スポーツ店へ
あるラノベの新刊を勉強半分、趣味半分で読んでたら読み終わるまでに意外と時間がかかりました(´・ω・`)
うーん…どうしようかな。
俺は箪笥の前で頭を抱えていた。
今日は浜野と一緒にスポーツ店で部活道具を買いに行く日。
時間は2時、現地集合。そしてもちろん私服。
そう、私服。どんな服で行けばいいんだろうか…
悩んだ結果、下はジーパン、上は七分袖Tシャツに決まった。
(俺は20分も服を選んでたのか。もうそろそろ出ないとまずいな)
時計を見ると1時35分を指している。
スポーツ店まで10分弱かかり、10分前には着きたいので40分には出ておきたい。
俺は歯磨きやバッグの中身の準備をして家を出る。
約10分後、スポーツ店に到着した。
現在の時刻は1時38分。ほぼ予定通りに着いた。
周りを見渡すが、浜野の姿は見えない。自転車もないのでまだ来ていないようだ。と、その時
「永谷くーん!」
自転車に乗った浜野がこちらに向かい、そのまま駐輪場に自転車を止める。
「ごめん。待った?」
「いや、俺もさっき来たとこ。それに集合時間前だから謝らなくていいよ」
この「待った?」「待ってないよ」の会話に少し恥ずかしくなる。
漫画のカップルがしている所をよく見るが、実際自分がその場面になるとこの展開以外の返事がない。
「とりあえず中入ろうか」
そして俺たちは店に入る。
このスポーツ店はかなり広い。
野球、サッカー、バドミントン、卓球、バレー、バスケ、陸上、ゴルフ、アウトドア、ジャージ、筋トレグッズなど、色んな人が訪れることができ、昔からよく来ていた。
バドミントンのコーナーは入って直線の一番奥。
テニスと卓球の間にある。
「まず何から見る?」
「んーそうだな」
周りを見渡す。そして最初に目に入ったのが
「やっぱりラケットからじゃないか?」
「よし!じゃあ見に行こ!」
思っていたより色んなラケットがある。
アタッカータイプのヘッドヘビー型、コントロールタイプのイーブン型、そしてスピードタイプのヘッドライト型が主なようだ。
ヘッドライト型には『初心者向け』と書かれているものが多い。スマホで軽く調べると、ヘッドヘビー型<イーブン型<ヘッドライト型の順に初心者向けなようだ。
「ヘッドライト型ってのが初心者向けだって。その中から選んだ方がいいかも」
「…じゃあ私はこれかな!」
そう言って手に取ったのはヘッドライト型のピンク色のラケット。見た目通り女の子用らしく、少し軽めになっている。
値段も初心者用だけあって1万弱でなかなか安い。
「じゃあ俺は…これかな」
俺は青と水色の中間のような色のラケットを取る。
正直型とか関係なくこれにするつもりだった。
重さは浜野のよりも少し重く、一回り大きい。
ちなみにガットだが、2人とも初心者向けのおすすめにしてもらい、硬さもおすすめの20ポンドにしてもらった。
ついでにグリップもそれぞれ持ちやすいものを決めて店員さんに付けてもらっている。
「これでラケットは決まりだね!次は何?」
「次は…というか次がラストかも」
「そうなの?」
「シューズは学校体育用でいいし、バッグもセカンドバッグがあるからね」
「じゃあ練習用のTシャツだね。とりあえず3セットくらいで足りるよね?」
「うん。将来はまだ増やした方がいいかもだけど、とりあえずはそれくらいでいいと思う」
俺はすぐに決まった。
YONEXのシンプルなやつを2つに好きなMIZUNOを1つ。とても満足だ。
一方、浜野は悩んでいる様子だった。
「そんなに悩むのか?」
「うーん…2着は決まったんだけどね。もう1着が決まらなくてねー」
今浜野が手にしているのはYONEXの上下セットの服。
ピンクと黒の2色だ。
「浜野はYONEXが好きなのか?」
「そんなわけじゃないけど、触って見た感じこれが一番動きやすそうなんだよね。あ、そうだ!永谷くんが決めてくれない?私に似合う色!」
おっと…そう来ますか。
この店にあるのは10色。黒とピンクは除かれるので8色から選ぶことになる。
ただ、そうなれば選ぶものはひとつしかない。
俺の好きな色…
「これはどうかな?」
そう言って取ったのは水色のセット。
俺の一番好きな色だ。理由は澄み切っていて綺麗だからっていう単純なこと。
「ちょっと来てみていい?」
店員さんの所へ行き、試着室へ案内される。
そして数分後
「どう?似合う?」
そこに、天使がいた。
好きな色+美少女はこんな風になるのか…破壊力が半端ない。
「に、似合ってるよ。とても」
「じゃこれにする!」
試着室に戻っていき、元の服装になって戻ってくる。
「じゃあレジに行こうか」
全部の買い物が終わり2人で会計へ向かう。
合計は2万と少し。余分に持ってきていたので残りには余裕がある。
ちなみにラケットは後日取りに行く。
この時期は予約が多く、ガット張りやグリップ巻きの注文がかなり多いらしい。
月曜日以降ならいつでもいいよと言われたのでその時に取りに行こうか
「今日楽しかったね。手伝ってくれてありがとう!」
「こっちこそありがとう。ラケットは月曜日以降だってね」
「そう!それなんだけどさ、学校終わりに一緒に取りに行こうよ!」
急な提案。ただ断る理由もなく
「いいよ。確か明日は全部活休みの日だったっけ」
聖峰西では毎週月曜日は基本的に全部活動停止。
なのでその日にラケットができるというのは丁度いいとも言えた。
「じゃ。また月曜な」
「うん!じゃあね!」
俺たちは途中まで同じ道を進み、それから別れてそれぞれの家の方へ向かって自転車をこぐ。
「…買い物、楽しかったな」
俺はそう呟き、赤く燃える夕日に向かって思いっきり自転車をこぎ始めた。
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