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結果は如何

 最後はマンガみたいになってしまったが、一応、わたしのすべきことは、すべて終わった。あとは、屋敷に戻って(とりあえずお風呂に入って、服を着替えてから)クラウディアの報告を待つだけだ。

 わたし的には、一度目にしただけの皇帝の顔をハッキリ記憶しているわけがなく、確実に命中しているのかどうか、ちょっぴり不安だけど、

「問題ない。エルフの技術をなめてもらっては困る」

 と、ガイウスは、かなり強気。

 ちなみに、帰り道にスラム街で数名のチンピラグループに絡まれた時には、ガイウスは惜しげもなく魔法を使い、得意の電撃であっという間にチンピラたちをKOしてしまった(なお、この時は力を抑えていたようで、チンピラには気を失う程度のダメージしか与えなかった)。

 ガイウスは、気分をよくしたのか、いつもより饒舌になり、

「しかし、あなたが伝説のエルブンボウをお持ちとは、正直、驚きだった」

「説明すると長くなりますが、エマの子孫に当たる先代ドラゴニア候からいただいたものです」

「伝説のエルブンボウは、もともと…… いや、これもまた説明すると非常に長くなるが、今や、この世界に、旧時代のエルブンボウはほとんど現存していないんだ。隻眼の黒龍から大体の経緯は聞いているが、まあ、末永く、大切に使ってほしいものだ」

 思わせぶりな言い方だけど、なんなんだか…… こんな話をしているうちに、わたしたちはテレポーターを経て、屋敷の地下まで戻ってきていた。


 わたしは地下室でガイウスと紅茶を飲みながら、クラウディアとプチドラの帰りを待っていた。しかし、昼を過ぎても、日が傾いても、なかなか戻らない。これだけ遅いと、心の中で不安がだんだんと大きくなっていく。

「一体、どうしたのかしら。ひょっとして、何かトラブルでも……」

「確かに遅いな。しかし今は、待つ以外ないだろう。皇帝が暗殺されたとなると、緊急事態やら何やらで、そう簡単に家に帰してもらえないだろうから」

 ガイウスは言った。話しぶりは、落ち着いているようだ。しかし、ガイウスのティーカップには、紅茶がなみなみと注がれたままで、口をつけた気配はない。やはり内心では、クラウディアのことを相当に気にかけているのだろう。


 そして、どのくらい時間が過ぎただろうか……

「ただいま戻りました」

 もう一人のわたし(つまり、クラウディア)がプチドラを抱いて、地下室のドアを開けた。

「クラウディア!」

 ガイウスが叫ぶ。そして、クラウディアのもとに駆け寄った。

 しかし、クラウディアの目の前で立ち止まると、

「う~ん、なんというか、その…… やはり、この姿のままでは……」

「はい?」

 クラウディア(つまり、もう一人のわたし)は、不思議そうに首をかしげているが……

 ともあれ、わたし的には、ホッとして緊張から解放された後の、非常に不愉快な瞬間であった。

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