※読了後推奨 本編で明かせなかった設定など
※物語の根幹に関わるネタバレです。本作読了後推奨の内容となっております。
元々本編で明かしたかったけど、どうしても入れるのが難しかった部分について、おまけとして少しこちらに書こうかなと思います。
主に設定の話です。
読まなくても問題はありません(物語理解に支障はありません)が、少しだけ本作の裏側にあったものが見える内容かな?と思います。
興味を持っていただけましたら、とても嬉しいです。
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【フォルの母、前王妃ナンナにかけられた呪いの形】
ナンナにかけられた呪いは「胎児に生命力を吸われる」というものでした。
呪術は念を用いた感情の魔術なので、ナンナがお腹の子供に愛情を注いで守ろうとする心が、呪いを加速させるとマルフェが考えたためです。
マルフェはこれにより、母子共倒れを狙っていました。
ナンナは呪いのことなど知らないままお腹でフォルを育て、なんとか耐えて産みましたが亡くなってしまいます。
フォルは生命力を吸う側で、まだ名もなく、母の一部として呪いを抱えていましたが、生まれて一人の個となり、母の死と同時に完成した呪いが白薔薇の呪紋となって体に残ることになりました。
【フォルが幼い頃病弱だった理由】
第9話→父は幼い頃病弱だったフォルティスを気にかけ~
幼い頃のフォルは、実はマルフェに何度も呪いをかけられていました。
フォルは呪いの影響でナンナから受け取った分、普通の人よりも多く生命力を有しています。
フォルを呪うには一人分の負の念では足りず、症状→回復(自浄)を繰り返していたので、その状態を病弱だと皆が認識していました。(※自浄は呪いの完成ではなく消化なので呪紋は残りません)
成長するにつれ、体力もつき、段々と呪いの効果も薄くなったことで、マルフェは一旦呪うことを諦め、十数年優しい継母を演じながら燻ることになります。
これが「幼い頃病弱」の正体です。
マルフェが二人を唆したのは、負の念不足を補うため。
協力者を二人確保できたことで自身の念は使わず、万が一呪詛返しが起きても自分の身だけは守れるようにしていました。
二人でも上手くいかないときは、再度二人に協力させ、自身の念も足して三人で呪いをかける計画でした。
【フォルが自身の瘴気に蝕まれなかった理由】
第8話→フォルは、どうして自分の放つ瘴気に蝕まれなかったの……?
こちらもナンナから受け取った生命力のおかげです。
本来フォルは病弱どころか普通の人よりも丈夫なので、耐えることができました。
ある意味呪術師とは別の方向性で瘴気耐性のある体質とも言えます。
フォルが無事?に生き抜けたのは、ナンナの子への思いと共に注がれた生命力が亡き後もずっと守っていたという形でもあります。
このあたりの事実はマルフェしか知りようがないのですが、わざわざ教えてくれるはずもないし、日記のようなもので証拠を残すタイプでもないしな……と頭を抱えたところです。
なんとかねじ込めないかと考えたのですが、どうしても本編で出すことができず悔しかったので、この形で出すことにしました。
(マルフェの動機については、元々明かすつもりがありません。ご想像にお任せします。)
【ヒロインの名前】
ヒロインの名乗る「ノルン」が偽名であることは終盤で明かされるのですが、実は偽名である匂わせ(地味)が少しだけしてあります。
もしかしたら気づいていらっしゃる方もいるかもしれませんが……
1.ヒロイン視点の地の文に「ノルン」は出てこない(※ヒロインが自分を呪術師ノルン・フェーリとして意識するとき以外は)
三人称なので、ヒロインのことを指すときに「ノルン」と書くところをなんとか書かない形にしてあります。
これはヒロインが自分の本名は「エイル」であり、あくまでもノルンは呪術師名+母の名前という認識から、自分という人間をノルンとは認識していない、かといって当時はエイルとして生きているわけでもないというイメージで地の文にはあえて名前を出さないようにしました。
エイルを名乗ってからは、地の文に自分の認識として「エイル」が登場するようになり、こちらはヒロインがエイルとして生き始めたイメージで出しています。
※フォル視点ではヒロインをノルンだと認識しているので、地の文にも「ノルン」が登場します。
また、ヒロイン視点ではフォルをフォルと認識しているので「フォル」ですが、フォル視点では自分をフォルティスだと認識しているので「フォルティス」と表記しています。
2.ヒロインの父ヴィダルの遺した手帳
ヴィダルの遺した手帳に書かれた、三つの文章のうちの一つ【愛するノルンへ。もし俺が死んだら、遺体に薔薇の花のような白い痣がないか確かめてほしい。君なら、その意味がわかるはずだ。】というもの。
父が亡くなったのは十年前で、ヒロイン自身も当時を「幼い自分」(第8話)と認識しています。
遺体を確かめてほしいというのは、まだまだ子供の娘に遺すにはちょっと違和感がある内容になっていて、実際にヴィダルは子供のヒロインではなく「妻のノルン」にあてて書いています。
「その意味がわかるはず」は、ヒロインの曾祖母が母方であり、「妻のノルン」の祖母にあたる人物だからです。
おまけは以上です。
ここまでお読みくださり、本当にありがとうございました!




