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悪役に恋して  作者: 冷凍みかん
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もやもやって気持ちが悪いよね

気づいたら年が明ける直前。今年は見事にサボりっぱなしな一年でした。すみません!!!!!!!!


『いやいやいやいや!そんなわけないでしょ。なんでそんな話になってるの!?』


根も葉もないにも限度があるだろう。そんなことをする動機もないだろうし、そもそもどこでワイバーンを手なずけたというのだろうか。ふと以前授業で見せてくれた、彼女がカインに遊ばれている姿を思い出す。うん、彼女に獰猛なモンスターを手なずけられるとはとてもじゃないが思えない。噂を流し始めた人は、どんな物の見方をしているのだろうか。



『僕も、彼女がそんなことをする人とはとても思えないんですけど。どうもワイバーンと一緒に居るのを見たと言う人もいるみたいで。』


『あんな大きいのが学園の中にいたらそれだけで大騒ぎになってるって!』


まぁ、そうなんですけどね。なんて笑いながら彼は少し前を歩いて行く。



『所詮、噂ですからね。もし噂が本当なのだとしたら、既に学園側から何らかの処罰が与えられているはずです。それが無いってことはそういうことなんでしょう。』


なんとも冷静な反応である。意外と噂に流されていないあたり、さすがは商人の息子だといったところだろうか。しかし皆が皆同じような判断を下せるわけが無く、授業が始まってからも先生の話に混ざる様に、心無い噂は流れ続けていた。


『気…、気になって全然集中できない。』


その後もいくつかの講義を受けたが、先生方のありがたいお話は、まるで頭に入ってくることは無かった。頭に残るのは合間に聞こえてくる件の噂話についての言葉である。思っていたよりもかなり広がっているようで、聞こえてきた噂の中には、それは一体なんて御伽噺だとツッコミを入れてしまいそうなものもあるくらいだ。


一説によると彼女はワイバーンと魔族とのハーフで、親を殺された恨みがあーだこーだだそうだ。

・・・何だそれは。せめてつけるならもう少しまともな尾ひれをつけてみろ。


本来であれば、彼女に直接聞いてしまえば早いのだけれども、こういうときに限って一つも授業が被っていないのだから困ったものである。結局今朝逃げられてから彼女と話す機会が無く、依然もやもやを解消できないままなのである。



『そんなことする訳が無いって、わかってるんだけどなぁ。』


全くもって噂なんて信じていないが、どうも朝の彼女の態度が引っかかる。何であんな逃げるようにして去っていってしまったのだろう。彼女であれば馬鹿馬鹿しいと一笑に付してしまいそうなものなのだが。そうしないということは、そうできない事が彼女の中にあるのではないかと、モヤモヤは膨らんでいく一方である。いや、絶対にする訳がないというのはわかっているのだけど。


『いやぁ、でもなぁ。何で逃げたんだろう。まさか本当に嫌われた・・・。私が寝てる間にセシィが嫌がらせを・・・。』



あまりにも掴みどころが無い話に、俺の中の推測も根も葉も無い無礼なものへとなっていく。お見舞いに来たリザリーに大して、何かとんでもないことでもしでかしたんじゃないかあの女は。消しきれぬ疑念が、あんなに心配してくれていた忠実な侍女に対しても向けられていく。



復帰初日の授業が一通り終わり、寮へと戻る道すがらに先日の件で、何人かに声を掛けられるが、適当に気の無い返事を返してしまう。いまはそれどころではないのである。ついでにこっちから聞き返してみても返ってくるのは例の噂話である。なんだったらそういえば仲良かったよね等と、更に聞き返される始末だ。


結局のところ明日本人を捕まえて聞いてしまうのが早いのだろう、そう心を切り替える。ついでに何で逃げたのかも聞こう。そうすればこの疑念も晴れて、めでたくすっきりするはずである。



ところが次の日、何時も通りにホームルームが始まった教室の中には、彼女の姿だけがなかった。


一応まだ続いてます!

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