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ダンジョンスタンピード!再び。

僕達は1本道のところまで撤退した。


僕はウエストポーチ型の収納袋から魔剣ティルフィングを出す。


すると魔剣ティルフィングが僕に話し掛けてくる。


《久しぶりじゃの~主殿》


ああティルフィング久しぶり!


君の力を借りたいんだけど良いかな?


いま、ダンジョンスタンピードが発生中で、これから魔物が押し寄せてくる。


だから君の力を借りようと思って…


《ホホホ!それは楽しみじゃ!存分に我の力を使いと良い!》



★★★★★


暫くして、支店長達が走ってくる。


「拓哉!スタンピードと聞いたが、本当か?まあ…お前が言ってるんなら、本当なんだろう…下らない質問をした。すまない」


僕は「大丈夫ですよ!」と支店長に返事をする。


「それで、状況は?」


「はい。魔物が進行中です。もうじき洞窟から出て来ます。魔物が出て来たら、僕が魔剣を使い殲滅するので、決して僕の前には出ないで下さい!」


「それを皆に徹底して欲しいです!」


僕がそう言うと、支店長は「分かった!皆にも俺から伝える。だから、魔物の討伐を頼んだぞ!」


「みんな!良く聞け!魔物はサンライズが討伐する!お前達は、打ち洩らした魔物の対処を頼みたい。それから、決してサンライズより前に出ない様に!頼んだぞ!」


「お~!!」


探索者達が奇声を上げた。


そんな時、支店長に文句を言う者がいる。


「支店長!何で僕達ジャスティスに討伐させてくれないんですか!僕達は勇者パーティーだ!サンライズの白石拓哉より、絶対に活躍出来る!」


勇者君は、空気が読めないらしい。


みんなの意志統一の邪魔をする。


どうしたものか?


すると支店長が「サンライズはSランクパーティーだ。それに実績もある。君はサンライズを良く見て、実力の差を知りなさい!」


「悔しかったらランクを上げる事だな」


しかし勇者君は、まだ引き下がらない。


「最前線に配置してくれないと、実績が作れないじゃないか!」


「勇気!止めなさい!」


勇者君は、梓さんに怒られた。


そして梓さんがロボットさんと孝之君に指示をする。


勇者君は…羽交い締めにされながら、後ろに引きずられて行った。


…やっと静かになった。



★★★★★



ダンジョンの奥から、足音が聞こえ出した。


かなりの数がいる様だ。


魔物が近付くにつれ、だんだん音が大きくなる。


僕と腕を組んでいた美鈴さんが「気を付けてね!」


そう言って、僕の左の頬っぺにキスをした。


美鈴さんが、僕の後ろに下がる。


ドドド!!


魔物がダンジョンの階層を繋ぐ洞窟から溢れ出て来た。


僕はギリギリまで引き付ける。


よし!今だ!!


僕は魔剣ティルフィングを左から右へ横に振った。


ドッカーン!!


斬撃が、遥か彼方のダンジョンの壁に傷を付ける。


僕からダンジョンの壁迄の間にいた魔物は、一瞬のうちに光の粒子になって消えた。


しかし、まだ魔物の進行が止まらない。


洞窟からどんどん出て来る。


僕は今回も魔物をギリギリまで引き付けてから、魔剣を振る。


それを合計6回繰り返し、そして魔物はそれ以上出て来なくなった。


「お~!やったぞ~!!」


探索者達が雄叫びを上げた。


美鈴さんが僕に抱き付く。


「拓哉さん!やったね!凄く格好良かったよ!」


美鈴さんから褒められて、僕は嬉しくなる。


そして僕は「ここに落ちている魔石は、今日参加した探索者の皆さんで分けて下さい!」と支店長に伝える。


「良いのか?拓哉。魔物を討伐したのはお前だ。だからこの魔石はお前の物だぞ?」


「良いんです。皆さんで分けて下さい」


これは美鈴さんと話し合った事だ。


前回のスタンピードの時、魔石はすべて僕達が貰った。


他の探索者達は、ここ暫くの間、ダンジョンに入れなかった。


つまり、収入がなかったと言う事だ。


生活に支障をきたしている探索者達も居るかも知れない。


だから、今回のスタンピードを僕達が押さえたら、その魔石は探索者にあげようと、美鈴さんと話し合っていたのだ。


僕の話を聞いていた探索者達が「ありがとう!」と言う。


すると支店長が「これはサンライズからのプレゼントだ!参加したみんなで平等に分ける。取り敢えず、みんなで手分けして回収してくれ!」


それを聞いた探索者達が「お~!」と歓声を上げ、みんなで魔石を拾い始めた。


ジャスティスのメンバーも、勇者君以外は、他の探索者達と一緒に魔石拾いをしていた。


勇者君は1人、地面に座り込んでいじけていた。








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― 新着の感想 ―
>僕は魔剣ティルフィングを左から右へ横に振った。 >ドッカーン!! 某アニメ化した他作品のキンキンキンキンキンキン!を彷彿する戦闘描写で涙が出た
自滅寸前の勇者
自称勇者って言う社会不適合者がいじけて見てなかったから意味無くね?
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