7、もうひとりのいぎょう。
暗くなり、寒くなり、家に戻るも会話は気まずいまま
一週間、一ヶ月、一年二年…と時が経つ。
不穏な空気を放つ角は僕の部屋にひっそり(オーラで存在感は増し増し)と佇んでいる。
処分しようかとも思ったけど、これはおじいちゃんの角だ。
火葬のときに一緒に燃えるはずだったけど、いま手元にあるとなればなんだか捨てづらい。
今日も今日とて、気まずい家の空気から逃げるように公園に向かった十二の夏。
外へ出ると、視線が痛い。
道端を歩く人は、みんな横目で僕をチラリと見る。
僕が視界に入った瞬間に目を見開き、変なものを見るような目を向ける人もいた。
だから前から、あの角を、すこしリメイクして、ヘアピン状にして自然に身につけることにしている。
痛い、辛い視線にあたるよりは、角を身につけた方がマシだ。
ーーそう、思った。
すこしどよんと曇った空を眺めていると、どこからか声が聞こえた。
「あら、先客がいましたか。」
いつもは誰も来ない人通りがまったくないこの公園に、聞こえるはずのない声が聞こえて驚いて見上げていた顔を下し、声のする方へ視線を向ける。
そこには、ヘアアレンジなのか片方の角を髪でくるくると巻き、サイドをゆるくお団子で結んでいる紫の髪をした少女が立っていた。
紫の髪。紫の目。その特徴をもつ彼女に僕はどこか懐かしさを感じた。
「あ、ごめんなさい!!つ、使いますか!?(?)」
焦って何にも考えず返答しちゃったから『使いますか』って何を使うのか意味のよくわからないまま喋ってしまう。
わたわたしたことで、僕の角のヘアピンの金具が月明かりに照らされきらりと輝く。
彼女は数秒動きを止め、金具をじっと見る。
『なにいってるの』とか、『なにそれ』とか、冷たい目で見られるかと思いきや彼女の返答は好意的だった。
「ふふふっ、一緒に、使いましょうか?」
ふわりと、目を細め微笑む。
どこか懐かしく感じたその目は、何かを見透かしたような目にも見えて、ぞくりと背筋が冷たくなった気がした。
7話投稿です〜〜
じつは私習慣的に何かをすることがものすごーーく苦手で、小説毎日投稿も三日坊主ならなかったー!!って気を抜いてたら全然毎日投稿しなくなっちゃいましたね。
最近はやりたいこととかもいろいろあって忙しくって〜ーもうしわけございません〜〜
最低でも週一では更新します〜〜!!!がんばります〜〜っ!!
『物理演算楽しい』が口癖って変人ですか???
友達に変人だって言われたんですけど………




