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祝!!戦え!?

実技試験が始まる数分前、テッドは一足先に会場の管理室まで赴いていた。管理室のガラスから見下ろす試験会場は丸い闘技場で、地面には砂が敷き詰められ周りはコンクリートで固められている。誰もいない闘技場はとても静かで、とてもこれからショウとデスキートンのデスマッチが始まる、なんて誰が予想できただろう。

筆記試験のように俺はショウの手助けをすることもできたが今回はあえてそうしない。何故ならショウには隠された才能が有ると俺には解る!

きっとこの後の実技試験でショウの才能が開花し目を見張る結果となるに違いない!

(うひょひょ!そうなりゃ「そんなショウ君を従えてるテッドさんすごーい!きゃぁあー!」なーーんて言われちゃったりしてぇえナハハハハ!!)

「見せてみろ!ショウの力ぁ!」



俺の予想では試験が始まった瞬間に決着が着く、そう思っていた。

そう思っていた…はず…だったのだが…

「ひょええええ!!」

「ギィイイ!」

逃げ回るショウの真後ろをデスキートンの腕がかすめる。ドォオオン!という轟音と共に会場が揺れ、その衝撃でショウが転ぶ。

「…テッド…君?」

不安そうな顔をしてベルトが話しかけてくる。何とか誤魔化さなくては!

「いーやいやいや、ダイジョーブだって!まだまだこれからだから!!」

慌ててそう弁明(言い訳)をするがベルトの不安そうな顔を怪訝そうな顔に変化させるだけだった。

全体的に試験を担当しているミリーはと言えばガラス越しに「わぁー!」とか「避けてぇー!」とか何とも子どもっぽい声をあげ、プリプリと小さいおしりを振っていた。

(まぁなんだ、頑張れ!ショウ君☆)



オワッタ。

目の前には転生初夜に俺を襲った化物デスキートンが立ち塞がっていた。最初の方こそまだ体力があり避けられたが、結局体力が無くなり動きが鈍くなったところをデスキートンの振り回される腕に捉えられてしまう。

「ぐあッ!」

派手に吹っ飛ばされ会場のコンクリートに叩きつけられる。

(あぁ、もうダメだ、そもそも勝てるわけ無かったんだ。)

そう諦めかけたその時ふと過る。

ーいつからだろう、すぐに諦めるようになったのはー

小さい頃は割と何でも出来て自分にできないことなんて無いって思ってた。でも大きくなるにつれてそんなことないって気付かされる場面ばかりが増え、あんなに好きだったゲームも楽しくなくなり、小さい頃にとったハイスコアを更新しようとするが一向に届かず「どうやってこんなハイスコアをとったんだろう?」、そう思うだけでそれを越えようと努力するなんてことはしようともしなかった。学校へだって行きはするものの何かをそこでするでもなくただ無気力に生きているだけだった。

(また諦めるのか?)

そんなもう一人の自分の声が聞こえる。

そうさ、俺はここで諦めてあのクソデスキートンに殺されるんだ。

開き直り目を閉じ全て投げ出そうとしたとき微かに誰かが叫んだ。

(諦めないで!)

この声は?何処か懐かしい感覚を覚える。そうか、これは俺がとあるゲームの最高難易度の攻略を諦めようとした時に妹がかけてくれた言葉だ。

(頑張って!諦めないでよ!ショウにぃ!)

今思えばゲームやってただけなのにな…

「はぁ、なにやってんだよ…俺ッ!」

膝に手をついて立ち上がる。

(身体中が痛ぇ、でも、今はそんなことどうでもいい!!)

自分を奮い立たせデスキートンへと走り出した。

「ギィ!?」

今までとは違う気迫に驚かされたのか少し焦ったように右腕を振り下ろす。

(良く見ろ…ここ!)

デスキートンの腕が当たる寸前で体をよじり回避する。続け様に振り下ろされた後の右腕に絡み付き関節を極める。俺の観察ではあの腕は人間と同じような構造をしている!

ブチブチブチッ!と嫌な音を立てて右腕がちぎれる。

「ギィイイェエエ!」

怒りに飲まれた様子で残りの左腕を横に振る。まだ俺は腕をちぎったばかりで空中にいるので回避が出来ない。手に持っているちぎった腕を使って防御する。

「ぐぅっ!」

とてつもない衝撃が俺を襲い腕が痺れる。勢いそのまま再び壁にぶつかる。衝撃でデスキートンの右腕が半ばで折れる。

周りには砂ぼこりが立ち込め煙幕となりそのなかから奇襲を掛ける。

「グアア!!」

流石の反応速度で左腕を振ってくるが身体を後ろに倒すと俺の前髪をデスキートンの腕がふわりとなびかせる。先程折れたデスキートンの右腕の欠片を使い簡易的なピック代わりにするとそれをデスキートンへ直接刺して登っていく。首もとまで到着すると首に腕を回し全ての力を振り絞り首をねじる。

「ギィインェエエエ!!!?」

これまでで最大の咆哮を放ち大暴れする。

(離すなショウ!離せば死ぬと思え!)

自分にそう言い聞かせ限界を超えて力を込める。

「うぅううおおおおぉあ!」

ブチンッ!清々しい程の切断音を奏でデスキートンの首がちぎれる。暫く動いたがやがて前へ倒れ込む。

(倒した…のか?)

そう確信すると俺はありったけの声で叫んだ。

「うぉおおおおおおおおお!!」



                  ~続く~


どもっす!後書きっす!

本来であれば今回もテッドが手助けする予定だったのですがそれではショウくんのためにならない!っと急遽ソロで討伐していただく運びとなりました。

基本的にコミカルな場面ばかりでしたが今回は戦闘描写多め!戦闘描写、いかがだったでしょうか?初めての挑戦でしたが、ショウくんが一生懸命に戦っているのが伝わるように工夫しました!

さて、次回はいよいよ最後の面接試験!上手く喋れるかなぁ?まぁなんだ、頑張れ!ショウ君☆

面白いと思ったらブックマークや評価、感想をいただけると嬉しいです!ではまた来週~!

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