しくはなかった。
それは...子どもだった俺でもわかってしまっていたからだ。子ども1人泣き叫ぼうが、住宅街が焼き払われようが、シェルターに爆弾が落とされようが、争いは終わらないということ。人間は愚かだ...自らの欲に身を預けた途端、心を失い他者の命を平気で奪うようになる。
そんな世界で俺は誓った。
この世界の神になってみせると、神になって限りのない人々の争いを終わらせてみせると。




