茶番十六話 天津、いんざ天国or地獄
今回は天津さん主体の話を作ってみたかった。タイトルふざけてるけど気にしないで。(いんざはわざと。)
3日放置…頑張ろう…
あ、ちょっと人によってはグロ表現があるかもだから気をつけてください。
「ぐ…頭痛ぇ…」
俺はいつの間に寝てたのだろうか。現在もっぱら作成中であるドールのパーツ作りをしていた。
今気づいたが、俺の背中に毛布がかかっていた。俺が初めて作った生命体…今となっちゃ妹となっていり展凛がやったものなんだろうが…。
さて…ドールと言っても、展凛みたいに命を入れるから、人形というよりかは人間に近いのかな。よくわからないが。
本当に命を創り出すのには苦労した。しかし、初めて作ったものであんだけ動くのだから、成果は上々と言ったところか。
「…ふぁぁぁぁ…展凛に顔見せに行くかぁ…」
俺はかったるい体を起こし、短いとも長いとも言えないなんとも微妙な階段を登る…
「あー…眠気覚ましのエナジードリンクは効くわぁ…」
「あんまり飲み過ぎると体壊すよー?はい、朝ごはん。」
「お、サンキュ展凛。」
展凛が作った朝ごはんはとても美味しい。俺もまぁまぁ料理をする方なのだが、展凛が作った料理の方が上手い。
展凛も展凛で、努力したのだろう。今度、甘えさせよう。
「おにぃちゃーん、今日雪餅さんが遊び来るって非雨ちゃんが言ってたよー?」
「『暇だから来い、てか来やがれ』って言っといて。」
「相変わらず口調が荒いねにいちゃんや…送っておいたけども。」
さて、あいつの事だし、午後1時くらいに来るだろう。現在時刻は9時30分。それまで暇なので、ドールのパーツを作っていこうじゃないか。
…9時30分に来てもいいんだ。だけど、メールするのが面倒なのでやめておく。
…3時間後…
「…もう12時か。部屋に行って待ち構えるか。」
「おーい!にぃちゃーん!ご飯だぞー!」
「ふーい、今行くー。」
ここ最近、一番の楽しみは展凛の作った料理を食べることだ。美味いし、デザートも作ってくれるし、健康に配慮した上でボリュームのある料理も作ってくれる、まさに専業主婦なのではと思うほど、料理が上手いのだ。
「昼ごはんはなんだ?」
「今日はハンバーグだよ!あ、今日の夜ごはんはシチューね。余ったら非雨ちゃんにお裾分けしよっかな?」
こういう、人を思う事も出来る所が展凛の褒めどころだ。あいつも幸せだろう。展凛の作った料理を食べれるのだから。
「十二分に美味しい。流石展凛と言ったところだね。」
「ありがとうおにぃちゃん!」
美味しいと評価してやったら後ろから抱きつかれた。地味にどう反応していいのかが困る。こういう場合、雪餅はなにかしらやらかしそうだが。
「ご馳走様でした。」
「お粗末様でしたー!デザートいる?」
「あー、それ雪餅来た時に出してやって。」
「わっかりましたー!」
褒めてやったからかテンションが高い。そのまま暴走しなければいいのだが…
っと、部屋に戻ろうとしたら誰かが来たようだ。雪餅が来たのかな?と思い玄関に出向いてみると、
「やあ天津、学校振りだな!」
「なんだ、月夜か。」
いまいち月夜の対処法がよくわからない今日この頃。とりあえず、デザートを召し上がってもらうか。
「お邪魔しまーす!天津は居ますかぁぁぁぁー?」
…近所迷惑にならないか不安になってきた…
「あー、雪餅か、上がって上がっ…てお前また性転換したのか…」
「あれ?展凛ちゃんから伝わってなかったの?まぁいいや、今回も非雨のせい。」
「ロリコンを持つって大変だなぁおい。」
「「ロリコンで何が悪い!フハハ!」」
ハモんなし…
「いやー、展凛ちゃんから貰ったミントチョコアイスがなかなか減らなくてねー…今日も美味しくいただいたよ。」
そう言いながら展凛が作ったパフェを食べていく雪餅。性転換したので、展凛が張り切ってパフェを作ったようだ…そこまで張り切らなくてもいいじゃないか…
「でも、お前んとこの展凛って言う奴もいいよな、いいサンドバックになりそうだ。」
「ぶっ殺すぞお前…なんならお前秘蔵のフィギュア全部粉々にぶっ壊してやろうか…?」
「フハハやってみろ、その前にお前を半殺しにするからな笑」
相変わらずこいつの発言は過激で困る。カッターナイフを常に持ち歩いてるから、小さい頃トラウマややばいアニメを見たんじゃないかってくらい過激だ。
「とりあえず課金するぞー、コンビニから課金カード買ってくるからお前らもついてこい。」
「「やだ、自分で行け。」」
珍しく雪餅とハモったのはさておくとして、こいつもこいつで諦めが悪い…てか自己中心的なのでめんどくさい。
「ほら行くぞ行くぞ」
「はぁ…わかったよ行けばいいんだろ。」
「歩くのめんどい…てかパフェ食ったからしんどいんだけど…」
「それはお前の自業自得。」
「ふぇぇ…まぁ糸使って加速すればいいか。」
結局、俺が折れてついていく事にした。
話は変わるのだが、こいつが性転換していつもここに来る時に、糸を射出して体を引っ張り移動する道具を使ってるらしい。曰く、『権力で作ったオリジナル』らしい。
「さて行くぞお前ら。」
「はぁ…」
「先行ってちゃダメ?」
「ダメ、これからガ○○ム談義な付き合ってもらうんだから。」
「俺○○ダ○知らんのd「つべこべ言うなclass0最弱。」
「?」
あいつもあいつで、月夜に苦労してんのかなぁと思う。たまに自分から話しかけに言ってるが。
「月夜が居るとロクな事が起きねぇんだよなぁ…」
「ん?なんか言った?」
「いや、何でもない。」
なにも起きないことを願おうと思った矢先に、
ドガッ!
…通行人と月夜がぶつかったようだ。通行人は急いでいるのか走ってきて、月夜は歩きスマホをして前なんか全然見てなかった。
…これ、どっち悪いんだろうな。
すると月夜が突然キレ始め、通行人の顔面目掛けて拳台の石を投げつけたのだ。
…うわっ、見事にクリーンヒットしたよ…やばいこれ…とにかく救急車呼ぶとして、こいつを何としてでも抑えなきゃいけない。
カッターナイフで通行人をぶっ刺そうとしていた月夜を雪餅が庇った…のか?運悪く顔の頬肉を深く刺さっていったが、雪餅が
「痛ぇっ!?ちょっと…さらにダルくなんだけど!」
と言うが、月夜も御構い無しに2撃目を放とうとしたため、雪餅が装備していた糸射出装置で月夜の目を傷つけ、首元に糸を掛けた。
「おい!月夜を絞殺する気か雪餅!」
「なぁに、後処理が面倒くさくなるけど、気絶させるだけだよ…おいしょっ!」
変な掛け声と同時に月夜がぶっ倒れた。
「はぁ…ただでさえこの体で権力使うと怠くなるのに…月夜さん沸点低すぎんだよ…」
「…今思えば、首元にスタンガン当てておけば…って置いてきたんだっけか…」
「とりあえずこの人…月夜さんどんだけ強い力で投げたんだよ…これ後少し遅ければ死んでなかったか?医者とかじゃないからよーわからんけど。あー…だっる…」
雪餅は権力で傷ついた人の傷を治していく。顔が血まみれだったのに、雪餅の治療で元に戻ったようだ。
「あー…天津、後で権力で治すから、月夜さん運んで…俺立ってるだけでしんといから…」
雪餅をみると足元がプッルプルで頭が痛いのか頭部を手で押さえている。
「大丈夫か?」
「だいじょばない…大丈夫だったら月夜は俺が運んでた…」
「家に帰るか…」
「もう月夜さん治療したらそのまま月夜さん家に転送しよ…はぁ…今日は迎えきてもらうか…」
雪餅は気を落としている。俺も、何が好きで意識を失っていて、両目から血が流れている友達を運ばなきゃいけないのか…
家に着いた。ここからは雪餅に頑張ってもらおう。
「あ…やばい…動けない…これ、全身筋肉痛なんて生易しいもんじゃないぞこれ…」
「とりあえず展凛呼んでくる。」
流石にこれは演技ではない事が分かったので、揉み解しも出来る展凛を呼ぶ。このまま雪餅を弄り倒すのも面白いが、可愛そうなのでやめた。
「展凛ちゃん…揉み解して…」
「雪餅さん!?大丈夫!?今すぐ楽にさしてあげますからね!」
「うぎゃっ!いてっ!ちょっ、これ逆に痛い!」
「多分痛いのは最初だけです!少し我慢したらほぐれてマッサージを受けてるかのような快楽になるよ!」
「我慢する…いてぇぇぇぇぇ!」
「雪餅…そのー…まあなんだ、どんまい。」
「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
陽も落ち掛けた午後5時45分、天津宅は雪餅の叫びでいっぱいとなった。
「さて…今日はここで作成を終了するか…ふぁぁ…ねむ…」
俺はドールの全身構成を終わらせ、後は感情と命を吹き込むだけだ。
さて、歯を磨いて…えと、時間は深夜1時。寝るとしよう。おやすみ…
朝方天津は起きたが、いつの間に展凛が一緒寝ていて、少し焦った天津さんでした。
(6/7現在)
タイトル変えたの気付きました?
タイトル名詐欺と言われそうだったので変えました。
地味に水光天津さんのネタ入れてるのはリア友だから。




