第十二話『勇気を出して②』
どうして欲しい言われ、あくまで自分に選択権があるのかと思うような聞き方に絶句する。
そして言う。
『…先輩は行きたいんですか??』
『うーん?あんまりアニメ見ないから正直チェンソーマンとか見たいとは思わないかな。』
『そうですか。なら行かなくていいんじゃないんですかね。わざわざ好きでもないものを見に行くよりは行かないほうがいいのではないですかね笑。行くか行かないかは先輩なので、先輩が行きたいなら、行けばいいと思うし、行きたくないなら行かなくていいと思います。』
『そっか。わかった。行かなくていいかな。』
俺は思う。これでいいのか。ほんとにこんなことを言って欲しかったのか。後悔するんじゃないか。
ーー後悔するぐらいなら言わないとーー
『先輩、あの、代わりに俺と映画行きませんか?//』
『?!。』
俺は自分でもわからず言葉が出ていた。まるで脊髄反射のように。言った言葉に恥ずかしさを感じた俺は訂正するように言う。
『もちろん、いやならいいですけど。俺が行かなくていいとか言っちゃったし、最終的に決めたのは先輩だけど背中押したのは俺だから一応責任はあると思う。それに、先輩アニメとかわからないなら二人で楽しめる映画とか見たほうがいいし、見たいと思ったから…です。』
そして、先輩は顔を下に向ける。
髪から出ている耳が赤いのがわかる。
そして、先輩が言う。
『二人?』
『できれば。』
そして先輩が何かも思い出したように言う。
『あの、、ここに呼び出した理由なんですけどもう一個あって…いいですか?』
さっきの一掴みの勇気はどこへ行ったのやら、話がスライド式に変わった。
『はい、どうぞ笑。』
『水族館のことで。』
俺は心臓の音が聞こえるほど稼働しているのがわかる。そのせいか手汗が増す。そして不安が蘇る。
『はい…』すこし重いような返事を返す。
『水族館誘ってくれたとき返信返さなくてごめんね。理由があってですね。その理由なんですけど、まだあんまり二人で話せないかなと思うし、話すの大変かなって思ってて、それでせっかく行くのに話せないはつまんないと思う。だから、二人の共通の仲良い人見つけて、行きたいなって思ってて…そのほうが話せると思う!。だから…いる?仲良い人。』
俺は少し考え。言う。
『い、いない…』
『だよね〜。…』
俺は迷わず言う.
『んーーー。なら、二人で話せるぐらい仲良くなったら行きませんか?俺、先輩と二人で行きたいと思ってるので。
だから、もっと仲良くなったら二人で行きませんか?』
先輩は声をあげず、下を向いた。そして、俺の問いかけに答えるように首を上下に振った。
髪から透けた耳が赤いのがまたわかった。
読んでくれてありがとう!!!
この時は誘ったのが断られるかなって思っててとても良かったです。遅れてごめんなさい!色々立て込んでました。感想と評価、ブクマお願いします!また十三話で会いましょう!




