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刹那―背後に闇のオーラを感じた。
「ハッ?!」
そう、影は宙に止まっていたインフェルノカイザーの背後に瞬間移動していたのだ。
闇の瞬間移動…【黒転移】。半径50m以内なら何処にでもワープ可能である。しかし連続して使用する事は不可。
が、今の状態ではインフェルノカイザーの背後に回るという行為はインフェルノカイザーにとっては全く余地していない事。
咄嗟に後ろを向くも影の方が一枚先を行っていた。
ドゴオオオオオオオオッ!!
鳩尾ンゴ…
闇のオーラはインフェルノカイザーの鳩尾に見事にヒットした。カイザーはダーク・グラビティを解かされそのまま地へと落下する。
「グッ…ハッ…」
凄まじい痛みが襲う。しかし、影は攻撃を緩めなかった。いや、これで終わりじゃなかった。
影は更にそこから急降下し、インフェルノカイザーへと追撃をかまそうとした。
「チッ…」
闇のオーラを右手に、さらに腹へと突きをする
ガキインッ!
それをインフェルノカイザーは左足に闇のオーラを付属させ、止めた。
そして、左足を影へと向けたまま、手を地へと向け
「ヤミノマアッ!!」
ドゴオオオオオオオン!!
凄まじい闇のオーラを噴出させ、インフェルノカイザーの身体はロケットの如く上昇。
そのまま左足を影の身体へとヒットさせた。影は更に宙へと舞い上がった。
「今なら行けるか…?!覚醒―バースト―」
この状態でもインフェルノカイザーは覚醒を試みる。が、指輪はやはり何の反応もなかった。
インフェルノカイザーは諦め、地へと落下し、地との距離3mくらいでダークグラビティを発動し、ゆっくりと着地した。
影は上にふっ飛ばしすぎたせいか、まだ上の方で上昇している…。
「チッ!発動する条件がいまいちわかんねェな…一体どうすりゃ」
「ホッホォ!随分と困っているようじゃの~」
真実の闇がいつの間にかカイザーの隣に居座っていた。
「じいさんか…。あぁ、この指輪…前は反応したのに今は全く無反応だ。これじゃただの指輪だな…」
「クック…ヒントを教えてやろうか」
「何?!」
真実の闇はニタリィと笑い
「己を…超える事じゃなぁ…そこから見えてくるもんがあるんじゃよ…」
「己を超える…?そんな単純な事」
「単純な事が一番難しい事じゃ。
ほれ、お主の影が来たぞ」
影がカイザーの目の前でゆっくりと着地してきた。




