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もふもふ聖獣はサーシャがだいすき!  作者: 早乙女姫織


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第二十九話 神の威光

村の広場に、二つの旗が翻っていた。


王国の兵と、隣国の兵。


互いに剣を抜き、睨み合っていた。


王国は「偽物の聖女を渡せ」と迫り、隣国は「彼女こそ本物だ、守るべきだ」と声を上げた。


村人たちは震えながらもサーシャを庇い、広場は緊張に包まれていた。


「渡せ!」


「渡さない!」


剣が抜かれ、矢が番えられ、争いは始まろうとしていた。


サーシャは広場の中央に立ち、肩の傷を押さえながら両国の兵を見つめた。


心は揺れ、唇は震えた。


人々を守りたい、争いを止めたい――その思いは強かったが、力は弱かった。


「どうして……人々は争うの?」


その声は小さく、涙が頬を伝った。


祈りを捧げても、剣は止まらない。


だが、彼女の涙は地面に落ち、光を宿した。


その時、もふもふが広場の中央に立ち、空を仰いだ。


瞳は鋭く光り、尻尾は揺れ、口を開いた。


「――オオォォォン!」


遠吠えが夜空に響き渡り、広場を震わせた。声は祈りと共鳴し、星々に届いた。


次の瞬間、夜空から光の柱が降り注いだ。


眩い光は広場を包み、両国の兵を照らした。


剣は震え、矢は落ち、兵士たちは息を呑んだ。


「これは……神の威光だ」


光は温かく、心を静める力を持っていた。


怒りは消え、憎しみは溶け、兵士たちの瞳に涙が浮かんだ。


両国の兵は剣を下ろし、互いに顔を見合わせた。


王国の将は唇を震わせ、隣国の将は涙を流した。


「争うことは……愚かだった」


「聖女は本物だ。神が証明した」


その声は広場に響き、兵士たちは頷いた。


争いは止まり、光は夜空へと消えていった。


サーシャは涙を流しながら微笑み、もふもふを抱きしめた。


村人たちは涙を流し、両国の兵は膝をついた。


「偽物だと言われても……私は祈りを続ける。人々を守り、光を届けるために」


その言葉は風に乗り、夜空に響いた。


神の威光は人々の心に刻まれ、争いは終わった。


光の柱が夜空へと消えた後、広場には静寂が訪れた。


両国の兵士たちは剣を下ろし、互いに顔を見合わせていた。


怒りは消え、憎しみは溶け、心には温かな光が残っていた。


サーシャの涙ともふもふの遠吠えが呼び起こした奇跡――それは神の威光であり、人々の心を揺さぶるも

のだった。


王国の将は唇を震わせ、隣国の将は涙を流した。


「争うことは……愚かだった」


「聖女は本物だ。神が証明した」


その声は広場に響き、兵士たちは頷いた。


村人たちは涙を流し、サーシャは胸に手を当てて祈りを捧げた。


長老が杖を突きながら前に出た。


深い皺の刻まれた顔は厳しくも温かく、瞳は鋭く光っていた。


「争いは終わった。だが、このままでは再び剣が抜かれるかもしれぬ。だからこそ、条約を結ぶべきだ。

神の威光を証に、平和を誓うのだ」


その言葉に両国の将は頷いた。兵士たちも声を上げた。


「平和を……」


「争いをやめよう」


広場は静かに燃えていた。恐怖と怒り、希望と決意。人々の心は一つになり、平和への道が開かれた。


両国の将は広場の中央に立ち、言葉を交わした。


「第一に、聖女を偽物と呼ぶことは二度としない。彼女は神の証明を受けた本物の聖女だ」


「第二に、村を守る。王国も隣国も、この村に兵を送らない」


「第三に、互いに剣を向けない。争いをやめ、平和を誓う」


その言葉に村人たちは涙を流し、サーシャは微笑んだ。もふもふは尻尾を揺らし、広場を駆け回った。


長老は祭壇に立ち、両国の将を呼んだ。


「神の前で誓え。争いをやめ、平和を守ると」


両国の将は剣を祭壇に置き、膝をついた。


「我らは誓う。争いをやめ、平和を守る」


その声は広場に響き、兵士たちは頷いた。


村人たちは涙を流し、サーシャは祈りを捧げた。


羊皮紙が広場に広げられ、両国の将は署名した。


王国の紋章と隣国の紋章が並び、平和の証が刻まれた。


「これが……平和条約だ」


その言葉に村人たちは歓声を上げ、子どもたちは笑顔を浮かべた。


サーシャは涙を流しながら微笑み、もふもふを抱きしめた。


条約が結ばれた夜、村では宴が開かれた。


大鍋には肉と野菜の煮込みが湯気を立て、焼きたてのパンが籠に積まれていた。


果物の盛り合わせは色鮮やかで、春の香りを放っていた。


「聖女様、どうぞ」


「もふもふにも!」


子どもたちはパンを差し出し、もふもふは嬉しそうに食べた。


サーシャはスープを口にし、温かさに涙を浮かべた。


王国で孤独に沈んでいた日々とは違う。ここでは、人々と共に食卓を囲んでいる。


「美味しい……ありがとう」


その言葉に村人たちは笑顔を浮かべ、杯を掲げた。


歌と踊り、光とごちそう――村全体が祝福に包まれた。


宴の後、広場に星が瞬いていた。サーシャは胸に手を当て、静かに祈りを捧げた。


「偽物だと言われても……私は祈りを続ける。人々を守り、光を届けるために」


その言葉は風に乗り、夜空に響いた。神の威光は人々の心に刻まれ、争いは終わった。

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― 新着の感想 ―
 村人達だけでなく、隣国の兵達まで体を張るほどの求心力をサーシャさんが発揮してる時ですら、偽物扱いを訂正せず処分などの為の引き渡しを請求するとは血迷ってると思いきや、サーシャさんの悲しみ・慈しみの涙や…
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