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闇空  作者: 闇の使徒インフェルノカイザー
第三章 ~真の闇と煌めきの光~
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隅田川のスペシャリスト

「俺に闇を…教えるだと?」


圧倒的闇オーラの前にインフェルノカイザーはただ立っていることしかできなかった。

老人は


「そう…お主はまだ闇というものの本質が分かっておらぬ…1mmもな」

「クッ…俺は闇の中で生きてきた男だぞ?お前みたいな根も葉もないジジイに…」

「黙れェ!!」


ドゴオオオオオ


「うごォ」

「髪くらいあるわ…雑魚が」


パサァ


老人は白髪を撫でながら言った。


「ククッ、さて本題に戻ろう…お主は本物の闇というものを、見たことがあるのか?」


「当たり前だ。生まれも育ちも闇の世界だ、見ているのは闇ばかり、お前は一体何者なんだ?」

「ワシは闇の世界の住民だが此処ブルジョワシティに移住した者だ」

「ほう…で、その住民が俺に何の用だ?」


「本物の闇を見せるっつったろ!!」



ブオワアアアアアアアアア



「とんでもない闇のオーラ…インフェルノカイザーをも凌駕している!」


ダークウルフはこの老人の油田のような闇のオーラにただ圧倒されている。

エルリークも、腰を抜かしていた。


「ハン、それがどうした!俺に闇を教える?馬鹿馬鹿しいぜ!じゃあな」

「こすかやつやのー!!こいつはどげんかせんといかん!!」


ドガアアア


「クッ…!」

「言うことばききんシャイ!!」


ドガッドガッ


「うっ…」


バタリ…



--------------------------------------



「う…んん…」


「目覚めたようだなインフェルノカイザー」


目が覚めるとダークウルフがインフェルノカイザーを覗きこむようにして心配そうに佇んでいた。


「此処は…」

「あのおじいさんの家だよ。お前、じいさんに鳩尾キックされてから失神してたんだ」

「マジかぁ…」


インフェルノカイザーは項垂れる

こんな老人に負けるとは思ってなかったからだ


「しかし、お前どうしたんだ?普段は鳩尾に銃弾100発撃たれてもなお立ち上がろうとしていたのに、老人のキックだけで飛んじまうとは…」

「ああ…俺もよく分からにい…あのジジイ、何かとてつもない闇のオーラ…いや、闇のオーラだったのかも分からない程だ」


「その通り、闇とは闇であり闇なのじゃ」


老人がやってくる


「クソジジイ!!」


インフェルノカイザーが襲いかかろうとする。


「やめろインフェルノカイザー!お前に勝ち目はない」


「血の気があるのォー!お主そんなことでは世界は救えんぞ」


「え?」


インフェルノカイザーは驚いた様子で振りかぶっていた拳を収めた。



「なぜ、俺が光の連邦軍を倒す為に旅を続けていることを知っているんだ?」


インフェルノカイザーが質問する。


「ククッ闇の住人は全てお見通しなのだ」

(この笑い方…まさか、おじいちゃん…?!)

「ワシはある人物から遺言を承っていた。そう、お主のジジイじゃ…」

「えっ…」


インフェルノカイザーは戦略した。なぜならおじいちゃんはまだ生きていると思っていたからだ。

父からはおじいちゃんは闇の老人ホーム「暗黒会」でゆっくりと老後を暮らしていると伝えられていた。


「馬鹿な…おじいちゃんは暗黒会にいるはず…」

「……残念だったな。お前のおじいちゃんは死んだ。四年前、風呂場で足を滑らせてな…」

「クソッ…!!なんで、助けてやれなかったんだ…!!」


インフェルノカイザーは涙を流す。

ダークウルフは黙って見ていることしかできなかった。


「…で、カイザーよ、お主が祖父を嘆く気持ちも分かる…だが、主には時間がのうて…わしゃアイツからインフェルノカイザーが来たら真の闇というものを教えてやれと伝えられた」


「真の…闇?じゃあ今までの闇は何だったんだ?」

「お前は、闇とは何か分かるか?言ってみなさい」


インフェルノカイザーは驚愕した。なぜなら、闇というものが何なのか分かっていなかった、いや、説明できなかったからである。


「…闇っていうのは、こう、黒くてモワモワ…いや、そうじゃなくて…」

「要するに貴様は感覚でしか闇を感じていない…それは見せかけの闇、所謂偽りの闇というやつじゃ。これは他の闇でもない住民が『ウオオオ俺の左手が唸る』って言ってるのと同じことじゃ」


「…!!」


更に老人は続ける。



「真の闇について知りたければ、外に来い…。だが、飲まれてもわしゃ知らんぞ」


そう言うと老人は扉を開け外に出て行った。


「真の…闇?それじゃあ、俺の闇も偽りの闇だった…ってことか?」


ダークウルフが両手を眺めながら言う。


「そうみたいだな…ウルフ、お前真の闇って何か分からないか?」

「ああ…だが、確かに俺は疑問に思っていたことがあった。本当の闇ってなんだろうってな…」


「ククッ…どうやら俺達はまだ闇の住人になりきれていなかったらしい。さあ、いくぞ」


「俺はどうすればいいんだ?」


エルリークが言う。


「そこにいろハゲ」


「おう」

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