追放された元聖女ですが、辺境の町で祈っていたら厄災が動き始めたようです
聖女の力を持ちながら、王太子によって静かに“座”を解かれた公爵令嬢エルフスリス。追放同然のかたちで辺境の地・ヘズレアに身を寄せ、診療所で静かに祈りを続ける日々が始まる。肩書も称号もない“ただの癒し手”として。
けれど、誰に教わったわけでもないその祈りは、瘴気すら痕跡もなく消し去る。本人に自覚はなくとも、それは世界の均衡すら揺るがす「何か」の始まりだった。静かに流れる辺境の時間、感情豊かな冒険者との出会い、忘れていた痛みとぬくもり。
そして、遠く極北の封印がわずかに揺らぎ始めるとき――
“元聖女”だった少女の名もなき祈りが、再び世界に触れはじめる。
けれど、誰に教わったわけでもないその祈りは、瘴気すら痕跡もなく消し去る。本人に自覚はなくとも、それは世界の均衡すら揺るがす「何か」の始まりだった。静かに流れる辺境の時間、感情豊かな冒険者との出会い、忘れていた痛みとぬくもり。
そして、遠く極北の封印がわずかに揺らぎ始めるとき――
“元聖女”だった少女の名もなき祈りが、再び世界に触れはじめる。
第1章:失われた役割と辺境の再出発
第1話 公爵令嬢、聖女の務めを解かれる
2025/05/19 22:47
(改)
第2話 霧と猪の町、ヘズレア
2025/05/20 06:20
(改)
第3話 治癒士と冒険者と診療所の日々
2025/05/21 05:00
(改)
挿話1 王太子エードリク・シニングズ
2025/05/21 12:10
挿話2 聖女になった少女
2025/05/21 18:00
第4話 貴族令嬢でなく聖女でなく
2025/05/22 12:00
(改)
第5話 猪と蜂蜜の午後
2025/05/22 18:00
(改)
第6話 気難しい依頼者
2025/05/23 12:00
(改)
間章「名を持たぬ夢」
2025/05/23 18:00
第2章:祈りの行き先
第7話 名を呼ばれる日常
2025/05/24 18:00
第8話 名前を名乗る理由
2025/05/25 00:00
第9話 静かな留守番
2025/05/25 06:00
第10話 ふたたび現れる影
2025/05/25 10:00
第11話 祈りの届く距離
2025/05/25 12:00
挿話3 白百合の決意
2025/05/25 18:00
挿話4:「神託の綻び」(キネウィン視点)
2025/05/26 00:00
第12話 ひとときの遠出
2025/05/26 06:00
第13話 谷あいの村で
2025/05/26 12:00
第14話 届かぬもの
2025/05/26 18:00
第15話 北から吹く風
2025/05/27 18:00
第16話 届かない祈り
2025/05/28 12:00
第17話 還る者たち
2025/05/29 12:00