オリエンテーリング当日
とうとうその日がやって来た。朝から曇り空で今も降りそうな天気だったが恒例行事だといゆう事で決行する事となった。
「天気大丈夫かな?」
モモが心配そうに空を見上げ不安そうにしているエンデも
「ああ、もってくれればいいけどな…流石に降られるとヤバそうな感じだよなこれ」
「それなら大丈夫だよ、各チェックポイントに先生達がいるんだし、助けてくれるはずだよ」
ラゴが心配ないと諭すとモモとエンデも頷き安心したようだった。自分は天気より自分のグループのほうが心配だ…それを言おうにもラゴ達に要らぬ心配をかけてしまうなと、それは嫌だ、だから
「本当、雨だけは降らないで欲しいよ」
実際は雨でも嵐でもいいから中止して欲しいぐらいなのに…実際オッペンハイマー先生から生徒達に渡された地図やらを一度も見せても貰え無い状態だ、まさにお荷物状態になっている。他のグループの生徒達は楽しそうに自分達のリーダやら役割を決めて各自の協調性を求られているのに…協調性の協の文字すらない最初から決まっていた、リーダは言わずもがなスノッブこんなのはわかっていたが、他は分担するかと思っていた自分が馬鹿だった。先生から渡された地図とコンパスと時計はセクトとルサン二人が持ち3人は私の事居ない扱いで行くようだ…思わずため息がでた。すると
「早く列びなさい!」
たむろしていた生徒達がその声で集まりクラスごとに並んでいる、新入生が全員ここに居るんだと見渡すと思った以上に多い人数でビックリした。こんなに居たのかと、それに初めて見る顔ばかりだ…それもそうか自分達の教室が有る場所が何故か他のクラスと階が違うとラゴが言っていた、今年度の新入生の数が多いせいだと、だから実際の人数を聞くのと見るのとは違うものだと思わず関心してしまった、ふとその中で人目を引く人物が居た、それは見たことがない程綺麗な金髪で思わず見とれてしまうぐらい輝いていた自分の髪とは比べられない程だ。その腰まで届く金髪の髪を飾りの付いた、ちょっと変わった組み紐で縛ってあった。じっと見ていたのが分かったのか、その人が後ろを振り返り自分と目が合ってしまった、思わず反らそうとしたが、その人の目を見て反らす事が出来なかった。綺麗につり上がった目がとても印象的で睨まれている感じたが、そうじゃ無かった、彼は一瞬目を細めたかと思った次の瞬間笑った…、笑うと印象が丸っきり違った、彼はとても楽しそうにこっちに手まで振って来た、もしかして自分ではない誰かなのかと後ろを振り返ってもそれらしい人が居ない、もう一度見ると彼はゼスチャーで君だよと伝えて来た、それに戸惑っていると彼の後ろの人物が彼に何か言っている、文句かなんかだろう彼は後ろの人物に笑いながら謝り前を向いた、すると後ろの人物が今度こっちを睨んで来た。その人物もまた人目を引く容姿をしていた。深い森のような髪を肩で揃えられてなんだか几帳面さが出ている、一見見た目は優しそうな顔なのに目はスノッブ達のように自分を蔑んでいた、嫌な目だそりゃジロジロ見ていたこっちも悪いけど睨まれる程じゃないだろうと、ムッとしながら自分も前を見ると壇上に見た事がある人物が居た、何処かで見たことが…何処だっただろうか?その人は壇上で生徒達を見渡し
「皆さんお早うございます、覚えている人もいるでしょうが、改めて自己紹介させていただきます。私はデリアと言います。今回このオリエンテーリングの統括をさせてもらっています。このオリエンテーリングは皆さんの体力と精神力を試し今後の授業にいかしていくものです。だからこれをただの遊びだと思わないように試験だと思って真剣に取り組んで下さい以上です。」
デリアのその言葉に生徒達がざわついている、ふいに壇上のデリアと目が合った様ながしたが、デリアはそのまま壇上から降りてしまった、何かが気になったが分からず首を傾げているといきなり足を蹴られた。蹴られた足を見るとセクトが
「オイ!何ぼさっとしてんだよ!」
顔を上げるとスノッブ達がいつの間にか目の前で腕組みしながら
「本当に鈍くさいな!何で俺達の所にお前みたいなのが居るだか!オイ、お前分かってるよな俺達の足だけは引っ張んなよ!わかったか?」
イライラと睨まれ仕方無く頷くと、先頭の方からオッペンハイマー先生の声で各グループ達が出発を始めていた、後に習う様にラゴ達も出発した様だった。そうしていると自分達の番で出発した。前の3人に付かず離れずと後に付いた。その自分の後ろ姿をデリアが見ていた。デリアの陰から一人の男が
「筒がなく出発したようです、デリア様。」
デリアは頷き
「そうか分かった。…それはそうと、あれはどうなった…」
「…医師が言うには、元には戻らないそうです」
「そうか……あの者を各ポイントで見張れいいな?」
「ハイ、デリア様」
頭を下げると、部下は瞬く間に消えてしまった。デリアは空見上げ
「もつといいが…」
今にも降りだしそうな空を見ていた。




