番外編青函連絡船
大阪駅のホームに滑り込んできた「白鳥」を見て溜息が漏れる。日本海側を延々と北上する十三時間半の苦行だ。青森までの辛抱だ座席に身を委ねる。景色が変わらない時間は、時に拷問にも感じる。
しかし、その苦難の果てに待っている「場所」だけが、僕を突き動かしていた。着いた
青森駅の改札を抜け、潮の香りが色濃くなる桟橋へ向かう。目の前に現れるのは、巨大な鉄の船――青函連絡船だ。
タラップを駆け上がり、船内の奥へと進む。そこには、僕ら旅人にとっての「聖域」があった。横になれる場所。微かな船の振動。靴を脱ぎ、鞄を枕にして背中を伸ばした瞬間、全身から力が抜けていくような感覚に襲われる。
やがて、船のスピーカーから『蛍の光』が流れ出す。
「別れ」を連想させるはずのその旋律が、僕にとっては旅の始まりの合図だった。エンジンの重低音とともに哀愁を誘う汽笛が響く。
昔は客車ごと海を渡れたと聞くが、僕の旅の記憶に刻まれているのは、生身の身体で乗り込むこの船の姿だ。「摩周丸」や「石狩丸」の名を呼ぶたび、当時の船室の温もりが鮮明に蘇る。
夜の海を切り裂いて、船は函館を目指す。この四時間の船旅こそが、僕にとってのオアシスだった。特急の窮屈さも、夜行急行の寝不足も、すべてはこの船の上で癒やされる。同じような旅人との出会いもある。純子さんと一緒になったときもそうだった。ここいいですかと僕の目の前に陣取ってしゃべるしゃべる。
何でも気温が高いのに弱くて避暑をかねて北海道にいくらしい。高温で恋人たちが病になったりしますもんねそれは「ねっチューしよう」じゃと頭叩かれました。頭の回転が早くてボーイッシュで清楚タイプであり 年上が大好物な僕ですが笑いすぎてなにもおこりませんでした
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