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魔王の俺が召喚されたのは異世界でした  作者: 三剣 シン
第一章 異世界にきた
9/52

#9 亡霊剣士と真剣勝負

さて今回は予告より少し早い投稿になりました。

ブックマーク等もしていただいて嬉しい限りです有難うございます。

では今回もよろしくお願いします。

「つ、疲れた」


 何あの子元気がよすぎじゃありませんか?本当にティーナと兄弟なの?

 クエスト受けて、シルバーウルフ討伐に行ったときも実力を見てもらうんだ。とかいって討伐数の十体中 八体を一人で倒すとか元気すぎでしょ。馬車でも子供みたいにはしゃぐもんだから疲れましたよ。

 一日寝ても疲れが残るってどういうことだよ。本当に落ち着いて欲しいのだが。

 それにしても今日でこの世界に来て1ヶ月か。いろいろあったな。


「マサトさん大丈夫ですか?お疲れのようですけど」

「ああ、大丈夫。少し考え事をね」


 そう今日は魔法の耐性のチェックをしている。調べてみると俺は、土、火、水、風、闇、光、が属性全てに耐性があるようだ。ちなみに耐性がないと魔法は使えないらしい。まあ、俺は強い魔法を使うよりは剣で 攻撃した方がいいようだが、全属性に耐性があるというのは、打撃が効きにくい相手に対して有効だと思うので練習しとかないといけないな。てか、俺そんなに疲れてるように見えるの?


「朝早くに剣の練習もしておられるようですし」


 そうなのだ。俺は最近剣道の練習を再開した。オロスピアをやっていた頃はゲームでは剣術は使えないから魔法士をしていたがこの世界では剣術が使えるので剣の練習をしていたのるのだ。そういえばこの世界ってオロスピアに地形はにてたっけあんまり似てないからついつい忘れるんだよね。

 てか、気付かれてたんですね。ばれたら不味いとかそんな事はないけど……。

 でも今日俺が全属性に耐性があるってわかった時のティーナの顔は面白かった、だって口から「あわわわわわ」って出て来てたからな。ティーナによると全属性持ちはいままで発見されたことがないらしい。

 やっぱり神様いろいろなチート付けてくれたみたいだ。


「マサトさん、少し休みませんか?横になれば少しは疲れがとれるのではないでしょうか」

「では、お言葉に甘えて」


 そういってベンチに横になろうとするとティーナが横に座ってきて自分の膝をポンポンと叩いた。


「はい?どうしたの?」


 不思議になってティーナにきく。


「あ、あの、寝るのでしたら私の膝で寝てくださいませんか?」

「な、何で?」

「ベンチだったらいたいかなと思いまして。それとも嫌ですか?」

「いや、全然嫌じゃないから。むしろありがたいから」

「そうですか」


 ティーナの膝に寝転がると疲れていて寝心地がいいのとで、すぐに眠ってしまった。

 次に起きたときリーナにさんざんからかわれることを俺はまだ知らなかった。



「あのー、ティーナさん?返事してくれませんかね?」

「お姉ちゃん謝るからさ。怒らないでよ」


 今、俺とリーナはティーナの部屋の前で正座している。

 一昨日ティーナに膝枕をされて、寝ていたのを偶然リーナが見てしまい、夕食時にティーナと俺をからかったのにレティアさんがのってきてからかわれたことでティーナが顔を赤くしながら食堂を出ていったので、リーナがからかうのをやめたから大丈夫だと思ったら、見事に次の日から避けられ始めたので、今こうしてティーナに謝っているのである。そう考えたら俺、謝る必要なくね。


「なあ、リーナ、俺が謝る必要あるのか?今回は全面的にお前が悪いのに何で俺が謝ってるの?」

「しょうがないじゃないですか。お姉ちゃんに膝枕してもらってるの見て恋人かなにかなのかなーって思ちゃったんですもん。勘違いさせたマサトが悪い」


 とまあ、何とも理不尽な理由で一緒に謝っている訳だがティーナが一向に許してくれないのである。

 そんな事を言い合っているうちに、ティーナが部屋から顔を出して


「もういいからやめて」


 と、顔を真っ赤にさせていたので、とりあえず許してもらえたのかな?

 まあ、そこまで怒ってないみたいだし、とりあえず仲直りって事でいいのかな。

 それからリーナがティーナを引っ張ってしたに降りると、食堂に入り、今日これからどうするかを決める。


「マサトさんもリーナもランクが八になったことですし、クエストでも受けませんか?」

「いいね。ナイスアイディアお姉ちゃん」

「そうだな、お金もあるだけあったほうがいいし」

「じゃあ、そういうことでマサトワープしよう」


 最近リーナの出掛けるのに必ずワープを使われるようになってきた。


「ダメだ」

「えー、何で」

「きちんと自分で歩いたほうがいい、必要な時にしかワープわ使わない」

「はーい」


 リーナは不満そうだったが素直に聞いてくれた。こういう所は聞き分けがいいんだよな。

 今日は、俺は一人でクエストを受けることにした。最近はティーナに文字を教えてもらって日常生活に苦労しない程度には文字も読めるようになった。それに今回は俺の剣の練習もかねてるので、一人のほうがはかどるのだ。


 ギルドに入り、剣の練習ということで亡霊剣士といういかにも剣の練習相手に相応しそうな名前の モンスター討伐クエストを受ける。

 馬車で来ていたからすぐのように感じたけど、歩くと漆黒の森までは二時間位かかった。

 漆黒の森というくらいなので、昼間でも暗い所はものすごく暗い。

 漆黒の森に入って三十分位たつと墓場に出た。

 墓場を歩いていると、左右から三体ずつ亡霊剣士が飛び出してきた。

 一体目は上、横と規則正しく剣を降ってきたので上から降り下ろされる時に剣で受け止め、みぞおち(亡霊なのであるかは定かでないが)を蹴ると吹っ飛んでいった。二体目と三体目は挟み込んできたので剣を上から二人同時に降り下ろしながら向かってきたのでしゃがむと勝手にやられてくれた。

 四体目は二刀流だったが足元ががら空きだったので、足を払うようにすると、倒れてしまった。

 弱すぎません、こいつら何で亡霊剣士なんて名前なの?剣士じゃないじゃん。

 五体目も同じような感じだったが六体目が強かった。

 剣をしっかり胸の前に構えてむやみやたらにかかってこない。さらに隙がないのでこちらから仕掛けても、すぐに防がれる。時々突っ込んできても、すぐに戻ってしまうので、反撃ができない。

 剣を何回も打ち合うがなかなか勝敗がつかない。

 こっちが仕掛けても防御しかしないので勝敗がつかない。

 今までの奴ら本当になんだったの?こいつすごい強いよ。

 いい練習相手になりそうだ。

 こちらから打ってでる他ないな。

 気合いの声を上げ相手に反撃が出来ないように上、下、斜め右下、斜め右上と打ち込んでいく、そして、十回位打った所で相手がよろけた。その隙を見逃さず、横から剣を打ち込むと膝から崩れ落ちるようにして動かなくなった。


「ああ、いい練習になった」


 そう独り言を口にしてコアを集める。あれ?さっき倒した六体目のやつのコアがデカい気がする気のせいかな?

 そう思いながら、漆黒の森をでる。するとものすごい安心感があった。まあ、さっきの戦いはすごい緊張したからそのせいもあるのだろう。

 二時間かけてアステナのギルドに帰りクエストの達成報告をする。


「はい、亡霊剣士六体討伐のクエストですね。コアの確認をしますので少々お待ち下さい」


 受付のお姉さんが確認に入ってからしばらくすると、ギルドの中が騒がしくなった。

 それにみんな俺のことを見ている。あれ?俺って何かしましたっけ?

 受付のお姉さんが帰ってくると、みんなが一斉に俺の方へ集まってくる。


「マサトさん、ちょっとお時間いいですか?」


 ねえ、それ質問だよね。すごく怖いんですが。

 俺、本当に何か悪いことしましたか?

 教えてくださいよ。ねえー


初めての戦闘シーンを書きました。

どんな感じだったでしょうか?

次回は八月十七日九時頃投稿予定ですが、今回みたいに早い可能性もあります。

予告までには投稿しますのでよろしくお願いします。


今後戦闘シーンはもっと詳しく書いていきたいです。

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