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闇空  作者: 闇の使徒インフェルノカイザー
第三章 ~真の闇と煌めきの光~
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森の主 Death Tree

ザッザッザッザッ!



【無駄だ…この森全体は我。貴様等に勝機はない…】


ズキュン!!


「!?」


なんと根っこがインフェルノカイザー達を囲む様に突き出す!

根っこは檻の役目を果たし、インフェルノカイザー達を閉じ込める!


「ッ…」


【そのまま我が養分となるがよい…】


突き出た根っこがぐにん、と曲がり、インフェルノカイザー達を覆う様に倒れこむ…。


「ハッ。仕方ねぇな、ダークウルフ!」

「分かってるさ。オラアアア!!」


バアアアアアアアッ


ドガアアアアアアアアアアン!!!



インフェルノカイザー、ダークウルフが一気に真の闇のオーラをフルバーストさせ、根っこを粉々に吹っ飛ばす。

真の闇のオーラは凄まじい威力…。一人でさえ、オーラを生じただけでそのエネルギーにより対象は闇に慄く。

そして、この二人だ。凄まじい絶対量の闇のオーラを共鳴させ、最高潮の闇のオーラを発する。

根っことエルリークはひとたまりもないだろう。


「グウ…」


「やべっエルリークの事忘れてた…」

「今は後だ!おい、さっさとこの森を抜けだすぞ」


【無駄だ…既にこの森の出口は我が体が包囲している】


(出口も根で塞がれやがったか…なら)


「おい、インフェルノカイザー…って、インフェルノカイザー?」


ダークウルフが怪訝そうになるのも不思議でない、インフェルノカイザーは目を瞑り棒立ちしていたからだ。



【クク…死を覚悟したか。その覚悟、称えるぞ…我が養分となるが、よい】


インフェルノカイザーの足元が膨らみ、根っこが突き出た!

その瞬間、待ってましたとばかりにインフェルノカイザーは闇のオーラを爆発的に発散させる。


「オラァ!!」



ガッシイ



闇のオーラが巨大な手の形になり、その巨大な根っこをつかむ。


「ダーク・ハンド…」


「そしてェ!!」


「真闇伝導眼!」



シュシュ…



インフェルノカイザーの脳内には、この森の主が森の真ん中に佇んでいる様子がうかがえた。

そう、この能力は真の闇の能力…。

【真の闇の能力②】触れる物体は闇の波動を通し>を解き明かす。


「ダークウルフ、この根っこを切れ!」


「OK!おらっ!」


ブリンナイフの剣舞で根っこをズタズタに切り裂く。


「主の位置を把握した。行くぞっ!」


「マジか!おう!」




ザッザッザッザ!


「ッハァ!」


生い茂る葉、そして枝をかき分けかき分け、森の中心へと走り続ける。

そして、中心…そこは、先刻の樹海はなく、円形上に開けていた。その中心点に、巨大な大木が一つ、禍々しいオーラを放ちながらそびえ立つ。


「これが、主か…!?」


ダークウルフはその姿に圧巻の一言だった。

森の主とやらは、大木なんて言葉では言い表せない程大きい木だった。


(直径30mくらいか…!?でかすぎる)


【愚かな。我が眼前に現れるとは…】


「ケッ。愚かなのはテメーだ。無差別に気持ち悪い森に閉じ込めやがって、そもそも俺は人間じゃねぇ!魔族だ」


【魔族…?フン、笑わせる。貴様等のようなちっぽけな下等生物が魔族と語るには早すぎるわ!】


バサアア



大木はその身を揺らすと、轟音と共にならした実をボトボトと落としてきた。

但し―ただの実ではない。


ベチョッ


ブシュア…



「なんだ!?実が蒸発してんぞ!」


「強酸が含まれてるらしいな、その実は…当たったら溶けてしまうようだ」


「ええっ!」


驚き慌てるダークウルフをよそに、インフェルノカイザーは冷静だった。

と、いうのも彼は機を窺っていたからだ。

どこかしら、奴の弱点は、ないか…と。

落ちてくる実を素早い身のこなしでかわしながら、考えていた。


【攻撃は、上からでないぞ】


ズバッ!!


「クッ!下からは根、上からは実、一体どうすりゃいいんだ」


「切り落とすしかないみたいだな…」


「切り落とす?こんな大木、切り落とせるのか?」


「切り落とせないだろうな…【常人】ならばの話だが」



ズゴオオオ


【真闇】



「ヘッ、お前ばっかり真の闇を使わせてたまるかよ!ハアアアッ」



ボワアアアアアン



対なる二人の闇の戦士の真の波動は共鳴し、唸り、猛る―死の大木を死に至らしめる為に。



【我は森の主、そして我は森の王…行け、我が僕達デス・ツリー・チルドレン


森の主は実を揺らし、種を落とす。


ズボッズボッ…


種は土に埋まり、芽を出し、幹をつけ、葉を生やし、頭をインフェルノカイザー達に向け、物凄い勢いで突き刺さんとばかりに突進してくる。

それまで、僅か5秒…。


(クッ…これじゃ近づけやしねえ!)


「その生命力故に子にエネルギーを与える事も可能か…まるで森の神だな」


【そう…我はこうして子を創ってきた。この森は全て我の者…】

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