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Genesis/君が生まれた日  作者: 八神楓
FIRST STAGE 未来編
1/5

希望か絶望かを選択した日

「早く!!早く逃げないと!!」


「でももう間に合わない!!」


「そんな事言ったって!!!」


「3、2、1!!!」


ドォォン!!!!!!!!!!!!!


彼らには選択肢がなかった。ただそれだけで2000年に渡る過ちを犯してしまったのだから。


「痛い、痛い、痛い、僕がこの世界を救わなくちゃ、、いけないのに、、その為の僕なんだ、、、」





「起きなさぁいアカリー!」


「なんだ、、朝から…今日は聖休日でしょ?休みじゃないか、、」


「今日はあんたの大事な日でしょ?遅刻したらヤバいんじゃないの?朝から何ブツブツ言ってるの!?」


「あー!!そうだった!!今何時だ?!」


ベットから飛び降り、時計を見ると長針は8の文字を指していた。


「危なかった、、姉ちゃんありがとう、、」


一息付くと1階へ駆け下り、トーストを齧りながら朝のニュースを確認する。


「レクター、朝のニュースを確認してくれ」


「了解しましたぁ!!」


と、元気な声と共に「今日のビッグニュースはAPEEL(アピール)の新人隊入隊式です!」と叫んだ。


レクターとは自動型AI機能搭載テレビロボットのこと。レクターという名前はただアカリが付けただけの名前。



そして、

APEELとは『Am Protect the Earth for Extraterrestrial Life 』。

地球防衛軍APEELの略称

『一人ひとりが地球外生命体から地球を守る』という意味で付けられた軍隊。


その地球外生命体とは何かを説明しよう


2030年3月に悲劇は訪れた


突如現れた地球外生命体『Genesisジェネシス』により、人類は一刻を争われた。


Genesisは頭が後ろにロングヘアのように伸びており、胸と手のひらに丸いコアを持つ約5メートル級の人型の怪物。



さらに「Genesis」は時速50kmの速さで自由自在に移動する。

それはどの個体も同じ速さで動くことが既に証明されている。


そして人類にとって一番の被害とは殺戮を行うこと。


その方法とは胸と手のひらに付いた丸いコアから放つ「ロスト」と呼ばれるビーム砲。

その名の通り、それを食らった人間は一溜りもなく溶け落ち、その体ごと無くなり死亡する。


何のために殺戮するのか、どこから発生したのかも不明。


人類は人口の4割を奪われながらも必死に防衛し続けた。


そして人類はその驚異から避ける為、2031年3月、地上に奪われた全てを残し、地下に暮らし始めた。


それが今この場所『地下新宿都市』




そしてこのAPEELとは、

2035年に国連によって設立された軍隊。

その役目はGenesisから地球を守ること。

地球を守ることはもちろん反撃する為の研究や訓練が行われている機関。


そして毎年一部例外を除き、『地下新宿都市』に住む13歳になる年の子供はAPEEL新人隊に入隊することが義務付けられていた。

APEELに入った者は国家機密の情報漏れを防ぐため、実家に帰ることは許されていない。


30歳になった年から上官などにならなかった者を帰省させることが出来る。ただその時はAPEELの情報を全て記憶から消す為の治療が必要になってくる。


その為、APEELに入った者は覚悟を持って働かなくてはいけない。




そしてこの少年「かなめアカリ」は3歳からの9年の義務教育過程を終わらせ、今日APEELに入隊する日だった。




歯を磨き、支度を始めた。

APEELの制服に着替え、準備を終えた。

そろそろ姉ちゃんともお別れか、と自分が暮らした家にもう一度浸っていた。


「そろそろ行ってくるね、、姉ちゃん」


「はいはい。気をつけていってらっしゃい」


この姉ちゃんとはアカリの姉「カナメケイコ」のこと。


何事にも負けず嫌いで、ハートが強く僕自身内心尊敬している19歳の姉ちゃん。ただ持病を抱えており、APEELには入隊していない。そんな姉ちゃんとは今日でお別れ。親がいなく10年間お世話になった姉ちゃんとお別れするのは辛かった。


「今までありがとう姉ちゃん。APEELに行っても頑張ってくる!」


そう言い僕は、毎月少ないお小遣いで貯めたネックレスをケイコに掛けた。


「僕のこと忘れないでね」


「忘れるわけないでしょ」


少し照れくさそうに笑いながら、「早く行かないと行かないと遅刻するよ」、と言って見送ろうとした。


「うん、行ってくる!」


そしてドアを元気よく開けた。

カバンを掛けて中に入ってるものをチェックする。

忘れ物はないと確認出来たので、もう一度姉ちゃんのことを見る。

少し目に光が見えたけど気づいてない振りをして飛び出した。



これから歩いて40分の場所にある本部へ向かう。そこへ行き、入隊式を行う。


財政確保の為に節約された木造住宅街を通り過ぎながら、僕は歩く



今日から始まる新しい生活


周りからの楽しそうな希望のsongが聞こえ、光に満ち溢れている。


「こんな生活が地上で出来たならなんていいだろうなぁ」なんて時々思うこともあったりもする。


その時「ブーブーブーブー!!」と突如警報がなった。


この音は、、

遠くの空を見る。天井にはバリアが貼られている。しかし一つだけポコっと空いた穴が見えた。そこから何かが出てきた。


それはまだ僕にとって見たことのない生物だった。


そう『Genesis』


人類を殺戮する地球外生命体。

地上では人類が殺戮され続けてきた。


驚きを隠せずにいた。


「え、なんで、、」




「枢アカリ」の絶望のsongも聞こえた

今日から1日1話を目標にこの物語を書いてこうと思います


是非次の回もご覧下さい

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